curling @Wiki / カーリングまとめサイト 小林さん

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小林さん


  トリノ五輪カーリング中継全試合の解説をされた小林宏さんのこと。ルールや戦術をお茶の間の素人にもわかりやすく説明し、競技や選手たちへの愛にあふれた解説ぶりで大人気に。
  五輪終了後は、殺到する取材依頼で大忙しらしい。
もともとはスピードスケートの選手だったが、たまたま見たカナダ大使館配布のパンフレットにカーリングの写真が載っており、それに興味を引かれたのがきっかけで、カーリングにかかわるようになる。カナダ代表のスキップ、ラス・ハワードとはマブダチらしい。
  元アルベールビル五輪日本代表監督、長野五輪競技委員長。現在氷上スポーツ関連会社社長で、カナダ移住をあきらめ自費を投じて山梨に通年型カーリング場「カールプレックスフジ」を建設。また娘さんがカナダでコーチ留学をしたりと、ご家族みなカーリング普及に努めている。


名語録

イタリア戦

 これはオリンピックのですね、日本チームのですね、これからのゲーム、もしくは日本の将来を決めるショットになりますね。小野寺頑張って欲しい!
 ま、ただ日本チームとしては、それこそSWE戦の教訓を生かしてSHOTしたわけですから、もう人事を尽くしましたから、もう天命を待つしかないですねこれは。

スイス戦、日本の予選ラウンド敗退が決まって

 私もカーリングに携わっている者の1人としてですね、なにが日本のチームに足りないのかと、ずーっとこれを思い続けてきました。それがですね、この日本のオリンピックのですね、この数日間で、ホントに日本の、行く道が見えたと。 ホントに小野寺さんをはじめ、林さん、それから本橋さん、それから寺田さん、目黒さん、ホントによかったと思います。ありがとうございました。

イギリス戦、イギリスのスキップのラストショットがスルーとなって

 これは本当にむずかしいショットなんです。観ているみなさんはミスだと思うかもしれませんが、わずか1センチのところまで、ギリギリ勝負できた技術を見てください」

雑誌「DIME」2006.05.15号

 いい環境がないといい選手は育たない。僕の氷が将来のオリンピック選手を育てたとなれば最高。
 (自分にとってカーリングとは?) 「ライフワーク」じゃなくて「ライフ」、生活そのもの。



アルベールビル五輪でカーリング(公開競技)の日本代表監督を務めた小林宏さん(58)(川崎市在住)が、山梨県山中湖村に自費でカーリング場「Curlplex Fuji」を建設、オープンさせた。 「山中湖メイプルカーリングクラブ」も同時に設立。小林さんは「将来、ここから五輪選手が出ればうれしい」と話している。 小林さんは、スケート場・カーリング場の設計・施工、管理・運営などを行う「スポーティングカナダ」社を経営している。 高校時代にはスピードスケートで高校選手権総合2位になったこともあるが、26年前に仕事を通じてカーリングに出会い、今では、その普及がライフワークだ。長野五輪にも携わり、競技委員長にもなった。 正式競技となった長野五輪では男女とも準決勝進出を逃した。小林さんは「このままでは世界と戦えなくなる」と危機感を強めた。カナダなどの強豪国は5、6歳からクラブで競技を始めることも多い。 こうした普及、強化のための環境を整備しようと、5年前に温めていた計画を具体化させ、約1億3000万円を投じて2シートを備える施設を作った。日本にほとんどない、年間を通じて使用できる専用のカーリング場だ。 クラブには現在、35人が加入しているが、ジュニアコースはこれから会員を集めて、本格的にスタートさせる。小林さんは「氷の文化を次の世代につなげるのが私の使命。75歳になっても、カーリングを教えていたい」と大きな夢に思いをはせている。


