逆引き辞典(プレイ編)

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逆引き辞典(プレイ編) - (2020/10/03 (土) 13:34:19) のソース

**使い方逆引き辞典(プレイ編)

「 こんなことをしたいんだけど、どうしたらいい? 」「 CWで出来てたあれはPyではできないの? 」
というような情報を逆引きするためのページです。 設定ダイアログの各種オプションは[[こちら>導入/CWPy詳細設定]]。
基本的な使い方は[[CardWirthPyプレイヤーズガイド>https://k4nagatsuki.bitbucket.io/cardwirthpy-reboot_help/00_table_of_contents.html]]にも書いてあります。

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#contents(,fromhere=true)

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***エンジンの外見をカスタマイズしたい
 Pyでは、エンジン内のリソースは一切隠されていません。[[スキン]]内の素材をそのまま上書きしていくことで、詳細なカスタマイズが可能です。

 CardWirthで既にカスタマイズ済みの環境がある場合、実行ファイルを起動中のPyの画面にドラックアンドドロップしてスキンを自動変換するのが手っ取り早いでしょう。Data\Resourceフォルダ(CardWirth1.30以降の機能)も反映された状態でスキンが作られます。

 従来のCardWirthとはフォルダの構成が異なるので、Data\Resourceフォルダのみを直接持ってくることはできませんが、Py4以降では[[スキン]]に自動でインポート(上書き)できるようになりました。リソースインポート機能を利用するには、設定(F2)>詳細設定>スキン>編集...から「&bold(){CardWirthリソースのインポート}」を選択し、ご利用のResourceフォルダの場所を選んで下さい。
#image(ss_resourceimports.png)
※上書きされた元のスキンリソースは消えてしまうので、バックアップは取っておきましょう。



***サウンドフォントの追加の仕方
・そもそもサウンドフォントとは?
MIDI(楽譜データ)を鳴らすための楽器の音をまとめたものです。
BGMの音色が変!という場合、大抵コレが原因なので、差し替えることで改善します。

サウンドフォントの種類については、色んなサイトで解説されていますのでそちらを見て下さい。
容量が千差万別なので、サイズの大きいものを使えばそれだけ高音質で再生できます。

・CWPyでサウンドフォントを追加するには
&bold(){設定>詳細設定>音声>MIDIサウンドフォント}を見て下さい。

#image(dlg_sf.png)

隣にあるチェックボックスは&bold(){そのサウンドフォントが有効になっているか}を意味します。
デフォルトでは「005.6mg_Aspirin_Stereo_V1.2_Bank.sf2」にチェックが入っているはずです。
(1.1以前はTimGM6mb.sf2)

サウンドフォントを新しく追加するには「追加」ボタンを押してください。
他のCardWirth エンジンで使っているものがあれば、
その場所を指定するだけで、Pyのフォルダにコピーし直さなくても使用できます。

CWPyでは&bold(){チェックが入っているもので、上にあるものから優先}して使われるので
サウンドフォントを複数使う場合は「↑」「↓」で優先度を調節しましょう。
チェックは何個でも付けることができますが、その分だけメモリを消費します。(使いすぎに注意)
また、どれでもいいので&bold(){一つはチェックを付けておいて下さい。}サウンドフォントに一つもチェックを付けないと、PyはPyGameライブラリで音を鳴らそうとしますが、CardWirthが採用しているBASSライブラリとは互換がないため、oggのボリューム調節が利かなくなるなど、大小様々な不具合が生じます。

***キャラクターやカードを別の宿に移動させたい(Pyの宿同士)
 CardWirthではパーティのWCPファイルを移すことで手軽に宿を移すことができました。*1
Pyでは細かくフォルダ分けされているので、
「どれを移動させればいいんだろう?」と戸惑うかもしれませんが、ご心配なく。
Pyでは「転送」することで簡単に移動(コピー)することができます。

「転送」機能を使うには宿選択画面の「拡張」から「転送」をクリックして下さい。

#image(https://bytebucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/images/0.12.2/ss_transfer.png)

