ダブルギア(アルマクス・インダストリー)

オーガ
【スフィアパターン】リアクター単座型、複座型、複合型
【全長】8.5メートル
【設定】
黄金の2本角が額から突き出ている。メインカメラはツインアイ型(発光色は赤)。
背面から伸びるモジュールは、多目的兵装”サードピラー”。
これは、通常時は下方に向けられており、歩行補助ユニット(つまり第3の足)として、急な方向転換や重火器使用時の姿勢安定装置として機能する。
また、先端部分を変形させ、上部へと持ち上げることで第3の腕となり、武装の保持や直接の殴打が可能になる。

アルマクス・インダストリーのCEOであるリングバルドが、アルマクスの技術力を誇示するため、自社の創立20周年記念式典の場で発表するべく、開発させた機体。
全部で3機が存在し、1号機はリアクター単座型、2号機は複座型、3号機は複合型と、それぞれ異なるスフィア・パターンを持つ。
強度・重量・反応速度・関節の柔軟性と可動域、その全てに優れた最新型内部骨格を、現時点最高ランクの装甲材で包み込んだ超高性能機。
エースパイロット操縦を念頭に置いた、基本性能の極めて高い機体であり、並のパイロットでは性能の全てを引き出す事は不可能
オーガ(フィル機)
【スフィアパターン】複合型
【全長】8.5メートル
【設定】
次世代量産機開発計画の中核を担う機体として更なる実戦データ収集が必要とされ、継続して試験評価部隊で運用されることになった3号機。
担当パイロットは、以前よりテストパイロットを務め、オーガ1号機の改造機ことジャガンナートとの交戦経験もあるフィル・フィラメント(及びGALM-M08868 セリア)。
フィルの操縦技能に合わせてソフト・ハード面共に調整が施されており、以前より性能は幾分か劣るものの、扱いやすさは格段に向上している。
形状は3号機とほぼ同様だが、一部パーツがゴールドに塗装されている他、志鳥十二の開発した超重量の金砕棒が正式に基本武装として登録されている。
オーガ(制式量産型)
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.2メートル
【設定】
フィル機が数多の戦場で収集した実戦データを元に、量産モデルとしての完成を見たオーガ。
第1次生産分である20機は、Aランク部隊に1~2機ずつ支給されている。
基本機体色は水色で、試作機では視覚的威嚇効果を与えるために不必要に延長されていた頭部の通信用ブレードアンテナが適正な長さになっている。
また、サードピラーの変形ギミックも簡略化されている。
ミラージュスネーク
【スフィアパターン】複合型
【全長】9.1メートル
【設定】
志鳥十二が設計・開発した近接戦特化の機体。通称、《幻影の蛇》。
メインパイロットは城崎正志、サブパイロットは日向昭人。
蛇を模した頭部を持ち、カラーリングはダクトや間接部など、ごく一部のパーツを除き、全身ホワイト。
極限までの軽量化改造が施されており、非常に細いフォルム。 防御面は脆弱そのもので、牽制用のバルカンすら僅かな時間しか耐えることができない。
背面からは本来の直進加速用バーニアの他、左右方向へ加速するためのサブバーニアが四基存在している。
両腕、両脚は、十数もの多関節構造からなる蛇腹型で、他の機体に比べ四肢を“曲げる”速度が異常なまでに速く、かつ柔軟性に優れる。
両脚を全体的に後方へ反らすことで、スネークモードという、特殊な形態に移行することが可能。この形態では、歩行ではなく、接地した脚部を蛇行、または波打たせて移動を行う。
脚部を大きく曲げる関係上、この形態では機体全長が4~5メートル(平伏状態では2メートル以下)へと縮み、近接攻撃を仕掛ける場合、敵のメインカメラに映りにくくなる。
サブバーニアによる左右加速も併せて、パイロットの技能次第では一切姿を見せずに敵機へ忍び寄ることができる。
武装は、刀身に高熱を発生させ溶断攻撃を行うヒートナイフと、柄から発生した高出力レーザーを刀身にしたレーザーナイフのみ。マニュピレーターも独自規格であるため他武装の保持は一切不可、最初から装備して出撃することが多い。
また、予備のナイフが胴体上部(首の根本付近)にそれぞれもう一本格納されている。
ジェノサイドレオン
【スフィアパターン】複合型
【全長】8.5メートル
【設定】