カールプレックスフジ / 小林宏 (富士五湖ドットTV)
(略)
●敵味方に関係なく解説をしていましたね
まず、カーリングには敵という考えは無くて相手チームと考えます。
カーリングはスポーツマンシップにのっとったゲームですので相手をたたきのめすのではなくて技術の勝負になります。相手チームが技術的に素晴らしいショットをしたら自分の心の中で「ナイスショット」と言えるような気持ちの余裕がないと2時間30分戦っていけません。
ですから敵ではなくて相手チームと技術の勝負をしていく、戦略の勝負をしていくゲームですので、そのような気持ちで行うと上達すると思います。
●女子カーリングの解説で、カナダ戦の最後は涙ぐんでいたようですが
これまで日本のチームが世界のトップクラスにもう一歩とずっと苦しんでいたけれど、このカナダ戦で日本のチームが世界のベスト4に入っていく足がかりを見つけたと思うし、それが日本のチームの将来の行く方向がカナダ戦で見出せたと思います。
あと自分自身の26年間、カーリングの普及をしてきたけれども、カーリング大国カナダに勝ったことで自分の中でも今までのことを思い出すことができ少し声を詰まらせてしまいました。
●試合の最後のほうで「日本の今後の戦い方がわかった気がする」と言っていましたが?
今まで5位から8位くらいのグループに日本のチームがいましたけれど、カナダ戦前のデンマーク戦からカナダ戦までの48時間でスキップの小野寺選手を含めたチームがいろいろ苦しみながら日本のこれから戦う戦略を考えたと思います。
それは戦略だけではなく、小野寺さんががけっぷちから何とか這い上がる努力、これが見事にカナダ戦で開きました。その開いたことが日本のチームはこれから小野寺さんが戦ったと同じような戦いをしていけば、きっと近い将来ベスト4に入り、またメダルを取れる日もそれほど遠くないと思います。
●おやつタイムについて
ゲームは2時間30分やりますので、2時間30分ということは集中とリラックスの繰り返しです。2時間30分緊張し続けることはできないし、そこをリラックスと集中を繰り返すことで、おやつの時にはバナナを食べたり、いろいろなものをちょっと口に入れたりをしていき2時間30分を最高のパフォーマンスを見せます。
オヤツタイムはイコール、リラックスタイムに入ります。


「カーリングの小林さん」って知ってる? (トリノ五輪がもっと面白くなる 生島淳の「観る前に読め!」第6回)
躍進カーリングの隠れた「傑作」
 で、カーリングのルールを知らないという人がほとんどだと思いますが、最高のナビゲーターがいます。その人が「カーリングの小林さん」です。
 小林さんとは、オリンピック中継でカーリングの解説をやっている方です(長野オリンピックではカーリングの競技委員長を務められたそうです)。で、この小林さんの解説が最高にイイんです。
 一般になじみのないカーリングについて、基本的なルールを教えてくれるだけではなく、次の一投をどんな戦略で投げるのか、適切な解説があります。それでテレビの前で見る側も、ああだこうだ、考えることができるのです。2、3試合見ると、素人でも予測がつくようになってきます。小林さんのおかげです。
 そしてストーンと呼ばれる20キロほどの石が投じられた後、戦略通りのショットだったのか、それともズレがどの程度だったのか、小林さんは丁寧に解説してくれます。
 小林さんの解説は穏やかですが、カーリングの魅力を存分に伝えてくれていると思います。冬季オリンピックの競技って、ジャンプだったら2回飛んで終わりとか、結構、一瞬にして終わってしまう競技もあるのですが、カーリングのようにじっくり楽しめる競技だと、冷静な解説こそが、その魅力を伝えることにつながります。
 ショートトラックの解説者は、興奮して「中途半端じゃダメ!」とか言っていたのですが、小林さんの解説はこれとは対照的で、放送における「客観性」がいかに重要か、分かります。
カーリング界の長嶋茂雄?
 でもカーリングの小林さんは、熱い部分も持っています。トリノで、日本はカナダに対して初めて国際試合で勝ったのですが、小林さんは泣いていたようでした。それに最後にストーンを投げるスキップの小野寺歩選手が、絶好のショットを決めると、まるでNBAの解説者のように、
「Yes! Yes!」
と叫んでいました。
 それに時々、英語が混じるのも面白いです。
「この次のショットは、ベリー・インポータント・ショットになりますよ」
ってな感じで、金属バットを「アイアンバット」と言ったとされる長嶋茂雄さんの野球の解説を思い出したりしました。

 でも、カーリングの小林さんのもっとも素晴らしい点は、選手への尊敬がにじみ出ていることです。日本対イギリス戦、最後のショットをイギリスのスキップがミスしました。でも小林さんは、
「これは本当にむずかしいショットなんです。観ているみなさんはミスだと思うかもしれませんが、わずか1センチのところまで、ギリギリ勝負できた技術を見てください」
と相手国への配慮を見せます。本当にカーリングが好きだということが、このコメントひとつで伝わってきます。

 最近、日本中心の報道が目立ち、食傷気味でしたが、カーリングの小林さんの解説はバランスが取れたマスターピース――傑作だと思います。
 まだカーリングの中継はあります。私は小林さんの解説を1試合も見逃すつもりはありません。