4周年記念に追加されたフレンドポイント召喚サーヴァントの1騎。☆2キャスター。
『Fate/EXTELLA』で初登場。FGOのシナリオ上では第2部3章『人智統合真国シン 紅の月下美人』で先行登場。

ステータスはATK寄り。☆2キャスターの中では最もATKが高く、HPが低い。
カード構成はA3枚+A全体宝具。Hit数はB1、Q3、A・EX・宝具4hit。
クラススキルは「陣地作成 C」「道具作成 B」。
AのHit数が多いのでQやEXでNPを稼ぎにくく、NP効率としてはやや低め。

属性は混沌・善・人。

スキル

【スキル1】スケープゴート E CT:7-5
味方単体を1Tのターゲット集中状態にして、敵全体に3Tのクリティカル発生率ダウンするスキル。
エミヤ〔アサシン〕と同名スキルだが、ランクが異なるため防御寄りの効果になっている。
殺エミヤ同様にターゲット集中効果は

  • 敵の攻撃から味方を守る
  • スキル・宝具を使用したサーヴァントに攻撃を集中させて交代させる
  • 消滅時効果の礼装・スキルを発動させる
  • 無敵などを併用して被弾時NPを稼がせる
  • 被ダメージ・HP減少がメリットになるサーヴァントに攻撃を集中させる

など様々な使い道がある。
クリティカル発生率ダウンも最大30%と、獣人系を除く発生率バフが乗っていないエネミーであれば発生しなくなる倍率になっている。*1

【スキル2】軍師の忠言 B++ CT:8-6
味方全体に防御力アップ・ダメージカットを付与して、固定でNP10%供給するスキル。
諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕司馬懿〔ライネス〕と同名スキルだが、ランク=効果値も若干下がっている。
…が、3T全体防御バフも全体NP供給も、スキルとしては金レアサーヴァントですら希少。銅レアキャラでは初登場となる。
ダメージカットも付随するため、防御効果は意外とある。高めの防御力バフを持つサーヴァントであれば、防御バフの重ねがけにスキル1でターゲット集中を併用することで、被ダメージを抑えながら被弾時NPを稼げる。

【スキル3】軍師の本懐 A CT:7-5
1Tの間、味方単体のBusterカード性能アップして、さらにバーサーカークラスであればクリティカル威力アップと最大HP増加を付与するスキル。
持続はしないがCTも短め。その代わりそれぞれの効果量はマテリアルで示唆された「英雄作成」と全くの同数値。
とはいえバーサーカークラスはスター集中度が低く、このサーヴァント自身にはスター生成能力がないため、効果を十分に発揮させるにはスター集中スキルを持つバーサーカーなど、礼装・編成などでの工夫が必要。
もちろん、Busterカード性能アップ単独でも「魔力放出 A」相当の(「エンチャント A」を上回る)倍率を与えられるため、バーサーカー以外に対して使ったとしても相応の働きは出来る。

宝具「 掎角一陣 (きかくいちじん)

他の味方1体を発動条件とするArts属性の全体攻撃宝具であり、陳宮最大の個性。
簡単に言うとマテリアルの通り「他人の命でやるステラという悪辣な殲滅宝具。
「超強力な攻撃」と書いてあるとおり、全体宝具でありながら単体宝具と同等の倍率(つまり2倍)を誇るが、味方一人を生贄にする。
当然、生贄のいない単騎では発動不可になってしまう。

現仕様において、生贄になる味方は使用者を除く「最も左側に配置されたサーヴァント」になっているため、編成で操作可能。
外道な所業ではあるが、カルデア戦闘服でなくても後衛サーヴァントを狙ったタイミングで引き出せる。
この生贄効果は即死と書いてあるものの、アンリマユのスキル自滅と同じく即死無効や即死耐性で防ぐことは出来ない。一応ガッツで生き残ることは可能。
五百年の妄執といった死亡時のカウンター効果はきっちり陳宮に返ってくるので注意。

また、多段ヒットするA全体宝具の為、バフと大量の生贄次第で宝具連射が成立してしまう。
詳しくは下記のチャレンジ項目を参照されたし。

アーラシュと同様に宝具Lv依存のダメージで敵のHPが0にならない場合のみ、追加でOC依存のダメージのHitが発生するという仕様がある。(OC1時もダメージ0のHitが発生する)
このため、宝具Lv依存のダメージ以上のHPの敵には8Hitする。Hit数に依存するNP獲得量・(僅かながら)スター発生数も増加する。
4hitの宝具のダメージ比率は10,20,30,40%となっているが、宝具Lv依存のダメージも同様の比率になって追加される
例えば宝具Lv5(倍率1500)・OC2(倍率225)で攻撃した場合は、Hit毎に宝具Lv依存のダメージの倍率は150,300,450,600、OC依存のダメージの倍率は22.5,45,67.5,90が交互に発生するので、
150,22.5,300,45,450,67.5,600,90の順にダメージが発生する。

