“災禍の風”カスラ

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“災禍の風”カスラ(PL:サイトー) 出身:テオス支配領域/エルンヘム実験施設 年齢:身体年齢22歳/実年齢1歳 種族:複製騎士 瞳の色:翠 髪の色:亜麻色 肌の色:黄色 身長:188cm 体重:81kg ■基本データ 【コロナ】 執行者 【ミーム】 ネフィリム/グレズ/テオス/オリジン/パンデモニウム/コラプサー 【ブランチ】コーポレイト/VIPER/獣鬼兵/マシンライフ/ドミニオン/エラーハ/バール/ORDER/パットフット/サイバーパンク/サクセシュア 【消費経験点】358(能力値:0 特技:210 装備:58 パスの追加:0 ブランチの追加:90) ■能力値/耐久力 【能力値】    肉体:10● 技術:13 魔術:12● 社会:11 根源:2 【戦闘値元値】  白兵:5   射撃:6 回避:3   心魂:10 行動:12 【戦闘値修正値】 白兵:10  射撃:6  回避:3   心魂:15 行動:73● 【HP】     元値:36  修正値:272 【LP】     元値:6   修正値:6 ■宿命/特徴/闘争/邂逅  宿命:造物主 特徴:疾風迅雷 特徴効果:行動値+3  闘争:呪い  邂逅:慕情 ■初期パス  【因縁】フィオレンティーナ=アバンティからの慕情 ■コロナ特技 【SC104/自動/自/オ/フ1】◆大いなる力  宣:判定直後。[フレア]だけ、対象の判定の[達成値]を減少 【SC104/自動/自/マ/10H】◆魂魄破壊  ダメージを与えた場合、ターン終了まで対象が受けるダメージが〈根〉になる。《輝く闇》には無効 【SC138/-/自/オ/フ1】音に聞こえし  対象があなたの事を知っている。反応はGMが決定すること 【SC138/-/自/オ/フ3】アーマーパージ  【HP】1、1シーン間、[メジャー]とリアクションの判定+[【最大HP】÷10]  シーン終了後、【LP】-3 【SC140/-/自/常/なし】超巨大武器  武器のダメージ+4D6、[行動値修正]-5 【SC138/-/自/ダ/なし】ヴィークルチャージ  [覚醒]専用。ダメージ+[【最大HP】/2]あなたの乗っている乗り物は失われる。 ■ミーム特技 【SC125/自動/自/常/なし】◆財力  [初期財産点]+【社】 【SC127/自動/射/リ/5H】◆魔弾の射手  [白攻][射攻]に対して[突返] 【-/-/自/ダ/なし】アタック&スロー  乗り物装備時使用不可。。ダメージ+[【技×2】]。。所持している手榴弾を一つ消費する。 【-/-/自/常/なし】キリングワーク  [白攻][射攻]クリティカル発生時のダメージ+[【技×2】] 【-/-/自/常/なし】ファイア&ムーヴ  乗り物装備時使用不可。。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+[【技×2】] 【-/強化/自/オ/なし】ブラストスウェー  宣:リアクション。乗り物装備時使用不可。。[リアクション]の[達成値]+【技】所持している手榴弾を一つ消費する。 【-/-/自/常/なし】ライディングファイト  [乗り物装備時使用不可]の[ブランチ:VIPER]の特技を乗り物を装備しても使用可能。騎乗状態時CT値-1 【SC126/自動/自/セ/2H】◆獣化  【肉】+10。[防:肉]を得る。素手のダメージを[【肉】×3+1D6]に変更 【SC126/-/自/常/なし】超獣鬼兵  《獣化》中に与えるダメージ+【肉】 【SC126/-/効/効/効参】融合捕食  宣:シーン終了時。「自動取得/アイテム/DB/Lv/エネミー」以外の特技を指定。指定した特技はシナリオ中の変更不可 【LF120/-/自/マ/5H】ファストブレイク  ダメージ+【行動値】 【LF134/自動、Lv/自/常/なし】◆機械中枢  [分類:機械]を得る。【最大HP】+[Lv×20]。《フォーム》系特技からひとつ選択。《フォーム》系特技に指定がない場合は[右手][左手][乗り物]スロットに装備不可 【LF134/効参/自/常/なし】◆フォーム:人間形態  【白】+5。[右手][左手][乗り物]スロットに装備可 【LF135/-/自/オ/10H】アクセルモード  〔Sin1〕宣:DR時。ダメージ+[差分値]。[差分値]をすでに得ている場合[差分値×2]に変更 【LF135/-/自/オ/フ1】アクセルチャージ  宣:マイナー直後。[グレズ]特技or「グレズ」装備のダメージ+[【肉】×2] 【LF139/-/白/メ/2H】フルパワーアタック  [白攻]。[達成値]+5、ダメージ+[差分値] 【LF139/-/自/オ/なし】マシンリンケージ  人間形態専用。宣:登場時orセットアップ。。1シーン、乗り物を装備して行なう攻撃のダメージ+【技】 【LF141/-/自/セ/10H】レックレスブースト  1シーン、【技】+10(【HP】変化なし) 【LF140/-/自/常/なし】メタルボディ  【肉】を10に変更する。以降、成長不可能 【LF138/-/自/常/なし】鋼の友  【最大HP】+[もっとも高い能力値×2]。。[グレズ]のみの場合は【最大HP】+[もっとも高い能力値×4] 【LF138/-/自/常/なし】電子戦ユニット  【行動値】+5。。