志鳥十二が設計・開発した近接格闘能力に優れた機体。。通称、《殺戮の獅子》。
メインパイロットはヴァリオ・ハワード、サブパイロットはトート。
ライオンを模した頭部を持ち、機体のメインカラーは灰色。数割のパーツは赤銅色をしている。
本体の装甲はやや厚めで、銃撃対策としてやや丸みを帯びている。
各間接部はそれぞれリング状の防護パーツで覆われており、これは摩擦熱を逃すための冷却効果を持つ。
このパーツの効果と、耐衝撃能力を高めた専用のサスペンションシステムによって四肢の摩耗が大幅に抑えられており、通常では考えられない連続殴打攻撃や十数メートルもの跳躍が可能になっている。
両手には、通常の5指を廃した代わりに、高速振動することで切断能力が引き上げられる長爪と、掌にある高出力レーザー発射機構の複合武装“クラッシャーアーム”が装着されている(取り外しはできない)。
また、両足の3本爪もクラッシャーアームと同様に振動して切断能力が上がる。
胸部には大型のガトリング砲が2門、内蔵されている。
デビルホーネット
【スフィアパターン】複座型
【全長】13.7メートル
【設定】
志鳥十二が設計・開発した広域殲滅戦に特化した機体。通称、《悪魔の蜂巣》。
メインパイロットは志鳥十二。
蜂を模した頭部を持ち、機体のメインカラーはブラックとイエロー。
下半身は、刺突用ニードルと滞空用バーニアを備えたモジュールのみで構成されており、脚部は存在しない。上半身にも一切武装は内蔵されていない。
その代わり、機体両側面に、それぞれ巨大な半球状の武装コンテナを装備している。
武装コンテナには、それぞれ30近くの六角形状スペースが存在し、ミサイルや機銃、グレネード弾が収められている。内訳は出撃に応じて変わるが、基本的にはミサイルが7割でその他が3割。積載量は非常に多く、残弾を惜しまぬ連続砲撃でも10分近くは攻撃が途切れることはない。
パイロットの意向によって、レーザーなど非実体系兵器は一切搭載されていない。
常時滞空する必要があるせいで燃費は非常に悪いが、上空からの火力斉射によって短時間で敵機を破壊しきるケースの方が多く、稼動時間については大きな問題になっていない。
補給部隊を随行させる場合は、予備の武装コンテナを運ばせている。
悪辣なる広域破壊能力は味方機をも巻き添えにする可能性が高いため、先鋒、あるいは後詰めとして出撃する場合が多い。
オンスロートシャーク
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.6メートル
【設定】
志鳥十二が設計・開発した、斬撃による近接戦闘と、遠方からの突撃による一撃離脱戦法を得意とする機体。通称、《猛襲の鮫》。
メインパイロットはルベライト・ローズクォーツ。
基本形態は重装甲タイプの人型で、両腕とも、手首から先が丸ごと、高速震動することで切断能力が引き上げられる長大で厚いブレードになっている。
更に同様の機構を持ったパーツが頭部、背部からも伸びている。これらはどちらも球体関節により自在に向きを変えることが可能。頭部の方は射出することで十数メートル先の敵機を攻撃することも可能。
背面と脚部には超大型のバーニアスラスターがそれぞれ2基取り付けられており、直線加速においては他の追随を許さない。
ブレード自体の対物耐性と内部武装を撤廃した代わりに獲得した強固な装甲によって、レーザー系の非実体弾にも長時間耐える。
旋回性能が劣悪である為、バーニアスラスターを攻撃されやすいことが弱点。
両脚を前方に向けたまま固定、かつ頭部のブレードを前方に倒し、最後に背面のブレードを股下を潜らせるようにして胸部正面に移動させることで、クラッシュモードという、特殊な形態に移行することが可能。
最高時速数百キロもの加速によって敵陣に突撃し、計4つのブレードにて敵機に対し刺突攻撃を行う。
加速によって威力も倍加するが、旋回性能が更に一段回低下するという弱点も併せ持つ。
イレブンスレイヴン
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.5メートル
【設定】
志鳥十二が開発を引き継いだ、高い機動性による撹乱戦術と、大量の内蔵武装による手数での圧倒を得意とする機体。通称《11番目の鴉》。
メインパイロットはナイン。
