DREAM or TRUE ?【執筆者/藍奈】
言うんじゃなかったな。
嬉しいのは分かるが・・・
「うるせぇ!!」
「わっ!!」
布団に沈めてやると、ガバッと起き上がり膨れっ面をする。
「何するんだよ!蛮ちゃんのバカ!!」
「んだと、コラ!!夢でも見るか?」
ニヤリと笑うと銀次の目を見つめる。
「∑!!遠慮します!!!」
ベッドから慌てて降りると帰る支度をする。
「早く用意しろよ」
「え?!蛮ちゃんは??」
何も答えない代わりに、準備していた荷物を指差す。
「・・・いつの間に」
暫く待っていると用意を終わらせて俺のほうを見る。
「蛮ちゃん、お待たせ」
「できたか?」
「うん」
二人分の荷物を持つとドアを開ける。
「銀次、出るぞ。早くしろ」
「あ、うん!」
先に外に出して中をチェックする。
忘れ物は・・・ないみたいだ。
「・・・・温泉も悪くないな」
小さく呟くと、銀次の後を追って部屋を出る。
『ジャスト一分。いい夢見れたか?』
▼藍奈'コメント
夢と現実の境…分かりましたかね?(笑)
最終更新:2006年03月02日 21:51