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「はぁ…はぁ…」
マリアは家庭科室に避難していた。
家庭科室には、誰もいない。
「ふぅ…影分身を的にして良かったですぅ~」
どうやら影分身で逃げていたようだ。
「やっぱり、私の血は特別なのでしょうか…。でも、私がいた村では、黒いラルトスは災いを起こすって…」

  •  ・ ・

『何よこのラルトス!なんで私がこんな黒いラルトスを産むのよぉぉッッッ!!』
『これが、昔話にあった、災いを呼ぶラルトス…』
『とにかく、こんなラルトスを村に置いといたら、この村は滅んでしまうかもしれない!!』
『早くこの黒いラルトスを捨ててちょうだい!!!』
雨が降っていた。
その雨のなか、一匹の黒いラルトスがたたずんでいた。
昔話によると、黒いラルトスはすべての技を使える。
その昔話のラルトスが、この世界にいた。
―どうして自分は黒いのか?
 ―何故大人達は この私を捨てたのか?
どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうシテドウシテ…
ただラルトスは、そんな事を考えた。
嗚呼、自分は、この雨の中、飢えで死ぬのか?
もう絶望していた。
そんな時、一匹のポケモンが手をさしのべてきた。
希望の光が差し込んだ。

   …パチ
「あ、あれ…夢…でしょうか」
マリアは家庭科室で、いつの間にか眠っていた。
さっきの夢の、“黒いラルトスはすべての技を使える”って…
「そんな能力…私にはありません…っていうかそもそも、私に手をさしのべてくれた方って、誰なのでしょう…」
そういって、マリアは立ち上がる。
「メイさんやエンメイさんは無事でしょうか…」

そして保健室では…
「あれっマリアが消えちゃったよエンメイ!」
「じゃあ、今のはマリアの影分身なのか?」
「そしたら、マリアは今どこにいるんだろう…無事なのかなぁ?」

「マリアさんどこにいるんでしょうか?」
 突然消えたマリアにレイナはすこしびっくりしていた。
「さぁ…。でも影分身とは思わなかった…。」
(確かに…。マリアさん、相当強いんだろうな…。姉さんが戦いたがらなければいいけど…。)
 レイナはとても心配だった。



そのころルナは…
「いっとくけどお前を認めたわけじゃないぞ。」
「五月蠅い…。」
ミオと喧嘩をしていた…。
「2人ともいい加減にしなさい!!」
 ルナはまたミライに怒られた。
「どうでもいいがどこに向かっているんだ?」
「内緒♪」
 ミライは何故か楽しそうだった。
「ミライ、なんか楽しんでない?こいつの妹さがすの。」
「楽しんでないわよ♪」
「ミオにいっておくがレイナは私と性格ちがうからな…。」
 ルナはレイナを自慢しようとした。
「あっそ。」 
 だが普通に無視された。

 校庭の隅に、一つ影。
 赤・青・黄色の極彩色に、丸いボディのポケモンが、一匹。
 ポリゴンZだ、ポリゴンZが一匹、校庭の隅で辺りを伺っている。
 もう二度と動かなくなったポケモンや、未だに戦っているものが目に入る。
 まだ生きているものの視界に入らない位置に移動して、ポリゴンZは、頭に付けたインカムに向かって話しかけ出した。

こちら00。学園内に潜入成功しました。…応答してください、こちら00」

 返事はない。
 何度かそれを繰り返していると、やがて、痺れを切らした00と名乗るポリゴンZはインカムに向かって怒鳴り出す。
「もーぅっ!!! 仕事してくれって頼んだのはお前じゃないかぁ! 遊んでないでちゃんと応答してよね!」
 暫くの沈黙の後、スピーカーから小さな笑い声が聞こえてきた。
 それが心底楽しそうだったので、不貞腐れたように00が頬を膨らませる。
「真面目にオペレートする気、無いデショ?」
「それは君も同じことデショ?」
 00とよく似た口調で、よく似た声で、返事が返ってくる。
 不機嫌そうな声を洩らすと、インカムの向こうの人物は苦笑を洩らしながら謝った。
 そして、キーボードを打つ音がして、もう一度、声。
「いい? 今から参加者のデータの圧縮ファイルを送るから、ちゃんと受信してよ?」
 ポリゴンと言う存在自体がデータであり、同時にパソコンの役割を果たすため、データの送受信も、その解凍もその身一つあれば良い。
 了解、と、00は短く返事を返すと、データ受信の態勢に入った。
 直後、大きなデータの塊が、頭の中に届く。
 塊を一つ一つ、溶かすように紐解いていくと、凝縮されたデータが解放され、一気に頭の中に流れ込んでくる。
 データの衝撃、00は一瞬軽い眩暈を覚えた。
「ダイジョブ?」
 心配そうな声が聞こえた。
「…うっはぁ……ヘーキ、ヘーキ」
 少々力ない返答、しかしボーッとしてはいられない。
 すぐに、解凍されたデータにサラッと目を通す。
 それだけでも、かなりの人数が学園内にいることが分かった。
 それでも、この調子で殺しあっていけば、恐らくゲームが終わるまでに数日とかからないだろう。
「あ、も~しかし~た~らぁ。もう、データの中の何人かは死んじゃってるかもしれないから、気をつけて、ねっ」
 承知済みだ、実際、先ほどデータ内の人物が校庭で何人か死んでいるのを、この目で見たのだから。
 それを思い出して、いつまでもここにいたら自分も攻撃されるな…と、00は頭の隅で思った。
 そろそろ、仕事を始めよう。
「えーっとぉ、本格的に動き出す前に…もう一度確認するよん。ボクのお仕事は?」
「主催者の正体を掴む事、と、同時に潰すこと。それ以外は適当にやっちゃって」
「おーけーぃ」
 ヘラヘラと笑う。
 適当にか、どうしよう。
 そんな事を考えながら、その場から動きだそうとしたとき。
「もしもの時は…解ってるよね? それじゃ、健闘を祈る」
 簡単な激励の言葉を最後に、通信が途切れた。

