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ROOM」(2006/02/26 (日) 20:50:32) の最新版変更点

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**ROOM ---- もう夕方だというのに気温が高かった。 部室には今自分以外誰一人居らず、皆さっさと帰ってしまっていた。 部室内はさっきまで人が居たあかしとして汗くさく、熱気がムンムンしていた。 外から流れてくる風さえも暑い。 嫌な汗が背中を伝う。 折角、汗を拭いて着替えたのに新しい汗が出てきては制服が吸い込んでいった。 (着替えるのはあとにすればよかったな・・・。) と、部室のドアが金属音の嫌な音をたてて開いた。 日誌を書いていた手を止め顔をあげる。 「蓮二、まだ居たのか。」 「あぁ。」 入ってきたのは同じ部活のテニス部の副部長の真田弦一郎。 部長は事情があって今部活に出られない状態なので、実質的に部を仕切っているのはこいつということになる。 「大変だな。」 「お前こそ。」 弦一郎は机を挟んで向かい側に椅子を引っ張ってきて座った。 俺が書く字なのか、手なのかはわからないが目を落としている。 「綺麗だな。」 ・・・『字が。』 弦一郎の会話はたまに主語がない。 俺もだが、口数が少ないので周りは何のことかわからないときがある。 俺はもう慣れているが。 「お前の方がうまいだろう。」 そういうと相手は「そうか?」と言いながら少し嬉しそうに笑った。 俺も弦一郎も普段表情が豊かではないので、「笑う」と言っても常人にはわからないだろうけど。 それから俺達は黙り込んだまま視線を外し向かい合っていた。 鉛筆が紙をこする音が嫌に耳に残る。 他の部活ももうとっくに帰ったらしく人間の声が全くと言って良いほどしない。 まるで俺達2人だけの世界みたいだな。 そう思うと不思議な気分だ。 実際にそんな世界があったら今みたいに静かなんだろうか。 お互い必要なとき以外何も喋らずに、ただ生きていくだけの世界。 つまらない・・・いや、俺はそれでも良いかもしれない、と思った。 弦一郎と2人────・・・。 日誌から目を離し顔を上げると弦一郎と目があった。 「何だ?」 2人きりか・・・。 「いいや、何でも。」 ?顔をした弦一郎を目に焼き付けて、また視線を日誌に戻した。 「2人きり」という言葉を考えるだけで、昔ダンボールなどで家を作った事を思い出した。 外と分離された1人だけのその空間。 自分だけの世界。 そこに、俺と弦一郎2人。 考えただけでおかしくなってくる。 俺が日誌を書いている間だけの限定の空間。 (終わらせたくないな・・・) でも、日誌はあと数行で終わってしまう。 ちらと顔を盗み見ると、弦一郎は窓の外から入ってくる夕日を見て眩しそうに目を細めていた。 その横顔が綺麗だ。 「・・・。」 思わずじっと見つめているとさすがに向こうが気付いた。 「何だ?」 「・・・いいや、何でも。」 「・・・さっきもそう言ったな・・・。」 「・・・。」 また沈黙が訪れる。 あと5文字ほどで日誌を書き終える。 弦一郎は俺が書き終えそうなのに気づき席を立った。 自分のロッカーへ向かい、汗まみれの体操着を脱ぎ始めた。 終わってしまった。 俺達の空間が。 最後の文字を書き終えて、俺は日誌を閉じた。 着替えている弦一郎に目を向ける。 程良く筋肉がついている背中を上から順々に見ていく。 俺は椅子から立ち、弦一郎の背後へ回った。 弦一郎が気づきこちらを向いた。 「何・・・」 弦一郎は続きが言えなかった。 「何だ。」といつものように疑問を投げかけてくるのだが。 俺が唇を塞いだから。 弦一郎は何が起こっているのかわかっていなかったらしい。 抵抗し始めるまでにたっぷり5秒はかかった。 「・・・・・!!!」 弦一郎の手が俺の胸を押しのけようとする。 その手を掴んだ俺の方が早かった。 ロッカーに押しつけられ、弦一郎は逃げ場がなくなっていた。 