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拝啓
母上様、お姉様、ご機嫌いかがでしょうか?
フランケンは大人しくしていますか?
翔はまた痛い言動をしていますか?
私の分も制裁しておいてください。
今、私はアリスさんという方の家で


アリス「弾幕はパワーだぜ!」
心詠 「だ、弾幕は、パワーだぜ!」
アリス「もっと漢らしく!」
心詠 「弾幕はパワーだぜ!」
アリス「そう!良いわね!」


これは、そう、演劇。
演劇の練習をしています。
先ほどからカメラのフラッシュがまぶしいです。
『人形がなければ人形になればいいじゃない』
その発想はありませんでした。
現状を整理するためとはいえ、とんでもない安請け合いをしたと後悔しきりです。
私の格好は黒と白を基調にしたエプロンドレス。
右手に持っていたマイクは、いつの間にか箒に。
幸い、マフラーとヘッドフォンはいつものままです。
魔法少女というのでしょうか。魔法でちょちょいだそうです。


アリス「マスタースパーク!」
心詠 「マスタースパーク!」
アリス「ファイナルマスタースパーク!!」
心詠 「ファイナルマスタースパーク!」
アリス「もっと力強く!」
心詠 「ファイナルマスタースパーク!」
アリス「もっと愛をこめて!!」
心詠 「ファイナルマスタースパーク!!」
アリス「そう!そうよ!」


母上様、ここが魔界というところでしょうか。
お姉様、昔、御伽噺を読んでいただいた時、
「もし心詠が悪い魔女にさらわれたら、絶対に助ける!」
と、おっしゃいましたね。今がその時です。


アリス「乗ってきたようね。まだまだ行くわよ。だぜっ☆」
心詠 「だぜっ☆」
アリス「ゆっくりしていってね!」
心詠 「ゆっくりしていってね!」
アリス「ゆっくりしていくんだぜ!」
心詠 「ゆっくりしていくんだぜ!」


確かに、先ほどから熱心にカメラを取っているところを見ると、
悪い魔女ではないかもしれませんが、助けてください。
それにしても、これはいったい何時間続くんでしょう。


アリス「次、わんわん!」
心詠 「わんわん!」
アリス「わおーん」
心詠 「わおーん」
アリス「はい次、ニャーン」
心詠 「ニャーン」


母上様、これがうわさに聞く大人の階段ですか?



~~そ れ か ら 二 時 間~~



アリス「何か違うわね」


小休憩に食事をいただき(大変おいしゅうございました)、グッタリしていたら、
現像した写真を片手に、アリスさんが不穏な事を言い出しました。


アリス「何か違うわ……ちょっといいかしら」
心詠 「はい……」
アリス「……あなた、ひょっとして」


パッ、と体が光に包まれます。
次の瞬間、私の服装は紫を基調にしたダボダボした縦縞の服に変わっていました。
これはパジャマでしょうか。


アリス「あなた、目元といい、どちらかというとパチュリーじゃない!」


意味がわかりません。
Patchouli:パチョリー、シソ科ヒゲオシベ属の植物、ハーブの一つであり、
主に精油(パチョリ油)に加工され利用される。古くから香や香水に用いられる。
油の主成分はパチョロールと呼ばれている。
エッセンシャルってことですねわかりません。


アリス「ちょっとこう、こう、ろいやるふれあー」
心詠 「ろいやるふれあー」
アリス「もうちょっと胸をはって、腕の角度はこうで」
心詠 「ろいやるふれあー」
アリス「そうそう、じゃ次は、むきゅー!」
心詠 「む、無窮!?」
アリス「違うわ!もっと鳴いて!!」
心詠 「むきゅ~!!」
アリス「ああ良いわね。感じが出てきたわ」


先ほどと比べると、ポーズが色っぽいものではありません。
そういえば写真も全く取ってません。
その割には要求が細かいです。
いったいこれは誰が得するんでしょう?


アリス「はい、次、ダウンして……そうそう、やられたわ~」
心詠 「やられたわ~」
アリス「うーん、これで一通りやったかしら……次はどうしようかな」
魔理沙「おいアリス、お前いったい何をやっているんだ……」
アリス「うっ!魔理沙!!」
魔理沙「あれっ!?なんでパチュリーがここにいるんだ!」


これは……チャンスです。
どこであろうと、ここよりはマシに違いありません。


心詠 「助けて魔理沙~」
魔理沙「パ、パチュリーが私に助けを求めただと……?アリス、お前は何て酷い事を!」
アリス「えっ!い、いや、違う……」
魔理沙「詳しい状況がわからんが、パチュリーがやられたとなるとここでは不利だぜ!
     彗星『ブレイジングスター』!!」
アリス「ちょっと!」


そう言うと彼女は箒にまたがり、まばゆい光が辺りを包みました。
次の瞬間、私は彼女の腕に抱かれ、爆音と共に空に舞い上がっていました。
どうやら、この人が人形のモデルのようです。確かに漢らしいです。


心詠 「魔理沙……ありがとう」
魔理沙「おいおい喋るな、舌を噛むぞ」


どうやらバレていないようです。
このままパチュリーという、私に似た人のところまで運んでもらうことにしましょう。
実のところ非常に興味があります。