第1回 パイレーツ・オブ・カバリアン-Crimson-

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clappot

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2008年6月15日公演の台本です。

原作:ガディウ
脚本・演出・監督:弥瑠璃

船長:ロッソ・B(一次)
副船長:*Rabbi*(一次)
子供A:ロッソ・B(基本)
子供B:*Rabbi*(基本)
航海士:ミゲーレ(一次)

海軍大佐・語り:バッファロー(二次)
海兵A:エリューゼ(一次)
海兵B:グレール(一次)

シーン1・プロローグ(夜)

(子供B、舞台端で倒れている)
(子供A、舞台へ)
子供A「ちぇー、くそオヤジめ」
(舞台中をグルグル歩きまわる)
子供A「酒はガキにはまだ早いだぁ?」
(子供A、座り高級洋酒を投げる)
子供A「へっ、俺を甘く見るんじゃねぇってんだ」(キラーンエモ)
子供A「ま、一本減ってても」
子供A「あの酔っ払いたちなら気付かねぇだろ」
(子供A、高級洋酒拾う)
子供A「いっただきま~・・・・ん?」(?エモ)
(子供A、一歩子供Bの方向へ歩く)
子供A「こっちでなにか光ったような・・・」
子供A「これか?」
(子供A、ハルコンネックレスを投げる)
子供A「・・・ネックレス・・・?」
子供A「!」
(子供A、ハルコンネックレスを拾い、子供Bに駆け寄る)
子供A「お、おい??どうしたんだ!?」
子供A「おい・・・このネックレス、お前のか?」
子供B「・・・・・」
(子供A、おろおろと子供Bの前で右往左往)
子供A「・・・」
子供A「と、とにかく親父に・・・」
(子供A、子供Bを連れて舞台から退場)

(語り、舞台中央へ)
語り「これがひとりの若者と」
語り「後に、一つの海賊団を束ねる人物の出逢い」
語り「やがて8年の歳月が流れ」
語り「時は奇しくも、カバリア島浮上の年」
語り「彼らは、徐々に行動範囲を広げ」
語り「カバリア島のすぐそばまでやってきていました」
語り「これから、カバリア島を舞台に」
語り「彼らが繰り広げる物語を」
語り「皆様、どうぞお楽しみください」

語り「劇座Clap*Pot」
語り「『パイレーツ・オブ・カバリアン-Crimson-』」
(舞台から退場)

シーン2・カバリア島上陸(朝)

(航海士、舞台へ。うろうろと歩きまわる)
航海士「あー、今日もいい天気だ」
航海士「こう暖かい日差しをあびてるとさー」
(航海士、座り込む)
航海士「酒飲みたくなるね」(ビールエモ)
航海士「それからぁ・・・・」
航海士「・・・眠くなるねぇ、ふぁぁぁ・・・」
(航海士、寝る。)
(船長、舞台へ。航海士のそばに立つ)
船長「おい、ミゲーレ!」
船長「何、寝てやがんだ」(引きつりエモ)
航海士「どわっ!?・・・あ、船長」(驚きエモ)
(航海士立ち上がる)
航海士「もう起きてきたんすか?」
航海士「昨日は、遅くまで飲み比べやってたのに」
船長「へっ、俺だって寝ててぇけど」
船長「ラビのやつがな・・・」
航海士「副船長が??」
(航海士、?エモ)
(副船長、走って舞台へ)
副船長「おら、おめーら」
副船長「何ボサッとしてんだよ!」
副船長「早くどこかの島に停泊しねぇと」
副船長「嵐になっちまうぜ」
航海士「嵐って・・・こんないい天気なのに?」
副船長「来るぜ」
副船長「だって、海鳥たちがそう言ってたもん」
航海士「海鳥ぃ??」
船長「とにかくだ」
船長「こいつの言う事は当たるからな」
航海士「まぁ、そうっすけど・・・」
船長「ちょうど、すぐそこに島があるんだ」
船長「あそこに行こうぜ」
航海士「島?]
航海士「・・・って、」
航海士「あそこは、カバリア島じゃないっすか!」
船長「あん?」
航海士「だめだめだめっ!」
航海士「あそこは最近、海軍の連中がうろついてんだ」
(船長、副船長、?エモ)
航海士「見つかったら、めんどくさいっすよ」
副船長「海軍?」
船長「なんだってあの島に?」
航海士「あー、なんでも」
航海士「ドン・カバリアとかって大富豪が」
航海士「自分の遺産をあの島に隠したって話で」
航海士「今じゃ、遺産探しのゲームを
航海士「やってるらしいっすよ」
航海士「まーったく」
航海士「金持ちの道楽ってのはわからねぇや」
船長「遺産だとっっ!!!!?」
副船長「そのゲーム、面白そうだなっ!」
(船長、副船長、航海士に詰め寄る)
航海士「へ?ちょ、ちょっと・・・」
船長「金持ちの遺産か・・・」
船長「へへ、腕が鳴るぜ」(ブレイブハート)
副船長「ロッソ!俺、ゲームやりたいっ!!」
船長「バカ、船長って呼べって言ってるだろ!」
副船長「そんなのいーから」
副船長「ゲームに参加しようぜ!!」
船長「まぁ、あの島に行くってのは賛成だな」
航海士「ナンダッテー」
航海士「ちょ、二人とも俺の話 聞いてました!?」
船長「海軍が怖くて海賊なんざやってられっか!」
副船長「やってられっかぁ!」(/happy)
航海士「・・・あの、俺、ちょっと腹が・・・」
船長「さっさとあの島に進路をとれっ!」
船長「久しぶりに大暴れだっ!!」
副船長「おうっ!」
航海士「・・・・どうなっても、しーらね」
(船長・副船長・航海士、舞台からはける)