それでもいやいや、と首を左右に動かそうとするが、俺はそれを逃さない。 (この空間のままで居たいんだ。) 舌を無理矢理ねじ込む。 それでも顔を背けようとする。 弦一郎の口の端から唾液が漏れた。 それはそのまま首筋まで伝わっていった。 「・・・んぅっ・・・」 舌先で口内を探ると、声を漏らす。 もっと声が聞きたくて更に奥を探った。 吐息と唾液が耳の奥で反響する。 1度離してやると銀色の糸を引いて静かに床に落ちた。 ぜぇぜぇと肩で呼吸をしている。 (テニスをやってる身なのに、こんなことで息が乱れるとは・・・) 苦笑しつつも、何とも言えない優越感に襲われた。 目の前の弦一郎は、俺だけのモノ・・・。 弦一郎の呼吸が整ってきたところでもう1度口づけようとした。 今度は弦一郎の遮る手の方が早かった。 「蓮・・・っ二・・・。何を・・・」 弦一郎が度々投げかけられてくる言葉のレパートリーのなさに笑えてくる。 胸に置かれた手を掴み引き剥がそうとした が、向こうの方が力が強くどけることが出来ない。 「わからない・・・?・・・キスだよ。・・・接吻と言った方がわかりやすいかな。」 弦一郎の顔がカッと赤くなる。 「そんなことくらいわかっている!!!」 キスされていた、という当たり前の事実を言われて怒っているのか、 キス=接吻という言葉くらい理解している、という意味で怒ったのかはわからない。 しかし、とにかく相手は苛立っていた。 「何故・・・こんなことを・・・。」 俺への恐怖に目が脅えている。 2人きりになったときこの様なことが起こるとは予測不可能だったからだろう。 弦一郎は思い通りにならないと苛立ったり戸惑うのだ。 それを目の前の、数㎝間の距離で見ることが出来るのはとてつもなく嬉しい。 「蓮二・・・離せ・・・。」 今、弦一郎の世界には、俺しか見えていないんだ・・・。 「離さないのはそっちだろう?」 俺の胸を押さえていた手の力がゆるんだ。 俺はその一瞬を見逃さなかった。 弦一郎の手を払い、再度唇を押しつけた。 「!!!」 弦一郎は大きく目を見開いて俺の顔を見ている。 と言っても、近すぎて焦点があわないだろう。 現に俺が今そうだ。 「・・・っ!」 弦一郎はやりきれない憤りと、目の前の敵に隙を与えてしまった自分に対してのイライラからか、更に抵抗した。 抵抗すればするほど、相手を興奮させていることを知らないで。 唇をつけたまま、俺の手は弦一郎の腰の辺りにのびていった。 少し汗ばんだゴツゴツとした肌がビクンと跳ね上がるのが手に伝わる。 幸運なことに(弦一郎は不運だろうが)下は、ジャージだったのでそのままスルリと手をズボンの中へと落とした。 「・・・ぅっ・・・。」 いきなり、自分の物ではない肌が下半身の方へ触れていくのがわかって肩を震わせる。 恐ろしいのだ。 俺のことが。 俺は弦一郎のモノを下から上へと指でなぞった。 「ん・・・ぁ・・・。」 唇が剥がれ落ちる。 更になぞってやるとブルブルと体を震わせる。 「蓮・・・。」 両手で俺を押しのけようとするが、俺が指を増やしながら弦一郎のモノに触れていくと抵抗する力がなくなっていった。 全体を掴んでやると、官能的な声を漏らして腰を揺らす。 「感じているのか・・・?」 「馬・・・鹿・・・。そんな・・・わけ・・・あっっ!」 弦一郎の意志とは反対に体の方は触れる度にビクビクと跳ね上がる。 指先に暖かいモノが流れてくる。 「これは何だ?」 俺の指についたものを弦一郎の目の前に持っていくと、恥ずかしげに顔を赤らめた。 「し・・・知らん!!!」 弦一郎は目をそらす。 そらした方へその指を持っていく。 「や・・・やめっ・・・」 濡れた指を顔に擦り付けた。 元は自分のモノなのに怪訝な顔付きをし、手で拭った。 その表情が更に俺を興奮させる。 手を元に戻して、両手で休む間もなく扱く。 「・・・ん・・・ぁっ・・・」 これまで以上に体を踊らせている。 抵抗する手は背中にあるロッカーを踏ん張って押さえ、体が落ちないように保っている。 「や・・・っ・・・!」 普段の弦一郎からは予想もできない高い声が口から漏れる。 