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オートメーション音切り」(2020/11/11 (水) 22:42:29) の最新版変更点

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オートメーションを伴うMIDIシーケンスの音切りには2種類の方法があります。 +該当するフレーズをまるごと書き出してぶつ切りする +MIDIノート1個ずつにバラしてMIDI切りのような状態にする ここでは&bold(){後者}の方法を紹介します。FL Studioでの操作を基準にしているので、他のDAWを使っている方は適当に読み替えてください。 &bold(){便利なテクニックではありません。基本的にゴリ押しです}から、特に参考にならないかもしれません。 ---- &bold(){やることは非常に単純です。}  まずは該当するフレーズを、他のパートのない適当な場所に置きます。 &image(auto01.png)  シーケンスのMIDIノートが十分判別できる程度に拡大したら、&bold(){最初のノートの終わり}から&bold(){次の小節の頭}までを&bold(){時間選択}します。FLの場合プレイリスト上方の小節番号が並んでいるバーをドラッグすれば時間選択ができます。 &image(auto02.png) 選択した区間に&bold(){時間挿入}を行います。FLの場合は&bold(){Ctrl+Insert}です(もちろん左上の▼をクリック>Edit>Insert Spaceでもいいですが、時間の無駄です)。 するとこうなります。 &image(auto03.png)  &bold(){お分かりですね}。各MIDIノートの終端から次の小節頭までを逐次選択し、時間挿入を繰り返すだけです。 MIDIシーケンスはなるべく&bold(){クォンタイズしたほうがいい}でしょうね。グリッドを使わない範囲選択は思った通りの範囲にできずイライラすることうけあいです。 &image(auto04.png) 「ノートの終端から次の小節頭まで」という範囲は、曲のテンポによっては無駄に長かったり短かったりしますから、その場合は「2拍後まで」とか「2小節後の頭まで」といった具合に変更してください。&bold(){残響の長い音はもちろん残響が消えるまで十分な間隔を取る必要があります}。私が[[DryとWetを分けたがる>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/21.html]]のはこのタイプの音切りのときに巨大な間隔を取りたくないからです。  この例では加工を終えるとこんな感じになります。 &image(auto05.png) 結果だけ見るとものすごい手間に思えそうですが、実際のところ範囲選択→Ctrl+Insertを繰り返すだけの作業なので、時間はあまりかかりません。このフレーズは117個のノーツから成っていましたが、これを切り終えるまでには10分もかかっていないと思います。 ----  スライスし終えたら書き出しですが、[[こちら>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/22.html#id_8cf42d3b]]で触れているとおり、FL StudioはWAV書き出しを行うと先頭20msほどがなぜかカットされてしまいます。前方にすこし空白を空けて(もちろん後方にも残響が消えるまで余裕を取って)範囲選択しましょう。 &image(auto06.png)  FLの場合はこの状態で&bold(){Ctrl+R}を押すとWAVレンダリングを始めることができます。FILE > Export > Wave file とクリックしていっても同様ですが時間の無駄です。 &image(auto07.png) まず問題ないと思いますが、レンダリングモードが&bold(){Selection}になっていることを一応確認してください。 書き出している間にお茶でも飲みましょう。  あとは[[Edisonを使った単純な音切り>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/22.html#id_c59be0d5]]と同様です。書き出されたWAVを&bold(){Edison}で開いて&bold(){Dull Auto-Slicing}を実行し、―先頭のマーカーをちょっと前にずらして―バラバラに書き出して完了です。 &image(auto08.png)  バラバラに書き出されたWAVは前後に余分な空白があるので、まとめて[[両端無音削除>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/24.html#id_68cf3c5f]]しておきましょう。