[グレズ]のみの場合は【行動値】+技術+5 【LF136/-/自/マ/2H】高速戦闘  [攻撃]の対象を[範囲]に変更する 【LF137/強化/自/オ/2H】適格者  宣:マイナー直前。[MP]で行なう武器を使用した[攻撃]の[達成値]+【肉】 【LF137/-/自/常/なし】ソウルリンケージ  プリプレイに指定したキャラと同じシーンに登場している間、CT値-1 【LF136/Lv、ア/自/常/なし】グレズウェポン5  「分類:グレズ」のアイテムを常備化コストで[Lv×10]点分所持する 【LF132/-/自/常/なし】テオスエンブレム  [防:技]を得る。【最大HP】+20。プロミネンス以外で[防:魔]を得られない 【SC137/自動/自/効/なし】◆モナドシンパサイザー  「分類:MT」の乗り物の入手と使用が可能。【魔】+2。セットアップでMTを準備できる 【SC137/-/自/効/なし】アクティブポジション  MT装備時専用。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+【技】 【SC137/-/自/常/なし】戦場の異名  MT装備時専用。ダメージ+【技】 【SC137/-/自/マ/2H】ライトニングステップ  MT装備時専用。マイナー1回と[移動]を行なえる。この効果による[離脱]不可 【SC137/強化/自/マ/フ1】モナドレゾナンス  MT装備時専用。[MP]で行なう[攻撃]の[達成値]+【魔】 【SC135/自動/自/常/なし】◆ダークフォース  【技】+2。[防:社]。「分類:幻獣」になる。プロミネンス以外で[防:魔]を得られない 【SC135/自動/自/常/なし】◆レプリカント  [分類:幻獣]を得る。指定した【基本能力値】ひとつを10に変更する 【LF132/-/効/効/効参】フェイクアビリティ  「自動取得/アイテム/DB/Lv/エネミー」以外の特技がひとつ使用可能になる。特技はプリプレイごとに変更可能 【LF112/自動/自/効/なし】◆モナドリンケージ  セットアップでMTを準備できる。「分類:MT」の乗り物の入手と使用が可能 【LF112/-/自/常/なし】ダブルドライブ  MT装備時専用。[白攻][射攻]のダメージ+【肉】 【LF112/-/自/常/なし】セカンドネーム  MT装備時専用。[白攻][射攻]のCT値-2 【LF113/Lv、ア/自/常/なし】ワークスマシン5  「分類:MT」のアイテムを[Lv×15]点分常備化する。《テンダーギア》と同時取得不可 【LF105/自動/自/効/なし】◆商品在庫  「分類:一般」のアイテムを、[常備コスト:30]点までいくつでも[常備化]できる 【SC110/-/自/常/なし】盾強化  「種別:防具(盾)」のHP修正を2倍 【SC110/-/自/常/なし】戦いの極意  [白攻][射攻]のCT値を10にする 【LF151/自動/自/セ/1L】◆コンバットセンス  [分類:機械]を得る。【行】+10。1シーン有効 【LF151/-/自/オ/フ2】マルチプルブレード  宣:マイナー直前。[MP]で行なう[白攻]のダメージ+[【技】×2] 【LF150/-/自/常/なし】ハイライダー  【行動値】+5 【LF151/-/射/メ/1L】バレットタイム  [射攻]+[移動]。ダメージ+【行動値】 【SC123/-/自/オ/フ1】◆太古の記憶  宣:メジャーかリアクション直前。[分類:幻獣]を得る。ダメージの基準と属性を【魔】に変更する 【SC123/-/自/マ/10H】無限の解放  1シーン、【魔】+10(【HP】は変化しない) ■装備 NKT-606bis/T“ヴァーミリオン・シュラウド”(デルゲット相当) AF/E-X17RD/GR“カタストロフフレーム/リボルビングカスタム”(リーゼンフレーム+超巨大武器相当) マリア(アニマ・サティ+鋼の友相当) System=Au(黄金騎兵相当) AF/E-X10H“ヘカトンケイルフレーム” AF/E-X33“コマンダーフレーム” 専用カラー 近接防御機関砲 MD-02Fスパイクシールド トリニティドライブシステム(グレズクリスタル相当) 重陽子反応弾“スターゲイザー”(反応弾相当) 戦術支援AI マシンインテリジェンス ビームシールド*2+輝く紋章*2 フローティングシールド+輝く紋章 多目的ゴーグル みんなで撮った写真 特殊通信機 MT搭載型特殊炸薬*3(手榴弾相当) ■属性防御  肉体:○ 技術:○ 魔術:× 社会:○ 《戦術の基本》 獣化やらレックレスブーストやらで能力値底上げ       ↓ マイナー直前にマルチプルブレード       ↓ マイナーでライトニングステップ+モナドレゾナンス 達成値上昇+移動のタイミングを発生させアクティブポジションを起動       ↓ マイナー直後にアクセルチャージ       ↓ メジャーでフルパワーアタック 達成値増加+差分値追加 残りは常動型能力でダメージ上昇 嫌ですわ、旦那様ったらはしたない ヴァーミリオン。 ネフィリム・コーポレーション会長、ジェイコブ・ペテルセンの擁する直轄の傭兵部隊であり、彼の要請に応じて三千世界のあらゆる有事に現れる機械化混成部隊。 単騎であれど一国を相手に出来得る一騎当千の兵の揃う彼らの任務は、VIPERやグリゴリなどとは更に一線を隔し、より大規模な災厄の発生に対する鎮圧、特に、強大化したダスクフレアへの対応をこそ旨とする、ネフィリムの対ダスクフレア決戦用特務部隊である。 