Hello World! - CRSマイコン講座 @ ウィキ

1.Hello, World

まず,「Hello World」と表示させてみましょう.
学習用Ｃ言語開発環境を起動して,下の文を入力して実行してみましょう.
入力したら,左上のプログラム実行ボタンを押してください.

#include <stdio.h>
int main(void)
{
	printf("Hello World\n\r");	//Hello Worldと表示
	return 0;
}

それでは1行ずつ確認していきましょう,

#include <stdio.h>

int main(void){

	//ここに任意のプログラムを書く。

}

ここはおまじないだと思ってください。.
int main(void)の{ 　}で囲まれた部分が上から順に実行されます.一つの処理は「;」で区切られます.

「//」はその行の後ろをコメントにします.
コメントの文はプログラムに関係なくなります.つまり,自由にメモを残せます.
コメントをうまく活用してよく分かるプログラムを書きましょう。
昨日のプログラムは他人のプログラムです。しっかりとコメントを書いて可読性の高いプログラムを書くようにしましょう。
複数行にわたってコメントアウトしたいときは,始まりの部分に「/*」,終わりの部分に「*/」をつけることでできます.

return 0;

この行はここではプログラムの終了を意味します.
「return」という単語が使われているのは処理を返すという意味があるからです.

printf("Hello World\n\r");

これで""で囲まれた中身の文字列が表示されます.
""というのはC言語において文字列であることを示す目印です.文字列を扱うときは他でも出てきます.
(環境によっては￥が＼として表示されるかもしれませんが、￥と＼は同義です。)

最後の「\n\r」は改行するためのものだと思っていていください。
ここで、文字列の中の「\n\r」が表示されていないことに気づいているでしょうか？
\で始まるこれは特別な機能を表す文字です.「\〇」で一つの文字扱いです.
例えば表示させたい文字列を""内に打ち込む時,A～Z a～z 0～9,!#$%&’()=~|[]{}+-*/.,等であればそのまま打ち込めます.
しかし,文字列中に改行を記述しようとしてENTERを押してもソースコードが改行されるだけで文字列には残りません.
BACKSPACEなどでもそうですね.また,"も文字列の終了と見られて記述できません.
こうしたものを表現するために用意されている特別な文字を「エスケープシーケンス」といいます.
「\n」は改行で垂直に1つ下に下がり,「\r」で行頭に戻ります.
以下にその例を示しておきます。

¥a	警報音
¥b	バックスペース
¥n	復帰改行
¥r	復帰
¥f	改ページ
¥t	水平タブ
¥v	垂直タブ
¥¥	文字としての¥
¥?	文字としての?
¥'	シングルクォーテーション(')
¥"	ダブルクォーテーション(")
¥0	Null(ヌル)

何かしら好きな文字列を表示させるプログラムを書いてみて,おまじないの部分を覚えてしまいましょう.