あとは適宜ファイル名を変更して、ファイルたちをまとめて選択し、BMSEの定義情報欄にD&Dします。 &image(auto09.png) ----  お疲れ様でした&bold(){といいたいところですが}、まだ&bold(){配置}という作業が残っています。なにせここまでやったのはバラバラのWAVを作って定義するところまでですからね。 ここから先には二つの方法があります。 +自力で配置する +BMHelperに頼る  前者は言うまでもないと思いますが、BMSE上にきちんとしたリズムで配置していくということです。定義情報欄にあるカーソルは、わざわざクリックしにいかなくても、&bold(){テンキーの+}を押せば一つ下に、&bold(){テンキーの-}を押せば一つ上に移動させることができますし、その際に音も鳴ります。時間はかかりますが、元のシーケンスのリズムを覚えているならこちらのほうが単純な作業です。私は主にこちらの方法で配置しています。  リズムなんて覚えてないよ、わざわざポチポチしたくないよという方におすすめなのが2番目の方法です。[[BMHelperの使い方]]でひととおり説明していますが、あそこに書いてある内容のほとんどは既にやってあるので、仕上げの部分だけ力を借りることになります。  まずは該当のMIDIシーケンスを書き出します(元々MIDIを読み込んでいた場合はそれを使えばよいでしょう)。そのMIDIをBMHelperで開いて、&bold(){新規分割}を押します。この際、&bold(){元のシーケンスをそのまま使用する}にチェックしておきます。 &image(auto10.png) もちろん、定義開始番号は先ほどBMSEに登録したときのものに合わせておきましょう。 分割を終えたら、右下の&bold(){BMSシーケンスをコピー}を押します。&bold(){MIDIファイル出力などは必要ありません}。 &image(auto12.png, right, float) &image(auto11.png) &bold(){BMHelperは閉じずに}、BMSEを開いて、ペースト(Ctrl+V)します。当たり前ですが開始小節は本来の楽曲でそのフレーズが始まる小節に合わせておく必要があります。 くぅ~疲れましたw これにて完結です! 個人的には[[ぶつ切り>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/22.html#id_8cf42d3b]]より遥かに楽なので、オートメーションを多用している方は、一度お試しください。 ----
オートメーションを伴うMIDIシーケンスの音切りには2種類の方法があります。 +該当するフレーズをまるごと書き出してぶつ切りする +MIDIノート1個ずつにバラしてMIDI切りのような状態にする ここでは&bold(){後者}の方法を紹介します。FL Studioでの操作を基準にしているので、他のDAWを使っている方は適当に読み替えてください。 &bold(){便利なテクニックではありません。基本的にゴリ押しです}から、特に参考にならないかもしれません。 ---- &bold(){やることは非常に単純です。}  まずは該当するフレーズを、他のパートのない適当な場所に置きます。 &image(auto01.png)  シーケンスのMIDIノートが十分判別できる程度に拡大したら、&bold(){最初のノートの終わり}から&bold(){次の小節の頭}までを&bold(){時間選択}します。FLの場合プレイリスト上方の小節番号が並んでいるバーをドラッグすれば時間選択ができます。 &image(auto02.png) 選択した区間に&bold(){時間挿入}を行います。FLの場合は&bold(){Ctrl+Insert}です(もちろん左上の▼をクリック>Edit>Insert Spaceでもいいですが、時間の無駄です)。 するとこうなります。 &image(auto03.png)  &bold(){お分かりですね}。各MIDIノートの終端から次の小節頭までを逐次選択し、時間挿入を繰り返すだけです。 MIDIシーケンスはなるべく&bold(){クォンタイズしたほうがいい}でしょうね。グリッドを使わない範囲選択は思った通りの範囲にできずイライラすることうけあいです。 &image(auto04.png) 「ノートの終端から次の小節頭まで」という範囲は、曲のテンポによっては無駄に長かったり短かったりしますから、その場合は「2拍後まで」とか「2小節後の頭まで」といった具合に変更してください。&bold(){残響の長い音はもちろん残響が消えるまで十分な間隔を取る必要があります}。筆者が[[DryとWetを分けたがる>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/21.html]]のはこのタイプの音切りのときに巨大な間隔を取りたくないからです。  