その特性から現地協力員が実戦力の多くを占めると言われるが、しかし、その部隊の指揮官として活動する青年が居る。 紅蓮のMTを駆る青年。 彼は、三千世界を覆う遍く闇に対して、等しく裁きを執行する紅の断罪者である。 かつての“災禍の風”の複製体であり、その意志と記憶を受け継いだ、新たなる“災禍の風”。 自我を取り戻したエラーハではなく、強い祈りのフレアに導かれた魂がコラプサーの行う一種の転生のような形で現在の肉体に定着している。 自らの死を見通した事で生命の輪廻の秘法の一部に触れており、運命に介入し、抗う力を手にする。 しかしながら、“破滅の瞳”グリシーナとマリアの間に結ばれた盟約により、彼は呪いにも似た戦いの日々にその身と魂を蝕まれる“業”を背負わされている。 一見してはクールで寡黙にも見えるが、その中に紅蓮の炎のような意志を秘めた、静かなる熱血漢。 分の悪い賭けは嫌いじゃない。 ORDER所属のアバンティ候の遺児、フィオレンティーナとは、複製前からの恋仲であった様子だが、果たしてどうなるかは不明。マジで。 カルマフレームとの因縁と宿業を受け入れ、自らの運命を知り、そして、それでも運命に抗い、撃ち砕く事を選択する。 それは、或いは己の存在する世界を護る為で、或いは、いつも命まで賭けて自分を救おうとしてくれるフィオレンティーナの為であるのかもしれない。 そして、或いは――闘い続け、闘い続け、闘い続ける中で、それでも、ただ自分を見つめている事を選択して、自分の傍に居る事を選択して、それだけを選んで、“災厄”に抗う道を、ただ、何も言う事無く傍らで歩み続ける彼女――マリアの為であったのかもしれなかった。 “災厄”カラミティ 黄金騎兵をも凌駕する操縦技術を持つMT乗り。漆黒の外套と仮面に身を隠し、騎士級である漆黒のMT・ダークシュラウドを駆る。その戦いぶりは正に“災厄”の名に相応しく、敵味方問わず、命あるもの全てを喰らい尽くすという。 部隊としてはドミニオンに属しているが、独立指揮権を持つ事実上のワン・マン・アーミー。 常にマリアという名の少女を傍に置いており、彼女が彼のアニマであると見られている。 実はバシレイア動乱の際に散った凄腕のMT乗り、“災禍の風”の複製体。 複製段階で全身の70%を機械に置き換えた人機融合体に改造されており、テオスの擁する破壊の権化としてPC達を苦しめた。 カラミティとは本質的にはカルマフレームに搭乗し、世界を“創世”へと導く為の正しく“災厄”であり、本来、カルマフレームと邂逅する事で覚醒する筈であったカスラの真人格である。 だが、バシレイア動乱の中で、カスラの死と円環する世界よりの開放という二つのイレギュラーが発生し、更に、本来であれば、カスラをカラミティへと導く筈のマリアが運命の円環を外れ、自己の意思を持って動き始めた事で、カスラの内に眠る彼もまた変化を余儀無くされる。 “災禍の風”カスラ/複製前 出身:ビアン・リオコルノ 年齢:享年22歳 種族:騎士 瞳の色:翠 髪の色:亜麻色 肌の色:黄色 身長:188cm 体重:76kg バシレイア動乱の際に緊急的に組織されたネフィリム社会長直下の機械化部隊・ヴァーミリオン大隊の隊長であった青年。 元はビアン=リオコルノに所属していた、騎士と呼ばれる特異なMT乗り。以前は風の黄金騎兵として“希望の風”と称えられた程の腕前の持ち主であったが、謀略により黄金騎兵の名誉を喪い、国を追われて以来、名を捨て、“災禍の風”カスラを名乗る。 その後、傭兵としてネフィリムに流れ着き、実験用混成機械化中隊“ヴァーミリオン”の一員として活躍していたが、ダスクフレアとの戦闘で中隊が壊滅。絶望の淵から、カオスフレアへと覚醒した。 動乱の最中にエニア三世を守らんと動き出したディノ=アバンティ公と、確執を抱えながらも共闘。メタロード三機と相討ちとなった。本名フォルテ・アーヴィング。 マリア 出身:ティカル騎士団領 年齢:身体年齢12歳/実年齢3歳 種族:アニマ 瞳の色:紅 髪の色:空色 肌の色:白 身長:142cm 体重:75kg ネフィリム社がビアン=リオコルノの技術の解析と独自の研究により産み出した完全自社製の1stアニマ。 本来であれば、彼女のデータを活かして自社製アニマを量産する計画であったが、彼女以降のアニマ生産の失敗と、バシレイア動乱以降、ORDER内に組み込まれた元リオコルノ騎士からのアニマ技術の流出により、自社製アニマ計画は凍結されており、実質彼女がネフィリムによる最初で最後の完全自社製アニマである。 当時よりMT乗りとして頭角を現しており、アニマの使用経験もあったカスラへと託される。 ――が、実質は、ダスクフレアとして覚醒し、カルマフレームと共に世界を滅ぼす筈だった“災禍の風”カスラ――“災厄”カラミティが、カオスフレアとして覚醒した事を受け、その監視者として、ジェイコブ・ペテルセンが計画的に作り上げた運命を超越するシステムの一つである。 感情表現に乏しく、無機質な印象を与える少女であったが、カスラを中心とした人々との交流により、徐々に自我を持ち始める。しかし、バシレイア動乱の中にカスラを喪った際、造物主の誘惑に屈し、“破滅の瞳”グリシーナの言われるがままに盟約を結び、テオスに降る道を選択する。 それが例えどのような結果を産む事になろうとも、ただ、彼と共に歩み続けるためだけに。 