6月30日 土(晴れ)


(分岐前のシナリオで変わってくるので今は書きません)
しばらく乗っていると眠気が襲ってくる
【浩介】「どうして電車って眠くなるんだろうな・・・」
どうせ現地に着くのは10時間後、特にやることもないので寝ることにする
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
【??】「ねえ」
横から声がした。
【??】「ねえ、おきなさい」
人が寝てるのに邪魔するな!!と思っていると
【??】「おきなさいって言ってるでしょ!!」
バシッ!!//←ここは大文字
するといきなり頭に衝撃が走った
【浩介】「ぬぉお!!」
すごく痛い。
【浩介】「痛ってーな」
【??】「人の肩の上で寝るからよ」
目を開けてそこにいたのは・・・
【??】「今度から気をつけなさいね」
身長の高い外人さんの女の子だった。
しかしよく考えてみると日本語を喋ってる
外人さんじゃないのか?
【背の高い女の子】「なによ」
俺は背の高い女の子をじっと見ていたみたいだった。
【浩介】「い、いやぁ・・・」
【背の高い女の子】「文句があるならさっさといって」
【浩介】「いや・・・外人さんでも日本語が喋れるんだなと思って。当たり前ですよね勉強すれば誰でも喋れますよね」
考えてみればそうだ、日本人でも外国語をすらすら喋る人もいる。
【背の高い女の子】「えっ?」
驚いたような顔をしている
【背の高い女の子】「日本語じゃないわよ今喋ってるの」
【浩介】「えっ?」
こちらも驚く
【背の高い女の子】「今喋ってるのはイリヤ語」
車中に静寂が走る
【浩介】「えっ?でも明らかに日本語だけど・・・」
【背の高い女の子】「こっちも明らかにイリヤ語にきこえるわよ?」
なんということだ、いくらここがパラレルワールドといっても呼び名だけ違って発音がまったく同じ言語がある
【背の高い女の子】「あなた、名前は?」
【浩介】「えっ?青峰 浩介だけど」
【背の高い女の子】「私は高里 渚」
渚が続ける
【渚】「正直驚いたわ、発音がまったく同じ違う言語があるなんて」
【浩介】「俺も驚いたよ」
【渚】「昔はどこに住んでたの」
以前は別な世界にいたと言うことを、言うか言わぬか迷う
【渚】「私は2年前にこの世界にやってきたの、だから別な世界に住んでいたわけね」
なんと渚も同じ境遇の人間だったのだ
【浩介】「え?高里さんも?」
【渚】「と言うことはあなたも?」
お互い、どこから来たかはわからないが同じ境遇の人間と言うことはわかった
【渚】「どういうところだったの?あなたの住んでたところって」
そんな質問をされた
【浩介】「え?そういわれても・・・普通の世界ですよこの世界とあまり変わらない」
【浩介】「でもこの世界みたいに戦争とかしてませんけどね」
【渚】「そうなの・・・」
何か悲しそうな顔をする、まずいことをいってしまったかと思った
【浩介】「何かまずいことでも言ったか?」
【渚】「いや、いいの」
渚の世界のことも気になってきた、さっきのようなことを言うとゆうことは渚の世界は変わっているのだろう
【浩介】「高里さんはどんな世界に住んでたんですか?」
【渚】「うっ・・・」
さっきより落ち込んでしまっている、これはさすがにまずいと思い
【浩介】「ごめん、こんなに落ち込むとは思っていなかった」
と言うと同時に頭をなでた
【渚】「人の頭を勝手にさわるなー!!!!」
バシッ!!//←ここは大文字
【浩介】「ぬぉーっ!!!痛ってー!!!」
初対面の人にこれだけ強く殴るか?
【渚】「いま、初めて会ったくせに殴るなって思ったでしょ?」
すげえ、ぴったり合ってやがる
【浩介】「なぜそれを」
【渚】「私、第六感が鋭いのよ」
いやそれって第六感というかなんと言うか、読心術じゃないか?
【渚】「いまそれって違うんじゃない?って思わなかった?」
この人の前ではうそは言わないほうがいいな
そんなことを思っているとまた眠気が襲ってきた
【渚】「眠いんでしょ?」
【浩介】「ああ」
【渚】「私によっかかってももいいよ」
予想外なことを言ってきた
【渚】「私も眠いしおたがいよっかかった方が楽でしょ?」
そんなことを言われても
【渚】「嫌?」
嫌ではないのだが何かいろいろまずいような気がする
選択
身をゆだねる<line:94>
遠慮しておく<line:102>
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【浩介】「いいか?」
【渚】「うん」
二人して身を寄せ合う、女の子のいい香りがする
【浩介】「おやすみ」
俺は相手に聞こえないようにささやいた
<line:108>
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【浩介】「いやそういうのはなんか抵抗が・・・」
【渚】「いいよ無理しなくて」
【浩介】「悪い」
俺は窓のほうを向いて寝始めた
<line:108>
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・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
【??】「ねえ」
また声がする
【??】「ねえ、おきなさい」
もうちょっと寝かせて・・・と思っていると
【??】「おきなさいって言ってるでしょ!!」
バシッ!!//←ここは大文字
【浩介】「いってっ!!」
前には渚
【渚】「着いたわよ」
汽車は泊まり周りの人は一人もいなかった、俺たちは汽車を降りる
【渚】「ここでお別れだね、もうちょっと話したかった・・・」
【浩介】「俺は訓練に行かないといけない」
【渚】「・・・がんばってね、それじゃねっ!!」
そう言うと足早にどこかへ行ってしまった
【浩介】「どれ、召集されたところに行くか・・・」
俺は足早に目的地に向かった
//場面切り替え
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

