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第0回 アカシアの花冠

    

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2008年5月11日公演の台本です。

魔女の娘 Iris*tia(基本)
少年 ガディウ 
村人A エル、
村人B グブール
吟遊詩人(ナレーター) Iris*tia(一次)

前口上(夜明け時に調整)

(吟遊詩人、舞台へ)
吟遊詩人「さぁ 紳士淑女の皆様お立ち会い
劇座Clap*Pot 芝居を観せて西へ東へはたまた北へ
忌まわしの深い静寂の森 我らが芝居の舞台
魔女が棲むというその場所へ 迷い込んだはひとりの童
笑顔が咲くか涙が咲くか 我らがひととき
今しばしご清聴・・・」
(吟遊詩人、一礼して退場→基本に変装)

シーン1:静寂の森

(少年、舞台へ)
少年「ここが静寂の森かぁ・・・」
(あたりをうろうろする)
少年「確かに暗くて迷いそうだけど・・・」
少年「大人はみんな大げさだなぁ」
(少年、木の枝を投げる)
少年「こうすれば迷わない・・・っと!」
少年「ようし 探検探検~♪」
(少年、舞台をぐるぐる歩く)
(木の枝の前で止まる)
少年「・・・あれ・・・?」
(少年、木の枝を拾う)
少年「僕が投げた枝・・・ どうして・・・?」
(少年、座る)
少年「まさか・・・僕・・・」(左右を見回す)
少年「迷ってる・・・の?」
(少年、驚きエモ。立ち上がる)
少年「おなか・・・すいた・・・」
(少年、毒キノコを投げ、拾う)
少年「・・・もぐもぐ・・・」
(少年、毒キノコを投げ、そのまま倒れる)

(魔女の娘、左から舞台へ)
娘「今日は月がきれいね・・・」
娘「あら?」
(娘、少年の前へ座り込む)
娘「人が・・・」
(娘、毒キノコを拾う)
娘「これ、毒キノコ・・・!?」
(娘、きょろきょろ周囲を見回して)
娘「どうしよう・・・」
娘「母さまは、外の人間と関わっちゃだめだって・・・」
娘「でも・・・ このままじゃ・・・!」
(娘、立ち上がり、少年を引きずって左へ退場)

シーン2:魔女の館

(少年、横たわっている)
少年「・・・ぅ・・・ん」
(少年、起き上がる)
少年「ここは・・・?」(左右を見回す)
(娘、舞台へ)
娘「・・・・・・!」
少年「女の子・・・? きみ、誰?」
(娘、逃げようとする)
少年「待って!」
娘「・・・」
少年「僕、森にいたはず・・・」(?エモ)
少年「そうだ!」(電球エモ)
少年「キノコを食べたら苦しくなって・・・」
少年「きみが助けてくれたの?」
娘「・・・それは」
(娘、漢方薬を落とす)
少年「ありがとう!」(太陽エモ)
娘「・・・」
少年(・・・きれいなコだなぁ・・・)
娘「?」
少年「僕はガディウ! きみの名前は?」
娘「えっ・・・?」
(娘、まごまごする)
娘「・・・アイリス=ティーエ」
少年「あいりす?」
(少年、立ち上がり娘のまわりをくるくる)
少年「・・・名前もきれいだ。よろしくね、アイリス!」(握手エモ)
娘「あっ・・・」
(娘、一度舞台端へ行って戻る)
娘「・・・そろそろ、帰って」
娘「でないと・・・」
少年「え? ほんとだ、もう日が暮れてる!」
少年「母さんに怒られるから、僕帰るね!」
(少年、舞台端へ。立ち止まり)
少年「また遊ぼうね、アイリス!」(手エモ)
(少年、はける)
娘「・・・・・・」
(娘はける)

シーン3:村

(少年、舞台へ)
少年「いってきまーす!」
(少年、うろうろ)

(村人AB、舞台へ)
村人A「あら、ガディウ」
少年「エルお姉ちゃんにグブール兄ちゃん!」
村人B「遊びに行くのかい?」
少年「・・・う、うん!」
村人A「そう・・・」
村人B「今は村じゅう祭の準備で忙しいから、早めに帰るんだよ」
ガディウ「そっか、もうアカシア祭の季節だね」
村人B「ああ。エルの冠も作らないといけないし」
村人A「え、ええ・・・」
ガディウ「かんむり?」
村人B「そうか、ガディウはまだ小さいから知らなかったね」
(ガディウ、?エモ)
村人B「村のみんなでアカシアの花冠を作って、」
村人B「祭の日、花婿が花嫁にかぶせるんだ」
村人B[新しい花嫁を、村全体で祝福するんだよ」
少年「じゃあ、エルお姉ちゃんはお嫁さんになるの?」
村人A「ええ、そうよ」
少年「へー、おめでとう!」
村人A「ふふ、ありがとう」
少年「じゃあ僕、遊びに行ってくるね!」
(少年、行こうとする)
村人A「でも、静寂の森には近よっちゃダメよ」
(少年、立ち止まり)
少年「(ギクッ)」
村人A「あの森には、こわーい魔女が棲んでいるの」
村人A「もし見つかったら、殺されてしまうわ」
(少年、むっとする)
少年「そんなの、ただのウワサでしょ?」
村人A「私が見たわけではないけど・・・」
村人A「あの森から戻ってきた人はいないって、ばあ様が言っていたわ」
少年「・・・」
少年「(そんなの、嘘だ)
少年「(僕は、森から戻ってきてるし)」
少年「(それに、森にいたのは・・・)」
少年「(天使みたいな女の子だけだったもん)」
村人A「いけない、そろそろ行かないと村長にしかられるわ」
村人B「あまり遠くへ行かないようにな、ガディウ」
少年「だいじょうぶだよ!」
(村人AB、はける)
少年「アカシアの花冠・・・」
少年「・・・」
少年「(アイリスに・・・似合うかな?)」
(うきうきと少年、はける)

