お題SS:労働バー

「ヒヤリ・ハット!」

内人王理の声が、地下労働バー発電所に響く。
その声に呼応するように鞭の音。月読芽九だ。

闇に覆われた希望崎学園の地下深く、そこにある労働バー発電所で労働を強いられる面々。
チーム「ソウルキャッチャーズを読め」の男子キャラたちだ。
彼らは何のためにこの重労働を強いられているのか!?

「何でってそりゃァ……ヒヒッ。わかんねえよ。ワカル?ちーちゃん」
「全然皆目検討もつかないわねえ。作者の都合とかじゃない?くーちゃん」

その労働バー発電所から一段高いVIP席でくつろぐ二人の女子!
ボサボサ頭にだらしのない服装は紅蓮寺工藤。
亡霊のように白い肌に制服を纏った月読千種。

――今回のプレイヤーキャラである!

「HEY!理由もネーのにWORKINGさせられてるってのかい俺達はYO!」
和服を着た色黒の巨漢が叫ぶ。松尾バンジョーだ。

「ハァ……ハァ……すまない、唾液を……一滴でいいから……」
女性の唾液を要求するのは膣内村ワタルだ。

「ヒィ……ヒィ……俺は、肉体労働には、向かねえ……」
怪しげなマントの男。エイゼンベルグ羅喉助だ。

「……」ガッシャガッシャ
鎧の中身は瀕死らしい。寄井小漏。

「ウオオーッ!エイ助ーッ!寄井ーッ!貴様らは少し休んでおれーっ」
体力が有り余ってそうな番長風の男・麦田しげるが叫ぶ。

「っていうか母さん楽しんでるでしょ!何この状況!何この棒!」
わりと元気そうな月読葛八がようやくこの状況に突っ込む。

「人は所詮働き蟻……これもすべては人間の性なのかもしれませんね……」
探偵Gはなぜか賢者モードだ。

「と一通り自己紹介も済んだところでよォ~~~~ヒヒッ!どうする?ちーちゃん」
「どうしましょう。私もこの先の展開全く考えてなかったわ、くーちゃん」
「そりゃあ困ったなあ~~女子の紹介もまだしてねえしよォ~~~~」
「まあ、その辺は各自wikiを確認してもらおうかしら」
「よし……じゃあ、お前ら、解散!お疲れ様でした!ヒヒヒ!」
「この場所は希望崎777不思議の一つとして記録しておこうかしら」

「……ブッダファック!」
「お、俺ら何のために……」
「帰ろうか……」
「うん……」
「人生とは虚しい……そう、オナニーの後のように」


希望崎777不思議No.610
『謎の労働バー』

希望崎学園の地下にあると言われる謎の発電施設。
その電力が何に使われているか、そもそも発電しているのかなど、
詳細はすべてベールに包まれている。
ときどき『ヤンス』などという声が聞こえてくるとか。
一説にはキャンペーンで活躍できなかったキャラが落とされる地獄とされているが、
詳細は定かではない。