20分ほど歩いていると基地の入り口らしき門が見えてきた
【浩介】「ここか?」
門の両端からは先の見えない柵が延々と続いていた
【浩介】「ここが○○基地ですか?」
門にいた守衛らしい人に聞いてみる
【守衛】「そうだけど、あなたは招集された人ですね、召集令状を見せてください」
【浩介】「これです」
【守衛】「ご苦労様です、遠い所わざわざありがとうございます」
軍なのにやけに腰が低いな、と思っていたら。
【守衛】「入らないのですか?」
【浩介】「いや、やけに腰が低いなと思いまして」
【守衛】「ここだけですよこんなに規則がゆるい基地は」
はあ、なんと言うか軍の基地によって特性も変わるんだなあ
【守衛】「ここに配属されてラッキーですね」
守衛さんはにっこりしながら、そんなことを言ってきた。
確かにラッキーかもしれない、ほかの基地だったら今頃大変なめにあっていたとも考えられる
【守衛】「仲良くやりましょうね」
【浩介】「おう」
そういって守衛さんと別れた俺は基地内に入っていく
//場面切り替え
【浩介】「なんじゃこりゃ~~~!!」
思わずどこかの映画のワンシーンみたいな声を上げてしまった
敷地があまりにも広すぎるのである
【浩介】「こりゃ迷うの必死だな」
方向音痴ではないが道を覚えるなどの能力はあまり高くない
ひとまず歩き出してみるが、すぐに迷ってしまっていた
【??】「あれ君は?」
そんな声がした
【浩介】「え?」
そこにはさっきの守衛さんがいた
【守衛】「はじめは迷うよね~~、うんうん」
守衛さんは続ける
【守衛】「隊長のところに案内しようか」
こうなったら渡りに船、守衛さんについていくことにする
【浩介】「よろしくお願いします」
【守衛】「じゃ、行こうか」
二人並んで歩き出す
//場面切り替え
廊下を歩いてると
【守衛】「ところで、隊長に軍のことで用がある場合は粗相のないように」
これは当たり前の話である
【浩介】「今回もですか?」
【守衛】「そうだ、ただ」
【浩介】「ただ?」
【守衛】「私事では、気軽に話してかまわないぞ、逆に私事で硬い言葉使うと嫌な顔されるからね」
いや、普通私事なんて話さないと思うぞ隊長なんて特に大戦中の隊長だったなら
【守衛】「隊長は『心が許せる軍隊』を目指しているからね」
確かに心を許すというのは大変重要なことである
もといた世界でも言えることである、もといた世界では生徒と教師の意思疎通もしないでただ怒鳴りつけるという教師がいた、ぜひここの隊長をみらなってほしい
【守衛】「ん?どうかしたかね?」
しばらく黙ってしまっていたようだ
【浩介】「いやもといた世界のことを思い出してしまって・・・いやなんでもないです」
【守衛】「嫌なら深くは聞かんが・・・ほら着いたぞ」
上を見上げると『隊長室』と書かれている
【守衛】「入るぞ」
【二人】「失礼します!!」
【隊長】「ん」
俺はドアノブを回す
//場面切り替え
【守衛】「新しく配属された者の道案内をさせていただきました!!」
【隊長】「ご苦労様、下がってよいぞ」
【守衛】「はっ、失礼します!!」
守衛さんは部屋から出て行ってしまった。
俺一人かよおい
【隊長】「なに緊張してるのかね?」
【浩介】「緊張など・・・」
【隊長】「思いっきりしてるじゃないか、こわいかね?」
隊長の顔を見るとすごくやさしそうな笑顔がそこにあった
なんという孫に対するおじいさんみたいだ
【隊長】「君、かなり遠くから来ているね」
【浩介】「はい、○町から・・・」
【隊長】「いや、もっと遠くから着てないか?たとえば日本とか」
【浩介】「え!?」
俺は耳を疑った、隊長が日本って言わなかったか
【浩介】「は・・・はい・・・」
【隊長】「後輩か・・・」
まさか隊長も同じ境遇なんじゃないだろうか
【隊長】「気が合いそうだね、君はなんていうんだい?」
【浩介】「はい、青峰 浩介です!!」
【隊長】「浩介君か、よろしくな」
【浩介】「はい!!」
【隊長】「私は、岡崎 章という」
俺はもうすっかり緊張が取れていた
【隊長】「んじゃ部屋を案内するぞ」
そう言うと隊長は部屋から出て行く
【浩介】「はい!」
そういって俺も出て行く
//場面切り替え
【隊長】「ここがこれから浩介君が生活してもらう場所だ」
正直広いとはいえないものの、なかなかいい部屋だ
【隊長】「普通はここに6人生活してもらうんだがここの基地だけは別だ、自由に使ってくれ」
この大きさの部屋で6人は相当きついものがあるだろう、改めてここに配属されたことに感謝する
【隊長】「軍の服はここにかけてあるから、明日はこれを着てくるようにな」
【隊長】「それじゃあ、これからよろしく頼むよ浩介君!!」
肩をポンポンとたたくと章隊長は部屋を出て行ってしまった
しかし今日一日で、別な世界にいた人に2人も会うなんて思いもよらなかった
【浩介】「以外に俺みたいな人がけっこういるんだな・・・」
俺はそう独り言を言うと、特にやることもないし寝ることにする・・・
布団は薄っぺらだったが、夏なので特に気にならなかった

6月30日終わり

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最終更新:2008年04月26日 20:16