当時のネフィリムの技術的な問題から、通常のアニマとは異なりグレズコアを内包しているため、正確には“アニマ機能を搭載したメタボーグ”と言った方が近い存在。 その力でMTと直接接続し、強制的に大出力を発揮させる事が出来る他、自己進化能力も備えており、情報分析・処理能力も通常のアニマよりも向上されている。その能力を活かしてオペレーターとしてカスラの目となり耳となってサポートしている。 使用される生体素子の都合、軽量化は図られているものの身長と較べて体重が重く、女性体としての自覚に目覚めて来た現在は、改善したいと考えているのだが―成果は芳しくないらしい。 彼女にとってカスラは己の世界の中心であり、喪ってはならない存在である。それは全てはジェイコブ・ペテルセンによって計画された、当然の帰結であったのかもしれない。 それでも、何を考えているのか感じさせない無表情の中で、思い悩んだ彼女は結論する。 自分の想いが誰の計画でも、誰の意志でも、構わない。 カスラを慕う気持ちだけは、自分の真実である筈だから――と。 NKT-606bis/T“ヴァーミリオン・シュラウド” ムラマサとの戦闘の中に大破したダーク・シュラウドをネフィリムの最新鋭の技術により改修した機体。 “災禍の風”の帰還と、彼の巻き込まれるカルマフレームと呼ばれるMTとの闘争を予見していたジェイコブ=ペテルセンが秘密裏に開発させていた“トリニティドライブシステム”を搭載。現行のMT技術の常識を覆すとすら言われる機体。 グレズコアを内包したアニマと、グレズコアを搭載したMT、そして、その両者を束ねる“適格者”の素養を持ち、モナドドライブと共感出来る人間の三つが揃う事で初めてその力を発揮するとされる“トリニティドライブシステム”には、世界を滅ぼす力を持つカルマフレームに抗し得る為、世界の円環を打砕く為に、そして、カルマ=ジェイコブ・ペテルセンが、或いは自分自身で有り得るカルマフレームという存在を人の力で打砕く為の全ての技巧が託されている。 通常のMTとしての性能も向上されており、改修機ながら、加速力・突撃力は現行の最新鋭MTを遥かに越える。 武装としてのMTの一つの到達点と言えるまでに高性能化したこの機体に、新たな決意と共にカスラの与えた名は、彼のカオスフレアとしての運命の始まりの名“ヴァーミリオン”であった。 主な武装はダーク・シュラウドから引き継いだ対艦用ドリルボウルバンカー“カタストロフ”だが、オートマチックタイプに換装されていた弾倉をリオルビングタイプに変更している。コレは、テオスとネフィリムの技術的な面の差異だけでなく、カスラの美意識に基づく仕様変更のようだ。 また、マリアの能力を活かした砲撃支援を主眼とした指揮官機としての情報戦処理用のフレームが調整されている。 白兵戦闘を得意とするカスラに、敢えて指揮官用フレームを託したジェイコブ=ペテルセン。 彼は、カルマフレームとの最後の決戦の為に、この機体に最後の武器を与えていた。 重陽子反応弾“スターゲイザー”。 星をも砕く最強の牙の呼ぶのは、果たして“希望”か“災禍”か―。 DKT-XXX/G“ダーク・シュラウド” “災厄”カラミティの駆る悪魔を模したかのような漆黒のMT。便宜上ドミニオン製となっているが、機体ベースはビアン=リオコルノ製の準騎士級MTをネフィリム社が騎士級として改修した試作型MTであり、“災禍の風”カスラの愛機“ヴェスパー・シュラウド=ラメント”の物。本来の開発ラインに乗らないワンオフ機の為、識別コードはXXXとなっている。ただし、モナドドライブに加え、グレズコアを搭載しており、人間の搭乗を視野に置いて積まれていた出力リミッターも外されているため、実質は最早別の機体と言い切れる程の凶悪な機体となっている。 主な武装は改修され更に大型化が為された対艦用ドリルボウルバンカー“カタストロフ”。 更に、カスラが黄金騎兵であった時に使用していた専用機に搭載されていたシステムを解析・模倣した試作型のSystem=Auを搭載し、瞬間の突撃力は一軍に匹敵する。 N=BLKT-606S“ヴェスパー・シュラウド=ラメント” ビアン=リオコルノからカスラが持ち出した準騎士級MT“ヴェスパー・シュラウド”がダスクフレアの戦闘によって大破した際、ネフィリムが自社製アニマを搭載出来るように改修したテスト機。 技術的なムラが多く、純然たる騎士級MTとは呼べず、また、通常のMTとも異なるテスト機構が多数備えられており、型式番号には騎士であり兵士である、との意からKnightTrooperが採用される。 テスト機とは思えないほどのピーキーなチューニングは、搭乗者であるカスラに合わせてのものであり、現行の最新鋭MTと比較しても、その加速・突撃力は見劣りする事は無い。 新型の装備の実戦も兼ねたトライアルに駆り出される事も多く、この機体でのノウハウが現在のネフィリムのMT技術に大きく貢献しているという。
