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ひなた」(2006/03/29 (水) 15:26:52) の最新版変更点

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*ひなたぼっこ【執筆者/藍奈】 ---- 「なぁ、三蔵」 「・・・・何だ」 「外行こうぜ!」 俺は新聞から顔を上げると、窓から外を眺めている悟空を見た。 そして、一言。 「1人で行け」 「・・・・・」 「・・・・・」 「だあ―――――!!何でそんな事言うんだよ~??」 「黙れサル」 「なぁー三蔵。ぜってぇ~気持ちいいって!外」 「・・・はぁ。オイ、悟空」 「うん?」 「お前は何でそんなに行きたいんだ?」 「?何でって・・あ、やっぱり三蔵も行きたいんだろ?  何だよ、それならそうと言っ・・・」 「行かねぇっつったろ!」 こんなクソ暑い日に、何でこの俺様が外に行くんだ?ぁあ? ったく。やっぱ悟空は動物・・・いや、それ以下か? 「だってよぉ~いいとこ見つけたんだよ」 「いいとこだぁ?」 「そ。いいとこ!この町がさ、綺麗に見えてさ大きな木があって、  風も気持ちいいんだぜ?俺、三蔵とそこでひなたぼっこしたくてさ」 「ひなたぼっこ・・だと?」 「うん!だから、行こう?な?」 ひなたぼっこ・・・・・この歳でか? だが、一度言い出したら聞かねえしな。コイツは。 「行ったらすぐ帰ってくるぞ」 俺の一言で表情をくるくると変える悟空。 今は、顔に満面の笑みを浮かべている。 「~~~~~三蔵、大好き!!!!」 「・・フン。さっさと行くぞ、オラ!」 「おぅ!」 宿から30分。 連れられてきた場所は、町の一番奥。 小高い丘になっているそこは、悟空の言った通り中心に大きな木があった。 そして、そこからは町全体が綺麗に見下ろせた。 「な!な!いいとこだろ?」 「・・・・・悪くない」 「だろ―?」 地面に寝転んだ悟空は、本当に気持ちよさそうにしている。 俺は大木の側まで行くと、そこに腰を下ろした。 澄みきった空  爽やかな風 ―――静かな場所 「三蔵」 いつの間にか俺の脚の上に顔をのせ、くつろいでいる悟空。 「何だ」 そっと髪を梳いてやりながら、静かに悟空の言葉に耳を傾ける。 「明日もまた来ような。ココ」 明日も・・・か。 「・・・・そうだな。お前が大人しく静かにするならな」 「へへっ//サンキュな、三蔵」 ひなたぼっこか。 たまにはいいかもな。 明日は八戒に頼んで、飯でも作ってもらって持ってくるか。 ピクニック気分でも味わおう。 悪くないだろ?悟空―――― ----

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