シーン4:魔女の館

(娘、座っている)
(少年、舞台へ)

少年「(コンコン)(グーエモ)」
娘「!」
少年「アイリスー!遊びに来たよ!」
(少年、少女のそばへ)
娘「・・・ガディウ」
少年「母さんに仕事たのまれて、遅くなっちゃった」
(少年、上機嫌。娘、困惑)
娘「・・・」
少年「えへへっ、今日は何して遊ぶ?」
娘「・・・」
少年「しりとり?かくれんぼ?それとも・・・」
娘「・・・ねえ、ガディウ」
少年「なあに?」(?エモ)
娘「・・・もう、ここには来ないで」
少年「・・・え?」
娘「魔女が棲む森・・・ ここはそう呼ばれているの」
少年「・・・」
娘「だから、もう・・・来ちゃだめ」
少年「嘘だ!!」
娘「!?」
少年「そんなの、大人の作り話だ!」
少年「アイリスが気にすることなんてないよ!」
娘「・・・ちがうの。私は・・・」
少年「アイリス・・・?」
(魔女の娘、レイオブライトを使う)
少年「わぁっっ!?」
娘「・・・私は・・・魔女の娘」
(魔女の娘、スキルを使う。少年、倒れる)
少年「わ・・・っ!?」
娘「母さまは、私なんかより」
娘「もっと恐ろしい力をもった魔女よ」
少年「・・・」
娘「母さまに見つかったら・・・
娘「こんなものじゃすまないわ」
少年「アイリス・・・」
娘「だから・・・」
(少年、半身起き上がり)
少年「(・・・哀しい瞳・・・)」
娘「もう二度と、私の前に現れないで!」
(少年、立ち上がる)
少年「いやだ!!!」
娘「!?」
少年「アイリスは、友達だもん! そんなの・・・」
娘「!!!」
娘「(この気配は・・・母さん!?)」
娘「帰って・・・私の前からいなくなって!!」
(娘、スキルを使い、携帯で舞台から消える)
少年「!!!?」
(少年、倒れる)
少年「(・・・アイリ・・・ス・・・?)」
(娘、マジックシールドをかけ舞台へ)
娘「ガディウ・・・」
娘「・・・」
娘「『友達』? 私が・・・?」
娘「・・・っ」
娘「(・・・私・・・)」
娘「(どうしたらいいの・・・?)」
娘「(どうしたら・・・)」
(娘はける)

シーン5:村

村人B・N「ふう、やっと解放されたー」
村人B・N「ばあ様も人使いが荒い・・・ん?」
(少しの間をおいて)
村人B・N「見かけない子だな・・・」
村人B・N「きみ、どうしたんだい?」
娘・N「・・・」
村人B・N「この村の子じゃないし・・・迷子かな」
娘・N「――なさい・・・」
村人B・N「???」
娘・N「・・・愚かな童に 伝えなさい」
娘・N「静寂の森に、立ち入ることなかれ――」
(SE:魔法)
村人B・N「うわ・・・ッ!?」
娘・N「行きなさい。今は殺さないであげるわ」
村人B・N「・・・う・・・」
(娘、一次姿へ変装)
娘「ごめんね」
娘「・・・さよなら、ガディウ」

シーン7:村(変装時間稼ぎも考慮)


(倒れていた少年、上体を起こす)
少年「ここは・・・?」
(左右を見回す)
少年「僕の部屋・・・ どうして??」
(村人A、走って舞台へ)
村人A「ガディウ!!!」
少年「エル・・・お姉ちゃん?」
村人A「よかった、無事だったのね!」
少年「なにかあったの?」
村人A「森の魔女が、村を・・・」
少年「魔女なんてただのウワサでしょ?」
村人A「・・・一体どうなってるのか、」
村人A「私にもわからないの・・・」
村人A「静寂の森をおかさなければ、」
村人A「魔女が村に危害を加えることはないはず・・・」
{少年「・・・え」
村人A「??」
{少年「うそ・・・でも・・・」
{少年「・・・そんなコじゃ・・・」
村人A「ガディウ?」
村人A「あなた・・・ まさか、」
{少年「ち、違うよ!僕なにも知らないよ!!」
村人A「静寂の森に・・・」
村人A「入ったり・・・」
{少年「・・・」
村人A「・・・して・・・ないわよね?」
{少年「・・・っ」
{少年「・・・ぼく・・・は・・・」
村人A「・・・とにかく、逃げるわよ!」
(村人A、舞台を走り回る)
少年「???」
(少年、ついていく)