俺の目の前で、 腰を振って、 息を乱して、 嫌だと言いながらも快感に声をあげている。 これほど喜ばしいことはない。 「あ・・・蓮・・・二・・・も・・・やめっ・・・。」 小さな、泣き叫ぶような声をあげる。 それとは反対に俺の手は加速していった。 「蓮二・・・っ!!!」 熱いモノが俺の手にドロリと流れてきた。 弦一郎は、全て出し終えるとハァハァと息をしながら腰を下に落とす。 俺は手に残ったモノを舌先ですくった。 弦一郎は床に手をつき、下半身ををさらけ出したままで俺のその行為を黙って見ていた。 文句を言う気力は無いようだった。 全て舐め終えた時には、弦一郎もいそいそと着替えの続きを始めていた。 (あぁ、また俺達の世界が終わってしまう。) 残念だが、もう2度目はないだろう。 弦一郎には俺=敵という方程式が出来上がっているだろうから。 いきなりこんなことをするつもりではなかった、という言い訳は通用しないし。 どうして自分が抑制できなくなるのだろう・・・。 「弦一郎」 と、呼ぶと弦一郎は怒られたときの子供のように肩をびくつかせた。 悪いことをしたのは俺なのに。 「何だ。」 背を向けたまま答える。 「・・・帰ろうか。」 すまないな、と言おうとしたがやめておいた。 プライドの高い弦一郎にとってその言葉は屈辱以外の何ものでもないだろうから。 「・・・うむ。」 着替え終えた弦一郎と俺は鞄を掴み2人だけの空間を後にした。 終。 ---- ▼あとがき兼藍奈様への遺言* お・・・終わっちゃった!!!(滝汗) こんなことになるとは当初思っても見ませんでした。ぎゃぁ。 エロ初ですね、小説では。(笑) 文才がほしいZe・・・。 ごめんね。こんな蓮華ですが許して下さい。 ていうか柳さんが変態臭く見える。(笑) まぁ、とにかく真田に愛だから。 さようなら。(遺言) ▼管理人感想 遺言残して消えるな!(爆笑) ダーリンこと葉様からの頂き物・・・ステキvv ストーカー蓮ちゃん最高☆(マテ) 文才あるじゃない!!見習いたいぐらい・・・(汗) 真田に愛ね・・私は蓮ちゃんに愛だわ(コラ) ではでは、素敵な物をアリガトウございました(ペコ)
*ROOM【執筆者/葉様】 ---- もう夕方だというのに気温が高かった。 部室には今自分以外誰一人居らず、皆さっさと帰ってしまっていた。 部室内はさっきまで人が居たあかしとして汗くさく、熱気がムンムンしていた。 外から流れてくる風さえも暑い。 嫌な汗が背中を伝う。 折角、汗を拭いて着替えたのに新しい汗が出てきては制服が吸い込んでいった。 (着替えるのはあとにすればよかったな・・・。) と、部室のドアが金属音の嫌な音をたてて開いた。 日誌を書いていた手を止め顔をあげる。 「蓮二、まだ居たのか。」 「あぁ。」 入ってきたのは同じ部活のテニス部の副部長の真田弦一郎。 部長は事情があって今部活に出られない状態なので、実質的に部を仕切っているのはこいつということになる。 「大変だな。」 「お前こそ。」 弦一郎は机を挟んで向かい側に椅子を引っ張ってきて座った。 俺が書く字なのか、手なのかはわからないが目を落としている。 「綺麗だな。」 ・・・『字が。』 弦一郎の会話はたまに主語がない。 俺もだが、口数が少ないので周りは何のことかわからないときがある。 俺はもう慣れているが。 「お前の方がうまいだろう。」 そういうと相手は「そうか?」と言いながら少し嬉しそうに笑った。 俺も弦一郎も普段表情が豊かではないので、「笑う」と言っても常人にはわからないだろうけど。 それから俺達は黙り込んだまま視線を外し向かい合っていた。 鉛筆が紙をこする音が嫌に耳に残る。 他の部活ももうとっくに帰ったらしく人間の声が全くと言って良いほどしない。 まるで俺達2人だけの世界みたいだな。 そう思うと不思議な気分だ。 実際にそんな世界があったら今みたいに静かなんだろうか。 お互い必要なとき以外何も喋らずに、ただ生きていくだけの世界。 つまらない・・・いや、俺はそれでも良いかもしれない、と思った。 弦一郎と2人────・・・。 日誌から目を離し顔を上げると弦一郎と目があった。 「何だ?」 2人きりか・・・。 「いいや、何でも。」 ?顔をした弦一郎を目に焼き付けて、また視線を日誌に戻した。 「2人きり」という言葉を考えるだけで、昔ダンボールなどで家を作った事を思い出した。 外と分離された1人だけのその空間。 自分だけの世界。 そこに、俺と弦一郎2人。 考えただけでおかしくなってくる。 俺が日誌を書いている間だけの限定の空間。 (終わらせたくないな・・・) でも、日誌はあと数行で終わってしまう。 ちらと顔を盗み見ると、弦一郎は窓の外から入ってくる夕日を見て眩しそうに目を細めていた。 その横顔が綺麗だ。 「・・・。」 思わずじっと見つめているとさすがに向こうが気付いた。 「何だ?」 「・・・いいや、何でも。」 「・・・さっきもそう言ったな・・・。」 「・・・。」 また沈黙が訪れる。 あと5文字ほどで日誌を書き終える。 弦一郎は俺が書き終えそうなのに気づき席を立った。 自分のロッカーへ向かい、汗まみれの体操着を脱ぎ始めた。 終わってしまった。 俺達の空間が。 最後の文字を書き終えて、俺は日誌を閉じた。 着替えている弦一郎に目を向ける。 程良く筋肉がついている背中を上から順々に見ていく。 俺は椅子から立ち、弦一郎の背後へ回った。 弦一郎が気づきこちらを向いた。 「何・・・」 弦一郎は続きが言えなかった。 「何だ。」といつものように疑問を投げかけてくるのだが。 俺が唇を塞いだから。 弦一郎は何が起こっているのかわかっていなかったらしい。 抵抗し始めるまでにたっぷり5秒はかかった。 「・・・・・!!!」 弦一郎の手が俺の胸を押しのけようとする。 その手を掴んだ俺の方が早かった。 ロッカーに押しつけられ、弦一郎は逃げ場がなくなっていた。 それでもいやいや、と首を左右に動かそうとするが、俺はそれを逃さない。 (この空間のままで居たいんだ。) 舌を無理矢理ねじ込む。 それでも顔を背けようとする。 弦一郎の口の端から唾液が漏れた。 それはそのまま首筋まで伝わっていった。 「・・・んぅっ・・・」 舌先で口内を探ると、声を漏らす。 もっと声が聞きたくて更に奥を探った。 吐息と唾液が耳の奥で反響する。 1度離してやると銀色の糸を引いて静かに床に落ちた。 ぜぇぜぇと肩で呼吸をしている。 (テニスをやってる身なのに、こんなことで息が乱れるとは・・・) 苦笑しつつも、何とも言えない優越感に襲われた。 目の前の弦一郎は、俺だけのモノ・・・。 弦一郎の呼吸が整ってきたところでもう1度口づけようとした。 今度は弦一郎の遮る手の方が早かった。 「蓮・・・っ二・・・。何を・・・」 弦一郎が度々投げかけられてくる言葉のレパートリーのなさに笑えてくる。 胸に置かれた手を掴み引き剥がそうとした が、向こうの方が力が強くどけることが出来ない。 「わからない・・・?・・・キスだよ。・・・接吻と言った方がわかりやすいかな。」 弦一郎の顔がカッと赤くなる。 「そんなことくらいわかっている!!!」 キスされていた、という当たり前の事実を言われて怒っているのか、 キス=接吻という言葉くらい理解している、という意味で怒ったのかはわからない。 しかし、とにかく相手は苛立っていた。 「何故・・・こんなことを・・・。」 俺への恐怖に目が脅えている。 2人きりになったときこの様なことが起こるとは予測不可能だったからだろう。 弦一郎は思い通りにならないと苛立ったり戸惑うのだ。 それを目の前の、数㎝間の距離で見ることが出来るのはとてつもなく嬉しい。 「蓮二・・・離せ・・・。」 今、弦一郎の世界には、俺しか見えていないんだ・・・。 「離さないのはそっちだろう?」 俺の胸を押さえていた手の力がゆるんだ。 俺はその一瞬を見逃さなかった。 弦一郎の手を払い、再度唇を押しつけた。 「!!!」 弦一郎は大きく目を見開いて俺の顔を見ている。 と言っても、近すぎて焦点があわないだろう。 現に俺が今そうだ。 「・・・っ!」 弦一郎はやりきれない憤りと、目の前の敵に隙を与えてしまった自分に対してのイライラからか、更に抵抗した。 