frame_decoration

「約束」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

約束」(2006/03/29 (水) 15:29:16) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*約束【執筆者/藍奈】 ---- 「三蔵のばか!!!」 俺は持っていたクッションをおもいっきりドアにぶつける。 三蔵が少し前に出て行ったドアに。 ―30分前― 「なぁなぁ、三蔵」 「何だバカ猿」 「今日、何の日かわかるよな?」 「今日?・・・大晦日だろ」 「うん。でさでさ、一緒に・・・」 「今日は先に寝てろ」 「・・・・何で?」 「くそババアに呼び出されてんだよ。行かねぇと後が五月蝿いからな」 「じゃあ、俺との約束はどうなんだよ?!!」 「あ?約束だぁ~?」 「そうだよ。この前からおおみそかは一緒に過ごそうって言ってたじゃんかよ!!」 「んなこと言った覚えねぇな」 「言ったんだよ!!!だから、俺・・・・すっげー楽しみにしてたのにさ」 「・・・・ふん。知るか。とにかく寝とけ、分かったな」 言うだけ言って三蔵は出て行った。 「三蔵なんか嫌いだ・・・」 約束したのにさ。 一緒に過ごそうって。 一緒に新しい年を迎えるんだって。 なのに、三蔵は・・・・・・ 「あぁ~あ。つまんねぇー」 俺はベッドの上に寝転がった。 どうせ三蔵は明日の朝まで戻ってこねぇだろうし。 三蔵の言うとおり、寝てようかな~ 何もすることねぇし。 「三蔵なんか、嫌いになってやる・・・・」 何か・・・・煙い・・ あ、三蔵のタバコのにおいだ・・・これ・・・・ ん?三蔵? 「さんぞう!!!!」 「・・・・何だ」 「・・・・・・あれ?三蔵?」 「だから、何だ」 何で三蔵がいるんだ? あれ? 確か俺、三蔵にムカついて・・・・でも、何もすることなくてベッドに転がって・・・ あ、そのまま寝たのか?俺。 「なぁ、三蔵」 「・・・・」 「何でここにいるんだよ?仕事は?」 「んなもん、止めてきたにきまってんだろうが」 「何で?」 「・・・一緒に・・・・過ごすんだろ?大晦日」 「!!」 そうだ。 いつだって、三蔵は約束を守ってくれた。 俺との約束・・・破ったことが一回もない。 「やっぱり・・・」 「ぁあ?」 「やっぱり、覚えてたんだな。三蔵!!」 後ろから三蔵に飛びつくと怒られた。 けど、俺は怒られても離したくなかった。 それぐらい嬉しいんだ。 「ふん。忘れるわけねぇだろが・・・」 「へへっ」 「ヘラヘラするな」 「だって、嬉しいんだもん」 「・・・・ふん。ほざいてろ」 三蔵の一言が嬉しいんだ。 俺、三蔵のこと大好きなんだ。 三蔵が俺の事みつけてくれた日からずっと、ずっと好きなんだ。 「三蔵、大好きだかんな」 「・・・・」 「来年も、一緒にいような!」 「・・・・」 「な、三蔵」 「五月蝿い」 「なっ・・・・・・」 三蔵、照れてる・・・ これって、俺だけが知ってることだよな? へへっ。 来年も、一緒な?三蔵。 A HAPPY NEW YEAR♪ ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: