6月15日

【浩介】「ふう・・・そろそろ来るころかな」
朝食を食べながらそうつぶやく少年が一人。
【浩介】「今日もまたあのつまんない授業受けなきゃいけないのかよ」
俺は青峰浩介。どこにでもいる普通の学生・・・だと思っている。
俺は飯を食いながらある人を待っている
モグモグ
【浩介】「しかし、あいつ遅いな……、まぁ待ち合わせ時間に飯食ってる俺も俺だが」
最後の一口を飲み込んだすると
【女の子】「ごめ~ん、遅くなっちゃった」
扉の開く音がする。
【浩介】「お前は…これで何度目かわかるか!?」
【女の子】「えーと、何回目だろ………」
【浩介】「まともに数えるなよ!」
こいつは近所に住む幼なじみ、乃々木京。
今までこんな事が多々あったが、ここまでつるんでるのは神様のいたずらだろうと最近思ってる。
【浩介】「まぁ、とりあえず学校行くか」
【京】「うん、そうだね!」
俺は相棒(自転車)を出した。当然の如く、京は後ろに乗ってくる。既に定位置と化しているのだ。
【浩介】「じゃあ行くぞ。ちゃんとつかまっとけよ?」
【京】「大丈夫だよ~!今日もよろしくねっ☆」
【浩介】「まかせとけ!じゃあ出発!」
自転車が風を切って走る。やはり、6月も下旬を迎えれば暑い。着ているワイシャツが軽く汗ばむのがもうすぐ夏だということを感じさせる。
【京】「やっぱ暑いね~」
京はそんなことを聞いてきた
【浩介】「まぁ、この季節だしなぁ。」
俺は答えが見つらなかったためそう言う
【京】「でもなんとかならないのかなぁ。」
【浩介】「まぁ、この季節だしなぁ。」
【京】「ねぇ、私の話聞いてる?」
【浩介】「まぁ、この季節だしなぁ」
うっさいなあと思っていると
バシッ
背中に衝撃が走った
【京】「聞いてないじゃん!」
【浩介】「いたっ!背中全力で張り手するなよ!」
【京】「だって私の話聞いてないんだもん!」
確かに俺が悪かった、でも思いっきりたたくことはないだろ
【浩介】「こっちは重いお前乗せてこぐので精一杯なんだよ!」
【京】「…重いって言ったね・・・・・・」
あ・・・しまった・・・・・・
【京】「このバカァァァァァ!!!!」
バキッ!
【浩介】「あ・・・ペダルが・・・」
見事にペダルが90度の方向に曲がっていた
【京】「ザマーミロー!」
【浩介】「お前・・・コレじゃ漕げないだろ・・・」
ほんとにどうしようもない奴だ
【京】「まぁ、もう少しで学校だし、歩いていこうじゃない♪」
【浩介】「あぁ・・・おれの相棒が・・・・」


そんなこんなで俺たちは学校に着いた。
【京】「もう、浩ちゃんさっきのまだ怒ってるの?」
【浩介】「学校で浩ちゃんはやめてくれよ・・・」
【京】「じゃあなんて呼べばいいのさ?」
【浩介】「いや、普通に下の名前でよくね?」
【京】「そうかなぁ・・・。もう"浩ちゃん"って呼び慣れたから今更変えられないよ」
【京】「ねっ!浩ちゃん!!」
【浩介】「せめて呼ぶなら回りにあまり人がいないときにしてくれ・・・」
「ひゅーひゅーお熱いねー」
【浩介】「急に出てきてうっせぇよ」
浩介は後ろから話しかけてきた人物に後ろ回し蹴りを入れた。
「ゴフッ!は、腹が・・・」
こいつの名前は(未定)。腐れ縁というか、こいつも長い付き合いである。
【浩介】「そんなくだらないこと言うからだ」
「でも彼女はそうは思ってない様子だぜ?」
【浩介】「ん?」
京をふと見てみる。
【京】「そんな・・・別にただの幼馴染だし、別に恋人じゃないし、でも私は・・・(ゴニョゴニョ)」
ほおっておくことにした。
【浩介】「というわけで、ただいまお昼の時間です」
「お前誰に話しかけてんだ?」
【浩介】「気にすんな。そんなことより飯食うぞ」
「おう。今日は購買か?食堂か?」
【浩介】「購買で良いな。さて、ジャンケンすっぞ」
「久々だな。俺の拳がうなるぜ!」
【浩介】「うっせぇな。さっさと決めるぞ」