この例では加工を終えるとこんな感じになります。 &image(auto05.png) 結果だけ見るとものすごい手間に思えそうですが、実際のところ範囲選択→Ctrl+Insertを繰り返すだけの作業なので、時間はあまりかかりません。このフレーズは117個のノーツから成っていましたが、これを切り終えるまでには10分もかかっていないと思います。 ----  スライスし終えたら書き出しですが、[[こちら>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/22.html#id_8cf42d3b]]で触れているとおり、FL StudioはWAV書き出しを行うと先頭20msほどがなぜかカットされてしまいます。前方にすこし空白を空けて(もちろん後方にも残響が消えるまで余裕を取って)範囲選択しましょう。 &image(auto06.png)  FLの場合はこの状態で&bold(){Ctrl+R}を押すとWAVレンダリングを始めることができます。FILE > Export > Wave file とクリックしていっても同様ですが時間の無駄です。 &image(auto07.png) まず問題ないと思いますが、レンダリングモードが&bold(){Selection}になっていることを一応確認してください。 書き出している間にお茶でも飲みましょう。  あとは[[Edisonを使った単純な音切り>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/22.html#id_c59be0d5]]と同様です。書き出されたWAVを&bold(){Edison}で開いて&bold(){Dull Auto-Slicing}を実行し、―先頭のマーカーをちょっと前にずらして―バラバラに書き出して完了です。 &image(auto08.png)  バラバラに書き出されたWAVは前後に余分な空白があるので、まとめて[[両端無音削除>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/24.html#id_68cf3c5f]]しておきましょう。あとは適宜ファイル名を変更して、ファイルたちをまとめて選択し、BMSEの定義情報欄にD&Dします。 &image(auto09.png) ----  お疲れ様でした&bold(){といいたいところですが}、まだ&bold(){配置}という作業が残っています。なにせここまでやったのはバラバラのWAVを作って定義するところまでですからね。 ここから先には二つの方法があります。 +自力で配置する +BMHelperに頼る  前者は言うまでもないと思いますが、BMSE上にきちんとしたリズムで配置していくということです。定義情報欄にあるカーソルは、わざわざクリックしにいかなくても、&bold(){テンキーの+}を押せば一つ下に、&bold(){テンキーの-}を押せば一つ上に移動させることができますし、その際に音も鳴ります。時間はかかりますが、元のシーケンスのリズムを覚えているならこちらのほうが単純な作業です。筆者は主にこちらの方法で配置しています。  リズムなんて覚えてないよ、わざわざポチポチしたくないよという方におすすめなのが2番目の方法です。[[BMHelperの使い方]]でひととおり説明していますが、あそこに書いてある内容のほとんどは既にやってあるので、仕上げの部分だけ力を借りることになります。  まずは該当のMIDIシーケンスを書き出します(元々MIDIを読み込んでいた場合はそれを使えばよいでしょう)。そのMIDIをBMHelperで開いて、&bold(){新規分割}を押します。この際、&bold(){元のシーケンスをそのまま使用する}にチェックしておきます。 &image(auto10.png) もちろん、定義開始番号は先ほどBMSEに登録したときのものに合わせておきましょう。 分割を終えたら、右下の&bold(){BMSシーケンスをコピー}を押します。&bold(){MIDIファイル出力などは必要ありません}。 &image(auto12.png, right, float) &image(auto11.png) &bold(){BMHelperは閉じずに}、BMSEを開いて、ペースト(Ctrl+V)します。当たり前ですが開始小節は本来の楽曲でそのフレーズが始まる小節に合わせておく必要があります。 くぅ~疲れましたw これにて完結です! 個人的には[[ぶつ切り>http://www9.atwiki.jp/coolnaurl/pages/22.html#id_8cf42d3b]]より遥かに楽なので、オートメーションを多用している方は、一度お試しください。 ----

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