(グブール、歩いて舞台端へ出て、倒れる)
少年「グブール兄ちゃん!?」
(二人、村人Bに駆け寄る)
村人B「・・・ガディウ・・・エル・・・」
村人A「ひどいケガ・・・」
少年「兄ちゃん・・・なにがあったの!?」
村人B「突然・・・黒い服にみつあみの女の子が現れて・・・」
村人A「ばあ様の言うとおりだったのね・・・」
村人A「急ぎましょう!ガディウも走って!」
(村人ABはける。少年、座り込む)
少年「・・・嘘だ」
(少年、寝る)
少年「嘘だ!ウソだ!うそだぁぁぁぁっ!!!!」
(少年、アカシアの花冠を投げる)
少年「・・・やっと・・・」
少年「やっと・・・完成したのに・・・」
(少年、ゆっくり立ち上がる)
少年「・・・アイリス・・・」
(少年、アカシアの花冠を拾い、走って退場)

シーン8:魔女の館


(少年、走ってくる)
少年「アイリス!!」
(少年、舞台をぐるぐる走る)
少年「アイリス! ・・・アイリス!」
少年「・・・アイリス・・・」
(少年、へたり込む)
少年「・・・?」
(少年、別れの手紙を投げる)
少年「てがみ・・・」
(少年、別れの手紙を拾う)
(吟遊詩人、舞台袖から手紙を読み上げる)
吟遊詩人「ガディウへ」
吟遊詩人「人間のあなたに知られてしまった以上、」
吟遊詩人「魔女の私は、この森を去らなくてはいけません」
吟遊詩人「きっと・・・
吟遊詩人「もう二度と、逢うことはないでしょう」
少年「・・・」
吟遊詩人「私は魔女の娘として生まれ、」
吟遊詩人「ずっと、独りぼっちで暮らしていました」
吟遊詩人「・・・ガディウ」
吟遊詩人「あなたに、出逢うまでは」
少年「・・・」
吟遊詩人「魔女の力は、人間にとって恐ろしいもの」
吟遊詩人「まもなく村人たちが、この森を焼くでしょう」
少年「そんな・・・」
吟遊詩人「私たちは、出逢ってはいけなかったの」
少年「そんな・・・」
吟遊詩人「それでも・・・」
吟遊詩人「楽しい毎日を、ありがとう」
吟遊詩人「あなたに逢えて・・・」
吟遊詩人「よかった」
吟遊詩人「どうか、私のことは忘れてください」
吟遊詩人「二度と 私たちの道が交わることはなくても、」
吟遊詩人「同じ空の下で、あなたの幸せを祈っています」
吟遊詩人「さようなら、ガディウ」
吟遊詩人「――Iris*tia(アイリス=ティーエ)」
少年「・・・」
少年「・・・忘れるもんか」
少年「僕が・・・僕がきみを忘れたら」
少年「アイリスは・・・また独りぼっちじゃないか!」
(少年、立ち上がる)
少年「・・・逢いに行く」
少年「何年・・・何十年かかっても」
少年「ぜったい・・・きみに逢いに行くよ!」
少年「・・・そして」
(少年、アカシアの花冠を投げる)
少年「いつか きっと・・・」
少年「このアカシアの花冠を・・・きみに贈るから」

(吟遊詩人、舞台中央へ進み、アカシアの花冠を拾う)
(吟遊詩人、アカシアの花冠を装備する)
吟遊詩人「――こうして」
吟遊詩人「幼き童の涙が濡らす 今は姿なき静寂の森」
吟遊詩人「ちいさく無垢なふたつの心 刻を越えやがて交わるか否か」
吟遊詩人「その物語は、また いづれ――」
(吟遊詩人、舞台前方へ)

(後ろに全員整列、以下キャスト紹介)


舞台裏こぼれ話(ネタバレ有)

どうでもいい話もふんだんに。

  • 『母さま』って?
若い頃人間に迫害された魔女。人間をとても憎んでいます。
役者指導時は『カリハライメージ』と伝達していました。
人間の青年と恋に落ち、彼との間に子供も宿しましたが、
彼女が魔女とわかった途端、青年は彼女を殺そうとします。
魔女狩りの功労者として青年は村の英雄に。
村一番の美人と結婚することになりました。
しかし、死ぬことができなかった魔女はその魔力で、
結婚式のさなか、村を焼き払ったのでした……。