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恋心【執筆者/藍奈】





「はぁ・・・」

ベッドに横になって小さく溜め息をつく。疲労からくる溜め息じゃなくて幸福からくる溜め息。
嬉しかった。洋輔が僕の事を好きだと・・愛してると言ってくれて。
嬉しい。洋輔と結ばれて。
ダメもとで言った言葉だったから、洋輔も同じ想いだったなんて知らなかったから。

「どうしたの、加藤。ボーっとして」

シャワーを浴びてきた洋輔が頭を拭きながら近づいてくる。
その姿がカッコよくて思わずドキリとする。

「や、何か夢見たいだな~って」
「夢?」
「うん。だって、絶対に叶わないって思ってたから夢見てるみたいで」
「加藤・・・夢じゃない。俺も叶うわけないって思ってたけどな」

照れくさそうに笑うと僕の横に腰掛けた。
そして僕の頭に手を置くと優しく撫ででくれた。

「なんならさ、もう一回確かめてみる?」
「?何を確かめるの?」
「夢か現実か」

洋輔の顔がゆっくりと近づいてくる。
僕は静かに目を閉じる。
最初は触れるだけのキス。
それから額や瞼、頬など顔のあちこちにキスの雨が降ってくる。
それがくすぐったくて少し身じろぎする。

「洋輔・・・」
「何?」
「くすぐったいよ」
「う~ん・・でも、ここならくすぐったくないだろ?」
「え?どこ・・・ん」

そう言って洋輔は再び口にキスをしてくる。
しかも、今度は最初の触れるだけのとは違っていて僕の中を貪るような激しいキスだった。

「んっ・・・・よぅ・・すけぇ・・・」

キスの合間に途切れ途切れに洋輔の名前を呼ぶ。
すると洋輔はベッドの中に手を入れて僕の体を触る。
腹の辺りにあったその手はだんだんと上にきて、すでに硬くなり始めた飾りに触れる。

「ふぅ・・ん・・・」

やっとのことで解放されると、口からは呑みこみきれなかった唾液が流れる。
体が・・熱い。

「加藤、ここ硬くなってる」
「やぁ・・・言わないで//」

洋輔はエッチになるとイジワルだ。
僕が言わないでっていうと、しつこく言ってくる。

「何で?ほら、ちょっと触っただけでもうこんなになってる」

ほら、ね?イジワルでしょ?
しかも言いながら洋輔の手はまだ飾りを触っている。
摘んだり、押しつぶすようにしたり。

「んっ・・・洋輔・・」
「何?」
「そこばっかヤダぁ」

体が熱くなっていくのが分かる。
洋輔を求めてるのもわかる。
だから言ってしまう。胸だけじゃヤダ・・・と。

「そう言われてもな」

口では困ったようなことを言ってるけど、顔は笑っている。
そして触られていないほうの飾りを口に含まれる。

「あっ・・ちょ、洋輔!ん・・・」

洋輔の熱い舌で転がされる。
するとさっきよりもツンと尖ってしまった。

「さっきよりも硬くなったね」
「だから・・ヤダって・・・」
「加藤、ここ弱いからなぁ」
「・・・・洋輔、何か楽しそう」
「?楽しいよ。加藤は?」
「楽しくない」

だって、嫌だって言う事するんだもん。楽しくないよ。

「ふ~ん、そういうこと言うんだ」
「な、何?」

洋輔の笑顔が少し怖くて恐る恐る聞きかえす。

「これでもそんなこと言えるのか?」
「?だから、何が・・・!!」

下の方に動いたかと思ったら・・・・
さっきのキスと胸への愛撫で腹につきそうなほど勃ち上がっている屹立を口に含まれた。
舌で丁寧に先端を舐められ、手では上下に扱かれる。
時々、カリッと先を噛まれるとその刺激に体がビクンと反応する。

「ひゃ・・あっ・・・・よぅ・・んっ」
「何?どうかした?」
「っ・・・しゃべ・・んなぃでぇ・・・」
「そう言われてもねぇ~」

洋輔が僕のを口に入れたまま喋る。それさえも僕には快感でしかなくて。

「で、他には?」
「んゃ・・・・も、げん・・かぃ・・・やぁ」

張り詰めてピクピクと震えている僕のからそっと離れる洋輔。
刺激がなくなり僕の腰は自然と物足りなさげに揺れる。
羞恥心なんて今の僕にはない。
ただ洋輔が欲しくて・・・・満たして欲しくて。

「加藤・・・腰振って、そんなに俺の欲しいの?」
「ぅん・・ほし・・・ぃ・・」
「なんか、ヤラシイね。その格好」

それはそうだろう。僕は洋輔にむかって限界まで足を開き、腰を振っているのだから。
洋輔はゆっくりと指を蕾のとこまで持っていき、そっと指を這わす。
そこはこれからのことに期待してかヒクヒクとしているのが自分でもわかる。

「ヒクついてるよ?ここ」
「ばかぁ~///ぃわないでよ・・くっ、いっ・・・」
「あぁ、ごめんごめん。痛かった?」

中をこじ開けるようにして入ってきた異物感に痛みを感じて顔が歪む。
けど、それも暫らくすると快楽に変わる事は体が知っている。

「加藤のここ、もうヌルヌルだね。これなら、すぐ挿れれるかも」
「はぁ・・・っ・・おねがぃ・・・はや・く・・・」

僕が我慢しきれずに洋輔にお願いすると、洋輔は苦笑しながらも聞き入れてくれた。

「いくよ?」
「ん・・・・あ、くぅ・・・はぁっ・・いたぃ・・・」
「くっ・・・加藤、もうちょっと我慢して」

僕の髪を撫でながらキスをしてくる洋輔。
そうだ。キツイのは洋輔も同じなんだよね。
僕、頑張るからね?
だから洋輔、早く僕を洋輔でいっぱいにしてね。

「はぁ・・・あぁ・・・んん・・」
「大丈夫?どうする?少し動くの止めとこうか?」

洋輔の気遣いが嬉しい。
大事にされてるっていうのがすごく分かる。
けどね、僕は洋輔になら壊されてもいいんだよ。
だから・・・・

「ううん。洋輔・・・大丈夫だから、動いて?じゃないと、このままの方がツライ」
「・・・・分かった。じゃあ、動くからね」

洋輔は僕の手をとり、自分の首に回すと「しっかり掴まってて」と言う。
僕はその言葉に従う。
ゆっくりと僕の中の洋輔が動き出す。
ギリギリまで抜いては最奥を突く。この繰り返し。
何回かしていると洋輔の熱いものが僕のイイところにあたる。

「ひゃぁん!・・そこ・・・やぁ・・・」
「ここ?ここが、いいんだ」
「あぁん、よぅ・・・はあっ」

同じところばかりを擦られて、僕は本当に限界だった。
頭が変になっていく。
洋輔も限界に近いのか、速度がだんだんと速くなっていく。

「はぁ・・・もぅ・・だめ・・・洋輔、いっしょ・・・・」
「うん。一緒にね・・・愛してるよ、慶之」

洋輔が僕の最奥を一気に突くと僕は勢いよく射精した。
洋輔も少し遅れて僕の中に熱をはきだした。
僕はどこか遠くで洋輔の言葉を聞いていた。





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最終更新:2006年03月29日 14:21