シーン3・海軍兵詰め所

(海兵B、舞台の中央で座る)
(海兵A、舞台へ)
海兵B「ん?やぁ、エリー」
海兵B「見回りは終わったのか?」
海兵A「ええ」
(海兵A、海兵Bの前に座る)
海兵A「・・・・・」
海兵B「どうかしたのか?」
(海兵B、?エモ)
海兵A「街で・・・海賊船らしき船が」
海兵A「カバリア島に停泊したという噂があったの」
海兵B「なんだって!?」
(海兵B、立ち上がって驚きエモ)
海兵A「落ち着きなさい。あくまで噂よ」
海兵B「ああ。だが念の為」
海兵B「見回りの強化はした方がいいな」
海兵A「ええ」
海兵B「しかし・・・海賊、かぁ」
(海兵B、落ち着きなく辺りをうろうろ)
海兵A「グレールは・・・」
海兵B「ん?」
海兵A「青雷の弾丸と呼ばれた人の事を知ってる?」
海兵B「!ああ、知ってるとも」
海兵A「青雷の弾丸ミゲーレ・・・」
海兵A「どんな小さな的でも撃ち抜く」
海兵A「最高の狙撃手・・・」
海兵A「以前、私の街が、海賊に襲われたとき・・・」
海兵A「彼の部隊が来なかったら・・・」
海兵A「私は・・・きっと、生きてはいなかった」
海兵A「それで私、海軍の門を叩いたの」
海兵A「あんな風に私も、誰かを守れるかもって・・・」
海兵B「ああ、俺も彼が目標だったんだ」
海兵A「・・・あの噂は、本当なのかしら」
海兵B「彼が海賊になったという話か」
(海兵B座る)
海兵B「彼に限ってとは、思うが・・・」
海兵A「ええ」
海兵A「・・・もし事実だとしても」
海兵A「きっと何か事情があるのよ」
海兵B「・・・ああ、きっと」
(海軍大佐、舞台へ)
海軍大佐「なんの話をしているんだ?」
(海兵A、海兵B、立ち上がる)
海兵A「大佐!」
海兵B「お戻りになられたのですね」
(海軍大佐、舞台中央へ)
海軍大佐「ああ、今さっきな」
海軍大佐「本部から連絡があった」
海軍B「本部から?」
海軍大佐「ああ」
海軍大佐「このカバリア島に海賊が入り込んだらしい」
海兵A「では、あの噂は・・・」
海兵B「事実みたいだな」
海軍大佐「各自、警戒態勢を取ってくれ」
海兵A「はっ!」
海兵B「了解しましたっ!」
(海兵A、海兵B、舞台から退場)
海軍大佐「・・・」
海軍大佐「・・・海賊、か」
(海軍大佐、舞台からはける)