機体色は一部パーツがダークグレーであることを除けば漆黒。鳥を模した頭部を持つ他、背面には大型ブースターと短距離飛行を可能とする翼が一体化したパーツが2基存在する。
両腕にはレーザー発生機構が備わっており、機能の切り替えによって斬撃兵装のレーザーソード、射撃兵装のレーザーショットを使い分けられる。
また、翼には左右それぞれ6基ずつ、ワイヤー射出によって敵機を刺突するレーザー刃発生機構『レイヴン』が備わっており、多数の敵を同時に攻撃が可能。射程は約20メートルほど。
設計プラン自体はアルマクス・インダストリーが軍事用ダブルギアの開発に着手した当初より存在したが、実戦投入は、レーザー兵器技術の低燃費化と『レイヴン』の同時使用に耐えうる演算処理能力を持ったコンピューターの完成が実現する現代まで待たねばならず、現在の仕様に落ち着いたのは志鳥が技術開発部に加わってから2年後の話であった(本編開始の3年前)。
アタックアント
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.0メートル
【設定】
アルマクスに所属するパイロットの大半が最初に与えられる機体。
アルマクスの所有するダブルギアの中で最も現存機体数の多い量産機。
基本機体色は黒。通称《蟻》。
全身各所に追加武装取り付け用の接続口(ハードポイント・システム)を有し、アルマクス自体の潤沢な軍備も相まって、殆どの状況に対応できる。
構造は極めて簡素で改造・整備も比較的容易。アルマクスの中にもカスタム機体が数多く存在する。
量産機としては完成の域にあるが、唯一の難点として、多数の装備を搭載することを想定し、それらを支えるために脚部が肥大化しており、機動性が標準よりやや低めであることが挙げられる。
アタックアント(エリオット機)
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.0メートル
【設定】
アルマクス所属のパイロットであるエリオット・G・アームストロングの乗機。
全身がカーキゴールドに塗装されている他、各部装甲を軽量薄型に変更し、幾つかのハードポイントを失ったものの機動性が大幅に向上している。
アタックアント(クリストフ機)
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.0メートル
【設定】
アルマクス所属のパイロットであるクリストフ・レーマンの乗機。
全身がホワイトに塗装されている。
シャドーアント
【スフィアパターン】複座型
【全長】7.9メートル
【設定】
非常に高性能な光学迷彩機能を有し、ほぼ完全に周囲の風景に溶け込むことの出来る隠密奇襲用機体。
また、ジャミングや通信傍受など電子戦にも優れる。
(作中の)公式には存在しない機体であり、可能な限り敵に姿を見せないことが推奨される非合法な裏の任務において真価を発揮する。
現状は、ファイブカードの支援部隊のみでしか運用されていない。
アント系列の機体であるが、頭部に僅かな類似点が見受けられる程度で共通パーツは殆ど無く、ほぼ別物である。
ガードスパイダー
【スフィアパターン】複座型
【全長】8.0メートル
【設定】
アルマクスの量産機で、主に都市防衛用に使われる。
基本機体色は黄色。通称《蜘蛛》。
多脚タイプであるため姿勢制御の安定度は高く、不整地戦闘でも活躍する。
両肩の砲身から発射される、蜘蛛の巣のように広がる粘着榴弾、“HEX”を用いて、敵機の捕縛拘束を行う。
複数機のHEX同時発射は回避が困難。
パニッシュメントオーガ
【スフィアパターン】複合型
【全長】8.5メートル
【設定】
フィル・フィラメントが奪還に成功した、改造されたオーガ2号機ことパールヴァティのパーツを中破した3号機に組み込むことで誕生した臨時改修機。
メインパイロットはフィル・フィラメント。サブパイロットは“セリア”。通称《裁きの鬼》。
3号機の全身各所の欠損部位を2号機のパーツで補った結果、青と赤の入り混じる機体色になっている。
また、サードピラーは失われていないにも関わらずパールヴァティのそれが追加増設され、フォースピラーと命名された。
より幅広い立ち回りを実現した代わりに、機体バランスは極めて不安定なものとなったが、パイロット2名は問題なく使いこなしている。
最終更新:2015年07月22日 23:19