ドラゴンシリーズ vol.1- Page1. 鱗 - ファンブルTRPG(仮wiki

鱗について

まず、我々が目についたのは明らかに死因と思われる、爪による腹部の切り傷である。
ドラゴンの全身にはドラゴンスケイル、別名：竜鱗（りゅうりん）と呼ばれる鱗で覆われている。
この鱗の耐久度は恐ろしいほど高く、並の剣では斬る事も許されず、鉄槌では砕く事も許されない。
では、まずこの鱗についての詳細を説明してみたいと思う。
尚、竜の鱗による薬的使用における効力の研究は別の機会に起すとする。

ドラゴンスケイル、竜鱗

この解剖実験で判明した事はドラゴンの鱗は人間の体毛と同じく、生えてる箇所により鱗の質や大きさが違う事が判明した。
1. 頭部を覆う、顔鱗（がんりん）
2. 顎を覆う、顎鱗（がくりん）
3. 顎に存在する逆に生えている鱗、逆鱗
4. 胴体を覆う、竜鱗。大抵の者が言う竜の鱗はこの部分を指す。
5. 胴体の内側（腹等）を覆う、柔鱗（じゅうりん）
7. 前足、後ろ足を覆う、脚鱗（きゃくりん）
8. 翼の覆う、翼鱗（りょくりん）
9. 鱗と鱗の間にある細鱗（きょくりん）

以上の鱗が基本的なドラゴンの鱗である。
ではそれぞれの鱗についての調査内容を記述する。

顔鱗

外見で判断できる鱗の中で最も小さい鱗である。
鼻、口、眼等、生存に必要な器官周辺部分の鱗であり、常時呼吸等で伸縮する皮膚の上にあるため非常に薄い。
薄いのだが、この鱗自身も伸縮可能であり、液体を吸収し同化する性質を持つことが判明した。
それ故、人間が素手で触ろうとするのならば肌にある水分すら吸収されてしまい、しまいに切り傷ができてしまうだろう。

顎鱗

顎鱗は比較的、柔軟性があり、強度もある鱗であり、大きさは他の鱗とは大して変わらない。
この鱗は非常に密集しており、熱を放出する構造となっている。他の能力は現在研究中

逆鱗

顎鱗の調査中１枚だけ逆に生えている鱗があったので、逆鱗と名づける事にする。
この鱗のみ非常に深く根強く生えていて、切除する事は不可能である。現在調査中

竜鱗

最も数が多く最も強度の高い鱗である。
切除作業中に判明したのはこの鱗の色は透き通るような透明であり、竜の色は後に記述する細鱗と皮膚の色によるものだと判明した。
甲冑のように皮膚全体を覆っており、鱗の先端や中心部に筒状の空間が存在を確認した。
この器官はドラゴンの汗や体内にたまった毒を排出し体内を洗浄するのに役に立っているようだ。

柔鱗

この鱗はどの鱗よりも最も柔軟性がある。
当初この鱗は最も強度が低い鱗だと思われており、実験用の魔ウォーハンマーによる耐久実験を行っていたのだが、
この実験による結果は最も耐久性のある鱗である事は判明した。
どうやら、この鱗は性質上、衝撃が加わると分子が密集してその結果強度を一時的にあげる効果があるようだ
防具等の応用に期待されるため、後の研究課題に加える事にする。

脚鱗

全体的に長方形のような形をしている。
現在、判明しているドラゴンは空を飛ばないタイプのドラゴンと空を飛ぶタイプのドラゴンがある。
今回の死亡したドラゴンは飛ぶタイプのドラゴン、翼竜ということが判明した。
翼竜は主に着陸の時に脚を使うので、衝撃を軽減されるような状態である必要がある。
鱗も例外ではなく　その衝撃を鱗が吸収する作用がある。

翼鱗

翼の上部分にある小さい鱗。
竜鱗とほぼ同じでサイズが小さくなっただけの模様

細鱗

この鱗の存在は鱗の切除作業を行っていた際に存在が判明した。
鱗と鱗の間には僅かながら隙間が存在し、その隙間に皮膚の下に生えている鱗を確認した。
主な用途は、ドラゴンの本能等の都合上、鱗が逆立つ時　鱗と鱗の間にある皮膚が露出する場合があり
その時、皮膚を護るために必要な鱗である。
また、ドラゴンの鱗は生え変わる事が以前から確認されており、その時
細鱗の一つが大きくなる、あらたなる新しい鱗となる。これによりドラゴンの鱗は常に生え変わり
強度が落ちる事がなくなる。

以上が鱗の研究結果である。