【】「「最初はグー!」」
【】「「ジャンケンポン!」」
「また俺かよぉ・・・」
【浩介】「勝負は時の運だ。泣き言言ってないで行ってこい。」
「はいはい、いつものでいいんだろ?」
【浩介】「おう。じゃあ頼んだ」
「はいよー!」
【浩介】「あいつ・・・出す前から手の形変わってない気づけよ・・・」

【浩介】「今日は疲れたな・・・」
「今日はどうするんだ?」
【浩介】「部活行くよ。大会近いしさ」
「そうか、じゃ俺も部活行ってくるかな」
【浩介】「最近ほとんど行ってないだろ」
「だって面倒なんだもん」
【浩介】「そんなんだから・・・」
「とりあえず俺も行ってくるよ」
【浩介】「じゃあまた後でな」
【浩介】「よし、じゃあウォームアップしてタイム計ろうかな」
【京】「あ、浩ちゃ~ん!」
【浩介】「おう、後タイム計るからよろしくな」
【京】「了解だよ!」
【浩介】「よし、体ほぐしから入るか・・・」

【浩介】「思うようにタイム伸びないなぁ・・・」
【京】「このタイムだと県ぎりぎり抜けないぐらいかなぁ」
【浩介】「ちょっとフォーム見てもらってからもう一回タイム計るかな」
【京】「頑張ってね!」

【浩介】「うーん、伸び悩むなぁ・・・」
【京】「浩ちゃんなら落ち着いていけば大丈夫だよ!」
「大会前だからあせってるんじゃないのか?」
【浩介】「まぁその部分はあるなぁ」
「浩介ならできるはずだからあわてるなよ」
【浩介】「サンキュ。なんぼか落ち着いたわ」
【浩介】「京、明日もこんな感じのメニューで行こうと思ってるからよろしくな」
【京】「わかった!頑張ってね!!」
【浩介】「じゃ、もう家の前だから今日はさよならだな」
「おう、じゃあな」
【京】「また明日ね~」

【浩介】「今日もまた平凡に一日が終わってくのか・・・」
【浩介】「なんか生活に刺激がほしいな・・・」
【浩介】「って言いながら試験勉強しないといけないんだよなぁ」
15分経過
【浩介】「飽きてきたな・・・」
30分経過
【浩介】「今日はこんなもんで良いだろ」
【浩介】「とりあえず今日は寝ようっと」


5月16日
授業中。
【浩介】「ここわかんねぇな」
隣の明彦は寝息を立てて気持ちよさそうに寝ている
【浩介】「どうせこいつに聞いても分からんしなぁ」
【明彦】「(すやすや)」
【浩介】「うぜぇな・・・」
ふと浩介の頭にいい案が思いついた
【浩介】「先生!」
【先生】「ん?どうした青峰」
浩介は明彦が寝ていることと作戦を先生に伝えた
【先生】「面白そうだな。青峰、早速言ってみてくれ」
浩介は思い切り息を吸い込み、
【浩介】「火事だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
と叫んだ。
【明彦】「(すやすや)」
【浩介】「起きないのかよ・・・災害があったら確実に死ぬタイプだなこいつは」
【京】「ふえっ!?火事??避難しないとぉ~!!」
【浩介】「お前も寝てたのかい!!」 

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最終更新:2008年06月07日 22:44