“災禍の風”カスラ(PL:サイトー) 出身:テオス支配領域/エルンヘム実験施設 年齢:身体年齢22歳/実年齢1歳 種族:複製騎士 瞳の色:翠 髪の色:亜麻色 肌の色:黄色 身長:188cm 体重:81kg ■基本データ 【コロナ】 執行者 【ミーム】 ネフィリム/グレズ/テオス/オリジン/パンデモニウム/コラプサー 【ブランチ】コーポレイト/VIPER/獣鬼兵/マシンライフ/ドミニオン/エラーハ/バール/ORDER/パットフット/サイバーパンク/サクセシュア 【消費経験点】358(能力値:0 特技:210 装備:58 パスの追加:0 ブランチの追加:90) ■能力値/耐久力 【能力値】    肉体:10● 技術:13 魔術:12● 社会:11 根源:2 【戦闘値元値】  白兵:5   射撃:6 回避:3   心魂:10 行動:12 【戦闘値修正値】 白兵:10  射撃:6  回避:3   心魂:15 行動:73● 【HP】     元値:36  修正値:272 【LP】     元値:6   修正値:6 ■宿命/特徴/闘争/邂逅  宿命:造物主 特徴:疾風迅雷 特徴効果:行動値+3  闘争:呪い  邂逅:慕情 ■初期パス  【因縁】フィオレンティーナ=アバンティからの慕情 ■コロナ特技 【SC104/自動/自/オ/フ1】◆大いなる力  宣:判定直後。[フレア]だけ、対象の判定の[達成値]を減少 【SC104/自動/自/マ/10H】◆魂魄破壊  ダメージを与えた場合、ターン終了まで対象が受けるダメージが〈根〉になる。《輝く闇》には無効 【SC138/-/自/オ/フ1】音に聞こえし  対象があなたの事を知っている。反応はGMが決定すること 【SC138/-/自/オ/フ3】アーマーパージ  【HP】1、1シーン間、[メジャー]とリアクションの判定+[【最大HP】÷10]  シーン終了後、【LP】-3 【SC140/-/自/常/なし】超巨大武器  武器のダメージ+4D6、[行動値修正]-5 【SC138/-/自/ダ/なし】ヴィークルチャージ  [覚醒]専用。ダメージ+[【最大HP】/2]あなたの乗っている乗り物は失われる。 ■ミーム特技 【SC125/自動/自/常/なし】◆財力  [初期財産点]+【社】 【SC127/自動/射/リ/5H】◆魔弾の射手  [白攻][射攻]に対して[突返] 【-/-/自/ダ/なし】アタック&スロー  乗り物装備時使用不可。。ダメージ+[【技×2】]。。所持している手榴弾を一つ消費する。 【-/-/自/常/なし】キリングワーク  [白攻][射攻]クリティカル発生時のダメージ+[【技×2】] 【-/-/自/常/なし】ファイア&ムーヴ  乗り物装備時使用不可。。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+[【技×2】] 【-/強化/自/オ/なし】ブラストスウェー  宣:リアクション。乗り物装備時使用不可。。[リアクション]の[達成値]+【技】所持している手榴弾を一つ消費する。 【-/-/自/常/なし】ライディングファイト  [乗り物装備時使用不可]の[ブランチ:VIPER]の特技を乗り物を装備しても使用可能。騎乗状態時CT値-1 【SC126/自動/自/セ/2H】◆獣化  【肉】+10。[防:肉]を得る。素手のダメージを[【肉】×3+1D6]に変更 【SC126/-/自/常/なし】超獣鬼兵  《獣化》中に与えるダメージ+【肉】 【SC126/-/効/効/効参】融合捕食  宣:シーン終了時。「自動取得/アイテム/DB/Lv/エネミー」以外の特技を指定。指定した特技はシナリオ中の変更不可 【LF120/-/自/マ/5H】ファストブレイク  ダメージ+【行動値】 【LF134/自動、Lv/自/常/なし】◆機械中枢  [分類:機械]を得る。【最大HP】+[Lv×20]。《フォーム》系特技からひとつ選択。《フォーム》系特技に指定がない場合は[右手][左手][乗り物]スロットに装備不可 【LF134/効参/自/常/なし】◆フォーム:人間形態  【白】+5。[右手][左手][乗り物]スロットに装備可 【LF135/-/自/オ/10H】アクセルモード  〔Sin1〕宣:DR時。ダメージ+[差分値]。[差分値]をすでに得ている場合[差分値×2]に変更 【LF135/-/自/オ/フ1】アクセルチャージ  宣:マイナー直後。[グレズ]特技or「グレズ」装備のダメージ+[【肉】×2] 【LF139/-/白/メ/2H】フルパワーアタック  [白攻]。[達成値]+5、ダメージ+[差分値] 【LF139/-/自/オ/なし】マシンリンケージ  人間形態専用。宣:登場時orセットアップ。。1シーン、乗り物を装備して行なう攻撃のダメージ+【技】 【LF141/-/自/セ/10H】レックレスブースト  1シーン、【技】+10(【HP】変化なし) 【LF140/-/自/常/なし】メタルボディ  【肉】を10に変更する。以降、成長不可能 【LF138/-/自/常/なし】鋼の友  【最大HP】+[もっとも高い能力値×2]。。[グレズ]のみの場合は【最大HP】+[もっとも高い能力値×4] 【LF138/-/自/常/なし】電子戦ユニット  【行動値】+5。。[グレズ]のみの場合は【行動値】+技術+5 【LF136/-/自/マ/2H】高速戦闘  [攻撃]の対象を[範囲]に変更する 【LF137/強化/自/オ/2H】適格者  宣:マイナー直前。[MP]で行なう武器を使用した[攻撃]の[達成値]+【肉】 【LF137/-/自/常/なし】ソウルリンケージ  プリプレイに指定したキャラと同じシーンに登場している間、CT値-1 【LF136/Lv、ア/自/常/なし】グレズウェポン5  「分類:グレズ」のアイテムを常備化コストで[Lv×10]点分所持する 【LF132/-/自/常/なし】テオスエンブレム  [防:技]を得る。【最大HP】+20。プロミネンス以外で[防:魔]を得られない 【SC137/自動/自/効/なし】◆モナドシンパサイザー  「分類:MT」の乗り物の入手と使用が可能。