抵抗すればするほど、相手を興奮させていることを知らないで。 唇をつけたまま、俺の手は弦一郎の腰の辺りにのびていった。 少し汗ばんだゴツゴツとした肌がビクンと跳ね上がるのが手に伝わる。 幸運なことに(弦一郎は不運だろうが)下は、ジャージだったのでそのままスルリと手をズボンの中へと落とした。 「・・・ぅっ・・・。」 いきなり、自分の物ではない肌が下半身の方へ触れていくのがわかって肩を震わせる。 恐ろしいのだ。 俺のことが。 俺は弦一郎のモノを下から上へと指でなぞった。 「ん・・・ぁ・・・。」 唇が剥がれ落ちる。 更になぞってやるとブルブルと体を震わせる。 「蓮・・・。」 両手で俺を押しのけようとするが、俺が指を増やしながら弦一郎のモノに触れていくと抵抗する力がなくなっていった。 全体を掴んでやると、官能的な声を漏らして腰を揺らす。 「感じているのか・・・?」 「馬・・・鹿・・・。そんな・・・わけ・・・あっっ!」 弦一郎の意志とは反対に体の方は触れる度にビクビクと跳ね上がる。 指先に暖かいモノが流れてくる。 「これは何だ?」 俺の指についたものを弦一郎の目の前に持っていくと、恥ずかしげに顔を赤らめた。 「し・・・知らん!!!」 弦一郎は目をそらす。 そらした方へその指を持っていく。 「や・・・やめっ・・・」 濡れた指を顔に擦り付けた。 元は自分のモノなのに怪訝な顔付きをし、手で拭った。 その表情が更に俺を興奮させる。 手を元に戻して、両手で休む間もなく扱く。 「・・・ん・・・ぁっ・・・」 これまで以上に体を踊らせている。 抵抗する手は背中にあるロッカーを踏ん張って押さえ、体が落ちないように保っている。 「や・・・っ・・・!」 普段の弦一郎からは予想もできない高い声が口から漏れる。 俺の目の前で、 腰を振って、 息を乱して、 嫌だと言いながらも快感に声をあげている。 これほど喜ばしいことはない。 「あ・・・蓮・・・二・・・も・・・やめっ・・・。」 小さな、泣き叫ぶような声をあげる。 それとは反対に俺の手は加速していった。 「蓮二・・・っ!!!」 熱いモノが俺の手にドロリと流れてきた。 弦一郎は、全て出し終えるとハァハァと息をしながら腰を下に落とす。 俺は手に残ったモノを舌先ですくった。 弦一郎は床に手をつき、下半身ををさらけ出したままで俺のその行為を黙って見ていた。 文句を言う気力は無いようだった。 全て舐め終えた時には、弦一郎もいそいそと着替えの続きを始めていた。 (あぁ、また俺達の世界が終わってしまう。) 残念だが、もう2度目はないだろう。 弦一郎には俺=敵という方程式が出来上がっているだろうから。 いきなりこんなことをするつもりではなかった、という言い訳は通用しないし。 どうして自分が抑制できなくなるのだろう・・・。 「弦一郎」 と、呼ぶと弦一郎は怒られたときの子供のように肩をびくつかせた。 悪いことをしたのは俺なのに。 「何だ。」 背を向けたまま答える。 「・・・帰ろうか。」 すまないな、と言おうとしたがやめておいた。 プライドの高い弦一郎にとってその言葉は屈辱以外の何ものでもないだろうから。 「・・・うむ。」 着替え終えた弦一郎と俺は鞄を掴み2人だけの空間を後にした。 終。 ---- ▼あとがき兼藍奈様への遺言* お・・・終わっちゃった!!!(滝汗) こんなことになるとは当初思っても見ませんでした。ぎゃぁ。 エロ初ですね、小説では。(笑) 文才がほしいZe・・・。 ごめんね。こんな蓮華ですが許して下さい。 ていうか柳さんが変態臭く見える。(笑) まぁ、とにかく真田に愛だから。 さようなら。(遺言) ▼管理人感想 遺言残して消えるな!(爆笑) ダーリンこと葉様からの頂き物・・・ステキvv ストーカー蓮ちゃん最高☆(マテ) 文才あるじゃない!!見習いたいぐらい・・・(汗) 真田に愛ね・・私は蓮ちゃんに愛だわ(コラ) ではでは、素敵な物をアリガトウございました(ペコ)

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