総評

ダメージコントロールと防御バフによる耐久面のサポーター、Busterアタッカー(特にバーサーカー)に対する攻撃サポーター、味方1人と引き換えに敵を殲滅する短期戦特化の宝具アタッカーという、3つの要素を備えたサーヴァント。
これらの要素(特に宝具関係)は両立が極めて難しいため、どれを重視するのかということを考えて運用したい。

運用

耐久面のサポート効果という点では諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕を一回り小さくした性能になっている。
スタンやチャージ減少などの遅延手段は持たないが、ターゲット集中を持つため単体宝具の大ダメージをコントロールできるという点をうまく活用したい。
特に低レアで防バフ持ちは殊更に代えの効かない要素であり、マシュデルセンシステムに組み込める新人マスターにお勧めのサーヴァントと言える。
従来のマシュデルセンは最後の一騎にジャンヌや孔明、玉藻などといった☆5が必須になってしまっていたが、彼の登場でフレンドに頼らず耐久戦術を取れるようになった。
ただし、相応にAtkの低いメンバーになるので根気は必要。
スキル強化素材の入手がイベントを介さない限り1.5部3章+2部3章(チャレンジクエストと同等の高難易度ステージ)クリアを要する点で、フルスペックまでのハードルが相当に高いが、それを要さないLv7まででも数値的には充分実用範囲内。
耐久戦の場合は終盤になるまで軽々に宝具を使用できなくなるが、逆に言えば宝具封印・NP減少を気にせず使っていけることでもある。その場合、宝具レベルの上げやすさからゲージ200%~300%を自分で溜めてトドメにぶっ放す使い方も現実的に。

バーサーカーに「軍師の本懐」を使う攻撃サポーターでは星供給役、スター集中効果を用意したい。
スター集中礼装では倍率的に難しいが、魔術礼装「2004年の断片」の「コード:U」を用いれば大抵のバーサーカーはクリティカルを狙うことが出来るようになる。
もちろん、自前でスター集中効果を持つバーサーカーであればなおさら相性が良い。

周回では1Waveで使用したアタッカーやサポーターを、2Wave目で陳宮の宝具を使用して退場させて、3Wave用のアタッカーやサポーターを後衛から呼び出すことも出来る。
味方を生贄にすることでサポーター複数名のスキルを矢継ぎ早に使える点に着目して、陳宮自身がArtsアタッカーとして宝具連射を狙うことも可能。

また、カレイドスコープなど初期NP礼装を装備して、宝具で1体を退場させ、「スケープゴート」で陳宮自身を退場させることで、残り1騎の単騎戦に持ち込むなどの芸当も可能。
この時、宝具で生贄にするサーヴァントに五百年の妄執を装備すると、陳宮のHPを確実に減らせるためより運に依存しにくくなる。
とくに凸妄執は2000ダメージとなり、Lv1の陳宮のHPを上回り確殺となる。

ゲオルギウスレオニダス一世同様にLv1時点でターゲット集中スキルを持つことから、消滅時発動系の概念礼装の即時発動要員としても運用可能。
二者と比べて最もHPが低く、かつ防御力アップも持たないため生き残る可能性が少ない。1体を完全育成した後も、別で再臨1・再臨2の未育成を1体ずつくらい確保しておくと使い分けで悪さができる。

相性の良いサーヴァント

バーサーカーでBusterクリティカルを重視するのであればベオウルフモルガン源頼光アタランテ〔オルタ〕織田信長〔バーサーカー〕は自前で星出しとスター集中が出来るため相性が良い。
特に後三者は回避スキルを持つので「スケープゴート」で被弾時NPを稼ぐことも出来る。
また、モルガンはスキルで味方全体に攻撃力・NP獲得量アップと単体にNP20%付与が可能で、宝具で味方全体OCを一段階上げられるのでお互いをサポートし合える。
星出しを3人目か礼装で補う場合、更に組めるバーサーカーが増える。
森長可は退場時効果のスキルまでも「掎角一陣」で無駄なく使わせられる他、アルジュナ〔オルタ〕はガッツとBスター集中を持ち、「スケープゴート」での全体デバフを火力倍加に役立てられる。

宝具の生贄効果を逆用して、ガッツ効果を付与した土方歳三アン・ボニーメアリー・リードアシュヴァッターマンパッションリップ(スキル強化後)などのHPを意図的に減らすという芸当が可能。*3
土方歳三は星出しを他の枠で賄う必要があるが、ガッツを自身で付与できる上クリティカル威力に対する絶大なシナジーがある。

低レアサーヴァントでは、ガッツからの立て直しに優れたロムルススパルタクス、被弾が重要なガレス、退場時効果スキルを持つアヴィケブロンなどが、陳宮のスキル3つがいずれも有効に使えるので組みやすい。
もちろん、スター集中を有する呂布奉先の支援役としても申し分ない。

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最終更新:2022年07月13日 11:25

*1 キメラ系、ワイバーン系、およびアサシンクラスの会心率は30%、アサシンの獣人(ウェアウルフ、ウェアジャガーなど)は60%

*2 クラススキルを考慮しない

*3 アンリマユは反撃ダメージの対象外