【魔】+2。セットアップでMTを準備できる 【SC137/-/自/効/なし】アクティブポジション  MT装備時専用。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+【技】 【SC137/-/自/常/なし】戦場の異名  MT装備時専用。ダメージ+【技】 【SC137/-/自/マ/2H】ライトニングステップ  MT装備時専用。マイナー1回と[移動]を行なえる。この効果による[離脱]不可 【SC137/強化/自/マ/フ1】モナドレゾナンス  MT装備時専用。[MP]で行なう[攻撃]の[達成値]+【魔】 【SC135/自動/自/常/なし】◆ダークフォース  【技】+2。[防:社]。「分類:幻獣」になる。プロミネンス以外で[防:魔]を得られない 【SC135/自動/自/常/なし】◆レプリカント  [分類:幻獣]を得る。指定した【基本能力値】ひとつを10に変更する 【LF132/-/効/効/効参】フェイクアビリティ  「自動取得/アイテム/DB/Lv/エネミー」以外の特技がひとつ使用可能になる。特技はプリプレイごとに変更可能 【LF112/自動/自/効/なし】◆モナドリンケージ  セットアップでMTを準備できる。「分類:MT」の乗り物の入手と使用が可能 【LF112/-/自/常/なし】ダブルドライブ  MT装備時専用。[白攻][射攻]のダメージ+【肉】 【LF112/-/自/常/なし】セカンドネーム  MT装備時専用。[白攻][射攻]のCT値-2 【LF113/Lv、ア/自/常/なし】ワークスマシン5  「分類:MT」のアイテムを[Lv×15]点分常備化する。《テンダーギア》と同時取得不可 【LF105/自動/自/効/なし】◆商品在庫  「分類:一般」のアイテムを、[常備コスト:30]点までいくつでも[常備化]できる 【SC110/-/自/常/なし】盾強化  「種別:防具(盾)」のHP修正を2倍 【SC110/-/自/常/なし】戦いの極意  [白攻][射攻]のCT値を10にする 【LF151/自動/自/セ/1L】◆コンバットセンス  [分類:機械]を得る。【行】+10。1シーン有効 【LF151/-/自/オ/フ2】マルチプルブレード  宣:マイナー直前。[MP]で行なう[白攻]のダメージ+[【技】×2] 【LF150/-/自/常/なし】ハイライダー  【行動値】+5 【LF151/-/射/メ/1L】バレットタイム  [射攻]+[移動]。ダメージ+【行動値】 【SC123/-/自/オ/フ1】◆太古の記憶  宣:メジャーかリアクション直前。[分類:幻獣]を得る。ダメージの基準と属性を【魔】に変更する 【SC123/-/自/マ/10H】無限の解放  1シーン、【魔】+10(【HP】は変化しない) ■装備 NKT-606bis/T“ヴァーミリオン・シュラウド”(デルゲット相当) AF/E-X17RD/GR“カタストロフフレーム/リボルビングカスタム”(リーゼンフレーム+超巨大武器相当) マリア(アニマ・サティ+鋼の友相当) System=Au(黄金騎兵相当) AF/E-X10H“ヘカトンケイルフレーム” AF/E-X33“コマンダーフレーム” 専用カラー 近接防御機関砲 MD-02Fスパイクシールド トリニティドライブシステム(グレズクリスタル相当) 重陽子反応弾“スターゲイザー”(反応弾相当) 戦術支援AI マシンインテリジェンス ビームシールド*2+輝く紋章*2 フローティングシールド+輝く紋章 多目的ゴーグル みんなで撮った写真 特殊通信機 MT搭載型特殊炸薬*3(手榴弾相当) ■属性防御  肉体:○ 技術:○ 魔術:× 社会:○ 《戦術の基本》 獣化やらレックレスブーストやらで能力値底上げ       ↓ マイナー直前にマルチプルブレード       ↓ マイナーでライトニングステップ+モナドレゾナンス 達成値上昇+移動のタイミングを発生させアクティブポジションを起動       ↓ マイナー直後にアクセルチャージ       ↓ メジャーでフルパワーアタック 達成値増加+差分値追加 残りは常動型能力でダメージ上昇 嫌ですわ、旦那様ったらはしたない ヴァーミリオン。 ネフィリム・コーポレーション会長、ジェイコブ・ペテルセンの擁する直轄の傭兵部隊であり、彼の要請に応じて三千世界のあらゆる有事に現れる機械化混成部隊。 単騎であれど一国を相手に出来得る一騎当千の兵の揃う彼らの任務は、VIPERやグリゴリなどとは更に一線を隔し、より大規模な災厄の発生に対する鎮圧、特に、強大化したダスクフレアへの対応をこそ旨とする、ネフィリムの対ダスクフレア決戦用特務部隊である。 その特性から現地協力員が実戦力の多くを占めると言われるが、しかし、その部隊の指揮官として活動する青年が居る。 紅蓮のMTを駆る青年。 彼は、三千世界を覆う遍く闇に対して、等しく裁きを執行する紅の断罪者。 明けない夜に希望を導く紅蓮の灯。 世界に災禍を齎す者に、等価の災禍を以って返じる滅びの殺し手。 絶望を祓う神風――“災禍の風”である。 正確には、現在の“災禍の風”は、かつての“災禍の風”の複製体であり、その意志と記憶を受け継いだ、新たなる“災禍の風”である。 自我を取り戻したエラーハではなく、強い祈りのフレアに導かれた魂がコラプサーの行う一種の転生のような形で現在の肉体に定着している。 