シーン4・カバリア島

(船長、副船長、航海士、舞台へ)
船長「はぁ~・・・」
船長「ようやく参加申請ってのが終わったか・・・」
航海士「船長、まだ始まったばっかりだってのに」
航海士「なーに疲れ果ててんですか」
副船長「ロッソは気が短けーからな」
船長「あん?俺のどこが気が短けぇってんだ!」
(ブレイブハート)
船長「めんどくせぇけど」
船長「靴下だの水だの氷だの集めてやったろうが!」
航海士「いや、それやんないと参加できな・・・」
船長「さっさとお宝を探そうぜ」
副船長「えへへ、お宝~♪」
(副船長、ちょろちょろする)
航海士「しっかし、副船長は無邪気すぎて」
航海士「ぜっっぜん、海賊っぽくねーなーw」
副船長「!」
(副船長、立ち上がって航海士の方へ)
副船長「俺、海賊だぜ!」
(怒るアクション)
副船長「泣く子も黙る」
副船長「ロッソ海賊団の副船長なんだぜ!!」
(怒るアクション2連続)
航海士「はいはいー、怖い海賊さんですねw」
船長「ったく」
船長「それが、ちっと前まで」
船長「海軍にいた奴のセリフかよ」(ぐしゃぐしゃエモ)
(航海士、人差し指エモ)
航海士「船長、それは言わないお約束」
副船長「海軍・・・???」
航海士「ん?」
(航海士、副船長のそばへ歩み寄る)
航海士「副船長のネックレス、変わった色っすねー」
副船長「ん?これ?」
(副船長、ハルコンネックレスを投げる)
航海士「けっこうな値打ちモンじゃねーすか?」
副船長「んー、値打ちはわかんねーけど・・・」
航海士「?」
(副船長、ハルコンネックレスを拾う)
副船長「・・・形見・・・なんだ」
航海士「形見・・・っすか?」
船長「・・・」
副船長「ガキのころ・・・」
副船長「家族と乗ってた船、難破しちまって」
副船長「俺は、ロッソが見つけてくれたから、」
副船長「こうして助かったけど・・・」
航海士「家族とは生き別れて、その形見ってわけっすか」
副船長「・・・」(うるうるエモ。座り込む)
船長「ミゲーレ!」
航海士「あ」
船長「おい、ラビ!泣くなって・・・」
副船長「・・・だいじょうぶ」(立ち上がる)
副船長「もう顔も覚えてないけど、」
副船長「たぶん・・・父さんは生きてるよ」
副船長「これを持ってれば・・・」(ハルコンネックレスを投げ、拾う)
副船長「いつかは・・・」
副船長「また逢える気がするんだ!」(太陽エモ)
船長「ラビ・・・」
副船長「行こうぜ!」
副船長「青ペンギン可愛かったよな~」
副船長「ロッソ、ペンギン飼ってもいいだろ?な?な??」
(船長、頭抱える)
船長「ドコの世界にペンギン連れた海賊が・・・」
(副船長、気にせず青ぺんを装備して座り込んで可愛がる)
船長「って、もう連れて来てやがるしっっ!!」
副船長「ほへ?」
船長「あーもー、勝手にしろ!」
船長「ちゃんと面倒みろよっ!!」
(副船長、太陽エモ)
副船長「ロッソがいいって!」
副船長「良かったな、ぺん吾郎!!」
航海士「ぺん・・・渋いな・・・」
(副船長with青ぺん、うきうきとはける)
航海士「船長も副船長には、甘いねぇ」
船長「うっせぇな」
(ぐしゃぐしゃエモ)

(海兵B、舞台へ)
海兵B「そこの2人!動くなっ!!」
航海士「!?」
船長「ち、ミゲーレのアホが変なこと言うから、」
船長「海兵がきやがったじゃねぇか!」
航海士「えちょw俺の所為ww」
海兵B「!?」
{海兵B「『ミゲーレ』・・・!?」
航海士「???」
(海兵B、航海士に一歩近寄る)
海兵B「間違いない・・・」
海兵B「海軍にその人ありと謳われた、」
海兵B「青雷の弾丸ミゲーレ・・・」
海兵B「貴方が・・・なぜ海賊と一緒に・・・」
船長「ミゲーレ、知り合いか?」
航海士「う~~~ん・・・・俺、有名人w」
海兵B「まさか・・・本当に海賊に・・・」
航海士「ん?海賊、楽しいよ?」
航海士「海軍と違って頭固くないしw」
(海兵A、舞台へ)
海兵A「グレール!どうしたの?」
海兵B「エリー、・・・とにかく今は海賊の討伐と」
海兵B「彼の保護だ」
海兵A「え、ええ・・・」
船長「保護・・・」
船長「天然記念物かなんかか、お前は」
航海士「ほら、俺、デリケートだ・か・らv」
船長「それは、向こうに投げとくとして」
(船長、海兵Aに一歩近づく)
船長「ほぅ、海兵にも美人がいるんだな」
海兵A「!?」
航海士「あ、船長ずりっ・・・!」
船長「なぁ。アンタ、海賊にならねぇか?」
船長「コレと交換で」
航海士「ナンダッテー」
海兵A「な・・・」
(海兵A、笑いエモ)
海兵A「海賊が海兵をナンパ?」
海兵A「面白い冗談だけど・・・」
海兵A「私、仕事が忙しいの」
海兵A「海賊討伐の後でもいいかしら?」
(海兵A、剣を装備)
船長「・・・」
航海士「船長、フラれたねー」
船長「うるせっ!」
船長「討伐されてやる気はねぇからな」
船長「いくぜっ!」

(戦闘シーン、それっぽいスキルを使ってください)

