4.基本演算
計算のため,各種演算子が用意されています.通常の四則演算はそのまま行えます.また,=で代入ができます.
記号 |
演算 |
書式 |
意味 |
+ |
加算 |
x + y |
xにyを加える. |
- |
減算 |
x - y |
xからyを引く. |
* |
乗算 |
x * y |
xにyを掛ける. |
/ |
除算 |
x / y |
xをyで割る. |
% |
剰余算 |
x % y |
\xをyで割った余りを求める. |
= |
代入 |
x = y |
xにyを代入する. |
基本は通常の四則演算と同じですが,一部異なるところがあります.
例えば=は代入であるというところです.「等しい」ではありません.値をコピーして「等しくする」です,
さらに,もしその結果が変数の表しうる範囲を超えていたら.オーバーフローして正常な結果は得られません.
演算に伴って型が変化することがあります.
整数 , 整数 → 整数
整数 , 実数 → 実数
実数 , 実数 → 実数
ここで注意するべきなのは,整数 / 整数 も整数であることです.つまり,商を求めるということです.
例
× 7 / 3 = 2.33333333・・・
〇 7 / 3 = 2
注意しないと予期せぬ結果を生むことがあります.
例
×7 / 3 * 3 = 7
〇7 / 3 * 3 = 6
7/3は商の2という結果を返します.それから3をかけると6になります.
同じ数で割ってから掛けても必ず元に戻るとは限りません.ただし,どちらかが実数であれば大丈夫です.
四則演算を使ったプログラムの例を示します.
例 2つの整数a, bを入力し, 和a + bを出力する
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int a, b;
printf("a = :"); scanf("%d", &a);
printf("b = :"); scanf("%d", &b);
printf("a + b = %d\n\r", a+b);
return 0;
}
では,ここで一つプログラムを書いてもらいましょう
演習1 1つの整数を入力し,その桁数を出力する
演習2 2つの正整数n, mを入力し, nのm桁目の数字を出力する
なお,累乗が必要になりますがそれは#include<stdio.h>の下に#include<math.h>を記述して
使用可能になるpow関数を使います.pow(a.b)でa^bが求められます.double型です.
期待される動作
n = 353;
m = 2
nのm桁目は5です
最終更新:2017年07月18日 17:29