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ご主人様とオレ☆【執筆者/藍奈】







「すごい・・・俊樹、すごく似合ってるよ」


花月の口から感嘆の言葉がこぼれる。


「似合うわけないだろ!こんな・・・こんな服きて///」


恥ずかしさで顔が赤くなるのが自分でもわかる。
穴があったら入りたい気分だ。


「どうして?とても似合ってるのに。やっぱり買っといてよかったv俊樹のために用意したんだからね、そのメイド服☆」


そう。俺は花月に言われてメイド服を着ていた。


「じゃ、俊樹。そろそろ始めようか(妖笑)」


花月の台詞を聞いて今更ながらに自分の行動を恨んだ。
事の始まりは昨日の夜のあの台詞から―・・・




+ + + +




「はあ?メイドが欲しい?」


花月に呼ばれて俺は今、花月の家にいた。


「うん。なんか急に欲しくなっちゃって」


花月に呼ばれるなんて滅多にないから、急用だと思って急いで来てみれば・・・メイドが欲しいだと?


「で、何で俺を呼んだんだよ?俺、関係ないよな?」


俺は帰ろうと思って花月に背を向けた。
出口に向かって歩いていこうと一歩を踏み出すと花月に呼び止められた。


「それが、関係あるんだよね」


その言葉に俺は嫌な予感がした。
そして、その予感は見事的中することになった。


「俊樹に僕のメイドになって欲しいんだ」


花月の言葉に俺は頭が痛くなった。
予想はついたけど、それを平然と言ってのけた花月はニコニコと笑っていた。


「俊樹、どうしたの?固まっちゃって」

「いや・・・花月。さっきの言葉」

「まさか冗談だと思ってないよね?僕はいつも本気だよ」


知ってるよ。花月がいつも本気な事ぐらい知ってる。
だからこそ、嫌なんだよ。



・・・メイドなんて。



「俊樹。嫌なの?メイド」

「そんなの当たり前・・・っ!」


涙目で見つめられ俺は言葉を呑み込んだ。
言えるわけないだろ。
こういう時自覚する。


花月に弱いということを・・・



そして、トドメの一言。



「俊樹、僕の事キライなんだ」

「!!!な、何言って・・・」

「だって嫌なんでしょ?僕のメイドするの」


嫌だよ普通。
花月の視線が俺の心に突き刺さる。


「ねぇ、どうなの?俊樹」


言葉はいいんだが、花月のその目は有無を言わせない目をしている。
俺に、選択肢は・・・無い。


「わかったよ。メイド、やってやるよ///」


俺の答えに花月は目を輝かせている。


「良かった。俊樹ならそう言ってくれると思ったよ」


これだから花月には勝てない。




+ + + +




そして、今に至るというわけだ。


「せっかくだから僕の事、それっぽく呼んでね」


それっぽくね・・・と言われても、何て呼べばいいかなんて分からない。


「それっぽくって、何て呼べばいいんだよ。花月じゃだめなのか?」

「ダメだよ。それじゃ普段と変わらないじゃない」


そう言われても、他の呼び方なんてすぐには思い付かない。
花月を見ると何やら楽しげに笑っている。


「何がおかしいんだよ?//」

「ううん。ちょっと良いこと思いついちゃって」


花月の思いつきなんて、どうせロクなものじゃないに決まってる。








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