海兵B「・・・本当に海賊になってしまったのか・・・」
航海士「・・・・あ、うしろ」
海兵B「!?」
(海兵B、航海士に背中を向ける。航海士、ランダムショットを使う)
海兵B「うわっ!!」
(海兵B、倒れる)
航海士「へへへ、俺は海賊だぜ?」
航海士「海兵が海賊の言葉を信じちゃーいけないよw」
海兵B「く、卑怯な・・・」
(海兵B、身体を起こす)
(海兵A、海兵Bの隣に倒れ込む)
海兵A「う・・・」
海兵B「エリー!!」
船長「勝負あったみてぇだな」
海兵B「く・・・これまでか・・・」
船長「は?何言ってんだ??」
(?エモ)
船長「俺たちは、海賊だぜ?」
船長「奪うのはお宝のみ!」
船長「命になんざ、興味ねぇな」
海兵AB「!?」
船長「てめぇの命は、てめぇで面倒みな」
航海士「船長のそーゆトコに惚れ込んだんだよね、俺w」
船長「男にモテても嬉しくねぇ!」
海兵B「・・・いいのか?」
海兵B「今見逃せば、本部の者達を連れて来るかもしれないぞ?」
船長「はっ、いくらでもきやがれってんだ!」
船長「俺は、七つの海を掌中に治めるロッソさまよ!」
船長「海兵が、束になって来ようったって」
船長「俺の首はくれてやらねぇぜ!!」
航海士「あ、ついでに俺もお忘れなく~」
船長「っつーわけで、ずらかるぞ!」
航海士「ラジャー!」
(海賊たち、舞台からはける)
海兵A「待ちなさい!」
海兵A「・・・変な海賊だわ・・・」
海兵B「(・・・知らないほうが・・・)」
海兵B「(よさそうだな・・・)」
海兵A「どうしたの?」(?エモ)
海兵B「いやいや、何も~」
海兵A「・・・?」

(海軍大佐、舞台へ)
海軍大佐「・・・派手にやられたな」
海兵B「大佐!?」
海兵A「・・・申し訳ありません・・・」
海軍大佐「・・・あれが、海賊か」
海軍大佐「しばらく、様子を見るとしよう」
海兵B「よろしいのですか?」
海軍大佐「構わん」
海軍大佐「彼らは、正式にこの島のゲームに参加しているようだ」
海軍大佐「我々の権限では、海賊の一味とはいえ」
海軍大佐「一般の参加者をつまみ出すことはできない」
海軍大佐「彼らが問題を起こせば・・・」
海軍大佐「そのときこそ、捕えればいい」
海兵AB「はっ」
(海兵A、海兵B、舞台からはける)

(海軍大佐、少しあたりを歩く)
海軍大佐「・・・それにしても・・・」
海軍大佐「あの娘・・・」
(海軍大佐、ハルコンネックレスを投げる)
海軍大佐「生きていた・・・か」
海軍大佐「しかし・・・皮肉なものだ」
海軍大佐「・・・」
(海軍大佐、ハルコンネックレスを拾う)
海軍大佐「いまは、見守るしかないようだな・・・」
(海軍大佐、舞台中央前へ進み出て、座る)
海軍大佐「まこと、海の神は気紛れで困る・・・」
(海軍大佐、舞台からはける)

シーン5・エンディング

(海賊ズ、舞台へ)
航海士「そうそう、副船長」
(副船長、?エモ)
航海士「さっき船長が、女の子をナンパ・・・」
副船長「え!?」
船長「人聞きの悪いこと言うんじゃねぇ!」
副船長「・・・」
船長「あ?ミゲーレは船を降りたいって?」
航海士「な・・・そりゃねっすよ~」
副船長「で、ロッソ、次はどこに行くんだ?」
船長「ああ、そうだな・・・」
航海士「俺は、うっま~い酒が飲みたいっすね~」
船長「ウブス港とかって場所で」
船長「俺たち以外の海賊がデカイ顔をしてるらしいからな」
航海士「・・・げ」
船長「そいつ等ぶちのめして」
船長「ウブス港を俺たちのアジトにするか!」
航海士「ちょ、さっき海軍と会ったばっかなのに!」
航海士「ソッコーで問題起こそうとするんだから、この人は」
船長「おっし、お前ら行くぜっっ!!」
副船長「行くぜ!!」
航海士「・・・はいはーい。行けばいいんでしょー」
(海賊ズ、舞台からはける)

(語り、舞台へ)
語り「こうして、彼らのカバリア島での冒険が始まりました」
語り「各地で暴れまわる彼らを見かけても」
語り「どうぞ、石を投げず、暖かく見守ってあげてください」
語り「これにて、」
語り「『パイレーツ・オブ・カバリアン-Crimson-』」
語り「終演となります」
語り「ご清聴、ありがとうございました!」

(以下キャスト紹介)


後日裏話など追加。
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