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A-29:06-00806-01:空馬:レンジャー連邦 さん

「ふけない涙」



空を見上げれば運が良ければ君達にも見れるかもしれない。不思議な箒を担ぎ、空を走る女の子の姿を。その子は世界中旅して回る悲しみを払う掃除婦。名前はユメル。笑顔を振りまき心の中の悲しみを払う為に世界中の空を駆け回る可愛い可愛い女の子。今までに幾百幾千も悲しみを払い、涙を拭いてきた。でも払うことができなかった事もある。今日はそのお話。


ユメルは今日も空を駆ける。雲を蹴って風に乗り、テッテテッテと駆け巡る。すると耳に泣き声が飛び込んできた。老婆の泣き声だ。ユメルは地上に舞い降りて泣いている老婆の所へ向かった。
その老婆は墓地に居た。ユメルは駆け寄って話しかける。


ユメル「こんにちはお婆ちゃん。ちょっといいかしら?」


老婆はびっくりしながらも落ち着いて、涙を拭きながらユメルの方を見た。


老婆「はい。こんにちは。君は?私に何か用かい?」

ユメル「はい。私はユメル。掃除婦です。お婆ちゃんの心の中にある悲しい気持ちを払いにきました。」

老婆「悲しい気持ち?それはすごいねぇ。」


大抵の人は信じてはくれないのだが、この老婆は意図も簡単に信じてくれた。
見るからに優しそうだったが、心も優しかった。


老婆「でもねぇ、私のは払わないでくれないかねぇ。」

ユメル「なぜです?お婆ちゃんとっても辛そうだから私助けたいの。それに全然痛くないのよ。この箒でサッてやるだけだから。」

老婆「確かに辛いわ。長年連れ添ってきたおじいさんが先に逝ってしまったからねぇ。」


老婆は後ろの墓を少し見た。


老婆「私が悲しんでたのはおじいさんとの思い出を思い出してたからなのよ。おじいさんともうのんびりお茶も飲めないんだねぇって。でもねぇ、おじいさんの事を思い出しても何も思わなくなるのは嫌なんよ。」

メリル「・・・・」

老婆「この悲しみは消さないでおくれ。ごめんなさいねぇ、折角来てくれたのに。」

メリル「・・・いえ、私の方こそごめんなさい。余計なことするとこだったわ。代わりと言ってはなんですけど、私も一緒におじいさんの冥福を祈ってもよろしいですか?」

老婆「もちろんいいわよ。おじいさんもこんな若い子にお参りされたら喜ぶわ。」


世界にはメリルにも払えない悲しみや涙はたくさんある。この事をユメルは胸に刻み込んだ。そしてユメルは今日も世界を駆け回る。〔続く〕





のか?




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