自らの死を見通した事で生命の輪廻の秘法の一部に触れており、運命に介入し、抗う力を手にする。 しかしながら、“破滅の瞳”グリシーナとマリアの間に結ばれた盟約により、彼は呪いにも似た戦いの日々にその身と魂を蝕まれる“業”を背負わされている。 一見してはクールで寡黙にも見えるが、その中に紅蓮の炎のような意志を秘めた、静かなる熱血漢。 分の悪い賭けは嫌いじゃない。 カルマフレームとの因縁と宿業を受け入れ、自らの運命を知り、そして、それでも運命に抗い、撃ち砕く事で世界の崩壊を防いだ、名実共に英雄。 ORDER所属のアバンティ候の遺児、フィオレンティーナとは、複製前からの恋仲であった様子であり、子供も居るらしいのだが……その辺りの自覚が薄く、現在も世界を護る為と嘯いて奔走している様子。 最近は、細君が国を支えている内にアニマとヨロシクやっているという噂も絶えない。 実際問題、マリアと肉体関係を持ったのは事実であるので、カスラとしても諌められる噂ではないわけなのだが……それにしても、毎晩のようにベッドの中に進入して来るマリアに、どうしたものだろうかと悩んでいるらしい。 “災厄”カラミティ 黄金騎兵をも凌駕する操縦技術を持つMT乗り。漆黒の外套と仮面に身を隠し、騎士級である漆黒のMT・ダークシュラウドを駆る。その戦いぶりは正に“災厄”の名に相応しく、敵味方問わず、命あるもの全てを喰らい尽くすという。 部隊としてはドミニオンに属しているが、独立指揮権を持つ事実上のワン・マン・アーミー。 常にマリアという名の少女を傍に置いており、彼女が彼のアニマであると見られている。 実はバシレイア動乱の際に散った凄腕のMT乗り、“災禍の風”の複製体。 複製段階で全身の70%を機械に置き換えた人機融合体に改造されており、テオスの擁する破壊の権化としてPC達を苦しめた。 カラミティとは本質的にはカルマフレームに搭乗し、世界を“創世”へと導く為の正しく“災厄”であり、本来、カルマフレームと邂逅する事で覚醒する筈であったカスラの真人格である。 だが、バシレイア動乱の中で、カスラの死と円環する世界よりの開放という二つのイレギュラーが発生し、更に、本来であれば、カスラをカラミティへと導く筈のマリアが運命の円環を外れ、自己の意思を持って動き始めた事で、カスラの内に眠る彼もまた変化を余儀無くされる。 “災禍の風”カスラ/複製前 出身:ビアン・リオコルノ 年齢:享年22歳 種族:騎士 瞳の色:翠 髪の色:亜麻色 肌の色:黄色 身長:188cm 体重:76kg バシレイア動乱の際に緊急的に組織されたネフィリム社会長直下の機械化部隊・ヴァーミリオン大隊の隊長であった青年。 元はビアン=リオコルノに所属していた、騎士と呼ばれる特異なMT乗り。以前は風の黄金騎兵として“希望の風”と称えられた程の腕前の持ち主であったが、謀略により黄金騎兵の名誉を喪い、国を追われて以来、名を捨て、“災禍の風”カスラを名乗る。 その後、傭兵としてネフィリムに流れ着き、実験用混成機械化中隊“ヴァーミリオン”の一員として活躍していたが、ダスクフレアとの戦闘で中隊が壊滅。絶望の淵から、カオスフレアへと覚醒した。 動乱の最中にエニア三世を守らんと動き出したディノ=アバンティ公と、確執を抱えながらも共闘。メタロード三機と相討ちとなった。本名フォルテ・アーヴィング。 マリア 出身:ティカル騎士団領 年齢:身体年齢12歳/実年齢3歳 種族:アニマ 瞳の色:紅 髪の色:空色 肌の色:白 身長:142cm 体重:75kg ネフィリム社がビアン=リオコルノの技術の解析と独自の研究により産み出した完全自社製の1stアニマ。 本来であれば、彼女のデータを活かして自社製アニマを量産する計画であったが、彼女以降のアニマ生産の失敗と、バシレイア動乱以降、ORDER内に組み込まれた元リオコルノ騎士からのアニマ技術の流出により、自社製アニマ計画は凍結されており、実質彼女がネフィリムによる最初で最後の完全自社製アニマである。 当時よりMT乗りとして頭角を現しており、アニマの使用経験もあったカスラへと託される。 ――が、実質は、ダスクフレアとして覚醒し、カルマフレームと共に世界を滅ぼす筈だった“災禍の風”カスラ――“災厄”カラミティが、カオスフレアとして覚醒した事を受け、その監視者として、ジェイコブ・ペテルセンが計画的に作り上げた運命を超越するシステムの一つである。 感情表現に乏しく、無機質な印象を与える少女であったが、カスラを中心とした人々との交流により、徐々に自我を持ち始める。しかし、バシレイア動乱の中にカスラを喪った際、造物主の誘惑に屈し、“破滅の瞳”グリシーナの言われるがままに盟約を結び、テオスに降る道を選択する。 それが例えどのような結果を産む事になろうとも、ただ、彼と共に歩み続けるためだけに。 当時のネフィリムの技術的な問題から、通常のアニマとは異なりグレズコアを内包しているため、正確には“アニマ機能を搭載したメタボーグ”と言った方が近い存在。 その力でMTと直接接続し、強制的に大出力を発揮させる事が出来る他、自己進化能力も備えており、情報分析・処理能力も通常のアニマよりも向上されている。その能力を活かしてオペレーターとしてカスラの目となり耳となってサポートしている。 更にカスラの血を受けた事で運命の擬似改変に関する能力を僅かながら得ており、トリニティドライブとの連結による新たな情報処理技術も模索しているらしい。 