一覧の中から転送したい要素をチェックし、
「決定」を押せばその要素が転送先の宿にコピーされます。

&bold(){転送できるもの}
・パーティ
・宿にあるカード
・待機中メンバー
・アルバム
・終了印
・拠点にある資金
・シナリオのブックマーク
・シナリオに保存されたJPDC(エフェクトブースターの撮影データ)
・編成記録


***キャラクターやカードを別の宿に移動させたい(Py⇔1.28-1.50)
 CardWirth Py系エンジン とCardWirth 1.28-1.50 間ではフォーマット自体が異なっているので、
カードを移動する前に、一度「変換」もしくは「逆変換」を行う必要があります。

「変換・逆変換」機能を使うには、宿選択画面の「拡張」メニューを開き、
CardWirthの宿をPyに持ってくるには「変換」を、
Pyの宿をCardWirth用に変換するには「逆変換」を選択して下さい。

#image(ss_extendedmenu.png)

 「変換・逆変換」は上書きではなく、変換先にコピーして行われるのでバックアップを取る必要はありません。&bold(){変換先で使用できないVerの機能を使ったカード、一部のPy専用機能を使ったキャラクター(複数レイヤを持つ連れ込みキャスト等)や、Py専用シナリオから持ち出した効果系カード}は変換時に自動で取り除かれます。

※スキンで種族を設定したキャラクターについては、変換に影響はありません。
※CardWirthで使えない機能はPyのVerが上がる度に増えるため、この機能は慢性的にバグが多いです。もし不審な挙動をした場合はご報告よろしくお願いします。
※&bold(){NEXTの宿は、変換できません。}(暗号化されているため対応不可)
一方通行になりますが、Py⇒1.50⇒NEXTという手順で送ることは可能です。

***「互換モード」って何?
・&bold(){互換モードとは}
シナリオを CardWirth の古いバージョンの環境で再生する事ができる機能です。
旧仕様の完全な再現になるわけではなく、進行に問題が出る状態判定などのみを置き換えます。
通常は下記のデータベースにより自動で切り替わるので&bold(){プレイヤーがこの機能を意識する必要はありません。}

CardWirth では 1.20→1.28間の大きな仕様変更により、1.28以降では表示上の不具合が起きたり、進行不能となるシナリオが出てきました。Pyエンジンはそれらのシナリオでだけ、ピンポイントで古い振る舞いをさせることができるようになっています。
各Verの仕様についてはこちらを参照→[[バージョン間の互換性情報>https://bitbucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/MemoForCompatibility]]

互換モードを動作させるには
自動の「互換性データベース」と手動の「mode.ini」の二つの方法があります。

・&bold(){互換性データベースとは}
互換性データベースの実体はDataフォルダにある&bold(){Compatibility.xml}です。
「1.28以降で進行不能になる1.20シナリオ」は大体このリストに載っているので、
プレイヤーは何もしなくても、自動でシナリオを判断して、適切な仕様でプレイすることができます。
もし現在も配布が行われていて、データベースに載っていないシナリオを見つけたら、
[[開発サイトで報告>https://www9.atwiki.jp/cwpy/pages/6.html]]して頂けると助かります。

・mode.iniの作り方
メモ帳などで新規テキストファイルを作り、以下の2行を記述してください。
 [Compatibility]
 engine=1.20

それを保存し、「mode.ini」という名前・拡張子にリネームしてください。
あとはそれを&bold(){使いたいシナリオのフォルダに入れる}だけでOKです。
以上は1.20仕様で動かす場合の例です。他には以下のようなものがあります。

|engine=1.20|シナリオをCardWirth 1.20の仕様で動かす|
|engine=1.28|シナリオをCardWirth 1.28の仕様で動かす|
|zIndexMode=1.20|PCカードがメニューカードより下にくるようにします&br()1.50のオプション「カードの表示順を1.20互換にする(FLIP用)」&br()と同等の効果があります|
|enableVanishMemberCancellation=true|対象消去されたメンバーが戻ってくるバグの再現|