エンメイ「一応使えそうな薬品とかは持っていったほうがいいな」
メイ「ここを拠点にして生き残ろうよ」
レイナ「でも姉さんはどうしよう…」
エンメイ「今は生き残る事を中心的に考えたほうがいい
探しつつ生き残ったほうがいいだろう?」
レイナ「そうですね…」
三人はこれからどうするのかを考えていた
エンメイ「メイとレイナはここにいていてくれ
俺は今から周りがどうなっているか見てくる」
メイ「でも一人じゃ危険だよ…」
エンメイ「馬鹿なことを言うな、俺はどうなってもいいお前さえ生きておけば…」
メイ「駄目だよ…そんな事を言ったら…」
レイナ「そうですよ!エンメイさん」
エンメイ「ここで大勢で動くのは駄目だ、仲間をつれていると思われて
あちらもかなりの数で来るだから俺に任せておけ少し薬を貰うぞ」
そういい少しばかりの薬を貰った
メイ「わかったよ…でも死なないでね…」
エンメイ「わかった、すぐに帰ってくる」
そういいエンメイは唯一人だけで保健室を出た
レイナ「メイにとってエンメイは大切な人なの?」
メイ「うん、そうだよ…私にとって…」
何が待ち受けているのだろうかそう思いながらエンメイは外を出た
エンメイ「ここは…職員室か?」
職員室の近くでエレブーが死んでいたそこにはトゲキッスがいた
見てみればトゲキッスがエレブーを殺したのだろう…
エンメイ「これは、お前がやったのか?」
「そうだけど?何なの?邪魔しないでくれる?」
確かに今は殺し合いの最中だ…だがここで倒さなければ…
エンメイ「悪いが…ここで倒れてもらうぞ…」

「ムニャ…うーん…はれ?」
 斬子は、ようやく目を覚ました。が、その時既に、ミライに両腕を掴まれ、引き摺られている状態の斬子であった。
「…おーい、人のこと何だと思ってんだぁー、コラァ」


 一方、美羽の居る職員室では。

「悪いが…ここで倒れてもらうぞ…」
 これから職員室を出よう、と思った所で、一匹のバシャーモ、炎銘が職員室に入ってきた。しかも、戦闘の構えに入っている。
 殺すのか…私を…と、心の中で呟く美羽だが、直ぐににっこりと笑顔を作る。

「悪いけど、今は疲れてて殺り合うつもりは無いの。じゃっ♪」

 さっきまでの声とは打って変わって明るい声でそう言うと、美羽は職員室を飛び出した。
「あっ…ま、待てっ!」
 ぶっきらぼうな第一声とは間逆の明るい声を聞いて一瞬呆気に取られたのか、炎銘は美羽の逃亡を許してしまった。しかし、すぐさま美羽を追いかける。

 美羽は空中を飛びながら、階段を登って2階に移動する。その後ろを、炎銘が追う。
「このッ!待てっ!」
「どうしてそんなにあたしを殺したいの?他探したらいいじゃない」
 飛びながら明るい声でそう言う美羽。表情も、余裕の笑みを浮かべたままだ。
「だがッ!ここで倒さなければ…生き残る為だッ!」
 炎銘は、空中に居る美羽に向けてスカイアッパーを繰り出す。
 だが、美羽はそれを軽くあしらい、炎銘に近づく。
「隙だらけ♪」
 炎銘の目前でエアスラッシュを放つ美羽。
「ぐっ!」
 直撃した…かに見えたが、炎銘は後方に回避して、何とか直撃を免れる。だが、右肩を少し斬られていた様だ。
「ううッ…」
 かすり傷程度とはいえ、痛む右肩を押さえ呻く炎銘。美羽はエアスラッシュを放った直後にこの場から飛び去っていた。
「あっ、待て!…なっ?」
 美羽を追いかけようとするが、体が動かない。
「これは…怯み?…まさか!」
 その、まさかだった。エアスラッシュには、時として相手を怯ませる。今の炎銘も、美羽のエアスラッシュによって怯ませられたのであった。
「くっ…こんな事で逃げられるなんて…」
 炎銘は、遠くから美羽の笑い声が聞こえた様な気がしてならなかった。