使用される生体素子の都合、軽量化は図られているものの身長と較べて体重が重く、女性体としての自覚に目覚めて来た現在は、改善したいと考えているのだが―成果は芳しくないらしい。 彼女にとってカスラは己の世界の中心であり、喪ってはならない存在である。それは全てはジェイコブ・ペテルセンによって計画された、当然の帰結であったのかもしれない。 それでも、何を考えているのか感じさせない無表情の中で、思い悩んだ彼女は結論する。 自分の想いが誰の計画でも、誰の意志でも、構わない。 カスラを慕う気持ちだけは、自分の真実である筈だから――と。 バシレイア動乱にて、一度カスラを喪って以降、寝ている時には彼が死ぬ夢ばかりを見て魘されていたが、最近、カスラと肉体関係を持った事で、その夢は見なくなったとの事。 だが、依然カスラと一緒のベッドでなくては安心して眠れないらしい。 目下の課題は自分には子供が出来るのかどうかと、減量。 女性上位の体位の際、重いと見られるのは恥ずかしいようだが、多分恥ずかしがるトコロはそこじゃない。 NKT-606bis/T“ヴァーミリオン・シュラウド” ムラマサとの戦闘の中に大破したダーク・シュラウドをネフィリムの最新鋭の技術により改修した機体。 “災禍の風”の帰還と、彼の巻き込まれるカルマフレームと呼ばれるMTとの闘争を予見していたジェイコブ=ペテルセンが秘密裏に開発させていた“トリニティドライブシステム”を搭載。現行のMT技術の常識を覆すとすら言われる機体。 グレズコアを内包したアニマと、グレズコアを搭載したMT、そして、その両者を束ねる“適格者”の素養を持ち、モナドドライブと共感出来る人間の三つが揃う事で初めてその力を発揮するとされる“トリニティドライブシステム”には、世界を滅ぼす力を持つカルマフレームに抗し得る為、世界の円環を打砕く為に、そして、カルマ=ジェイコブ・ペテルセンが、或いは自分自身で有り得るカルマフレームという存在を人の力で打砕く為の全ての技巧が託されている。 通常のMTとしての性能も向上されており、改修機ながら、加速力・突撃力は現行の最新鋭MTを遥かに越える。 武装としてのMTの一つの到達点と言えるまでに高性能化したこの機体に、新たな決意と共にカスラの与えた名は、彼のカオスフレアとしての運命の始まりの名“ヴァーミリオン”であった。 主な武装はダーク・シュラウドから引き継いだ対艦用ドリルボウルバンカー“カタストロフ”だが、オートマチックタイプに換装されていた弾倉をリオルビングタイプに変更している。コレは、テオスとネフィリムの技術的な面の差異だけでなく、カスラの美意識に基づく仕様変更のようだ。 副武装として、機体各所に液化榴弾ラックが据え付けられ、緊急時の簡易ブースターとしても機能出来る他、両肩に戦艦をも拘束可能なマルチプルワイヤーを搭載。更に左腕に三連機関砲を搭載している他、専用武装の開発もなされているようだ。 また、マリアの能力を活かした砲撃支援を主眼とした指揮官機としての情報戦処理用のフレームが調整されている。 白兵戦闘を得意とするカスラに、敢えて指揮官用フレームを託したジェイコブ=ペテルセン。 彼は、カルマフレームとの最後の激突の為に、この機体に最後の武器を与えていた。 重陽子反応弾“スターゲイザー”。 その絶対的な力の引き金は、未だ彼の手の中にある。 力は、ただの力。力を悪しきものにするのは、扱う者の意志。 彼が“スターゲイザー”を持つのは、三千世界の平和の護り手であるとジェイコブより信頼された、その証であるのかもしれない。 DKT-XXX/G“ダーク・シュラウド” “災厄”カラミティの駆る悪魔を模したかのような漆黒のMT。便宜上ドミニオン製となっているが、機体ベースはビアン=リオコルノ製の準騎士級MTをネフィリム社が騎士級として改修した試作型MTであり、“災禍の風”カスラの愛機“ヴェスパー・シュラウド=ラメント”の物。本来の開発ラインに乗らないワンオフ機の為、識別コードはXXXとなっている。ただし、モナドドライブに加え、グレズコアを搭載しており、人間の搭乗を視野に置いて積まれていた出力リミッターも外されているため、実質は最早別の機体と言い切れる程の凶悪な機体となっている。 主な武装は改修され更に大型化が為された対艦用ドリルボウルバンカー“カタストロフ”。 更に、カスラが黄金騎兵であった時に使用していた専用機に搭載されていたシステムを解析・模倣した試作型のSystem=Auを搭載し、瞬間の突撃力は一軍に匹敵する。 N=BLKT-606S“ヴェスパー・シュラウド=ラメント” ビアン=リオコルノからカスラが持ち出した準騎士級MT“ヴェスパー・シュラウド”がダスクフレアの戦闘によって大破した際、ネフィリムが自社製アニマを搭載出来るように改修したテスト機。 技術的なムラが多く、純然たる騎士級MTとは呼べず、また、通常のMTとも異なるテスト機構が多数備えられており、型式番号には騎士であり兵士である、との意からKnightTrooperが採用される。 テスト機とは思えないほどのピーキーなチューニングは、搭乗者であるカスラに合わせてのものであり、現行の最新鋭MTと比較しても、その加速・突撃力は見劣りする事は無い。 新型の装備の実戦も兼ねたトライアルに駆り出される事も多く、この機体でのノウハウが現在のネフィリムのMT技術に大きく貢献しているという。

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