***スクリーンショットのタイトルに背景画像を付ける[Py2以降]
 ゲーム中、PrtScrキーを押すことで画面を画像に保存することができます。
また、 Py2以降はShift+PrtScr同時押しでパーティの所持カードを一覧で保存できます。

これらのタイトル部分に背景を付けるには、2通りの方法があります。

1.&bold(){設定>詳細設定>一般>スクリーンショット情報>背景画像}で使いたい画像を指定して下さい。
2.Py4以降は、使用しているスキンで&bold(){Resource\Image\Other\SCREENSHOT_HEADER.png}を置くことでも差し替え可能です。(1が指定されている場合は1優先)

文字は縁取りされていますが、見難い場合はすぐ隣上の選択を
「白文字」から「黒文字」に変えると文字色を反転させることができます。


***キャラクターに高解像度画像を使いたい[Py2以降]
 CardWirth の画面サイズは、最近のゲーム(で使われる大画面モニタ)に比べるとかなり小さめです。
Pyでは滑らかに拡大できるようになっていますが、配置の都合上、規格自体は94x74サイズに縛られており、細かい描き込みは潰れてしまいます。そこでPy2以降では、拡大時の描画倍率ごとに異なる大きさの素材を指定できるようになりました。
この機能を使えば、より大きいサイズの画像でキャラクターを表示できるようになります。

#image(https://bytebucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/images/ReleaseNote_2/ss_scaling_3.png)

・&bold(){やり方}
 高解像度化したイメージを用意したら、
そのまま「ファイル名.x2.png」という風にリネームして元の画像と同じフォルダに置いて下さい。
画像は両方用意する必要があります。(大きいサイズだけ用意して縮小表示ということはできない)

 例: Male-YNG00の2倍解像度画像
 Male-YNG00.png ←両方同じフォルダに置く
 Male-YNG00.x2.png ←両方同じフォルダに置く

#ref(card_x1.png)#ref(card_x2.png)#ref(card_x4.png)

|>|サイズ表|ファイル書式|
|等倍|74x94|そのまま|
|2倍|148x188|ファイル名.x2.拡張子|
|4倍|296x376|ファイル名.x4.拡張子|
規格外サイズの場合も従来通りの配置になるので単純に倍にして下さい。




 あとはキャラクター情報ダイアログ(キャラクターを右クリック)を開き、
「デザインを変更する」から通常通り画像を選択するだけでOKです。
&bold(){描画倍率が2倍}以上で、なおかつ画面が拡大されている場合に、x2の画像が優先表示されるようになります。
「[[BloodWirth>スキン]]」でデフォルト画像の2倍解像度化が行われているので参考にしてみて下さい。


> 拡大可能倍率はご使用のモニタに依存しています。
>2倍を選べない小さい画面解像度(1600×1200未満)で描画倍率を2倍にした場合、
>環境によりクラッシュする不具合があります。
>その場合は大きなモニタにするか、1倍でプレイして下さい。
>
> なお描画倍率4倍は低解像度環境では選択することはできません。
>4kモニタなどなら利用は可能ですが、動作が非常に重くなるので現時点では非推奨です。

***異なる種別のスキンに変更したい[Py2以降]
 Py2以降、拠点がロードされている間は、&bold(){種別が同じスキンのみ}しか選択できなくなりました。
つまり標準のClassic(中世I型/MedievalFantasy)でプレイ中の宿では、同じ種類のBloodWirthやJUDGMENTには変更できますが、それ以外の種別スキン(現代バリアントなど)はSkinフォルダにあっても候補に表示されません。

これは知識のないユーザーが素材や機能に互換性がないスキンに自由に変更できてしまうと、思わぬ不具合の元になるための処置ですが、それを理解した上で変更したい時もあります。

#image(dlg_skinchange.png)

 プレイ中のデータを異なる種別のスキンに切り替えたい場合は、
設定画面の&bold(){詳細設定>一般>スキン>「異なるスキンの種別を表示する」}にチェックを入れて操作して下さい。なお、オープニングのスタート画面では従来通りすべてのスキンが表示されます。