コラム

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bansan

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2010/07/12 FIFA WORLD CUP 2010

 グループリーグを終えて決勝トーナメントに残ったチームを見るとショートパスをつなぐチームが多く、今回のボールの特徴を理解しボールに慣れているチームが勝ち残ったという印象だった。イングランドやイタリア、フランスはどちらかというと長短のパスを織り交ぜてダイナミックなプレーをする。その長いパスが通らずリズムが作れない様子だった。反対にドイツは以前はイングランドと同じように欧州を代表するダイナミックなサッカーだったが、あのボールをリーグで使用していることもあり、特徴をつかんでショートパス中心のパスサッカーに変えてきたところがイングランドとの違いだったように思える。
 決勝トーナメントに入ってからはボールの影響よりもメンタルと技術の高さが勝負を分けたと思う。ようやく始まったか!という印象とボールへの慣れだけで勝敗が決する試合は見たくないと思った。しかし、チームのスタイルというものは、そう簡単に変えられるものではないから、ショートパス中心のサッカーに明日から変えようと思っても変えられるチームはない。そういう意味でいくとスペインが優勝したのは偶然ではなく必然だったのかもしれない。
 驚いたチームとしてはウルグアイだ。数年前から個としての選手の充実ぶりは南米ではブラジル、アルゼンチンの次に恵まれていたのは気づいていた。しかしチームとなると連携が取れずイライラしてラフプレーが目立つチームという印象だった。しかし今回は違った。メンタルの強さも感じたし特にフォルランがよかった。

 日本の事も書いておくかー。予選は驚いた。3敗もありえると思っていたが自国開催以外で2勝もするとは! やっと守備重視のサッカーができるようになったかー!と感慨無量だった。自分たちの実力を推し量り、守備重視で望んでも負けていたのが今までだった。なんかイタリアみたいだった。これから、もうワンランク上に行くには、個の能力のほかに攻める勇気と判断力が欲しいなー。この大会は他のチームは4-4-2 の布陣が多かった。2トップって日本は最後まで選択できなかったなー岡ちゃん!パラグアイ戦の延長くらいはリスクを負って欲しかった。他のチームにしてはたいしたリスクでもないのに日本には大きなリスクに思えた。 4-4-2 でも守備的に我慢する所と自分たちのペースだとリスクをかける所と判断できないんだろーな。MFに吸収されて守備をする時と、自分たちのペースだと考えて前線からプレスをかける時間を個が判断できれば4-4-2 とか、4-5-1 とか関係ないんだけどなー。岡ちゃんが使い分けできないんだったら選手も無理なんだろうなー。パラグアイとの差は結果以上に大きいよ。残念だけど。8年後12年後にベスト8いけるかな?

2009/07/04 09-10前 移籍状況

 レアルがすごいことになっている。極東の日本では聞こえてこないが欧州では、どんな盛り上がりなんだろうか。10年以上欧州サッカーを見続けてきて、こんなに興奮するトレードは初めてだ。早く9月が来ないか今から待ちどおしい。
 カカ、クリスチャーノ・ロナウド、ベンゼマと世界のどのチームもほしい選手を獲得した。3人合わせて200億を超える。まだ放出選手が決定してないが、オランダ人の多くが出て行きそうだ。私が予想するフォーメーションは以下のようだ。

     4-1-3-2                         4-2-3-1

   ニステルローイ  ベンゼマ                ニステルローイ    
   (ラウール)      

ロナウド    カカ    ロッペン         ロナウド      カカ      ロッペン
(リベリー)  (グティ)   (イグアイン)    (リベリー)    (グティ)  (イグアイン)  

    ラサナ・ディアッラ                 ディアッラ   ガゴ
       (ガゴ)

エインセ            セルヒオラモス    エインセ          セルヒオラモス
(マルセロ)
   ガライ        ペペ                ガライ      ペペ
   (アルビオル)   

       カシージャス                      カシージャス

 08-09シーズンのレアルは2位だったが、バルサにクラシコで負けた事がどれだけ悔しかったか。CL敗退じゃなくて、リーグ2位だからじゃなくてバルサに決定的な戦力差を見せ付けられた。これが答えだ!と言わんばかりに戦力補強をしている。そして一番緊張して不安なのは新監督のペジェグリーニだろう。ペジェグリーニは震えてるだろう。カカ?ロナウド?ベンエマ!決定するたびに震えただろう。でも監督をしていてこんな震えをした人がかつて居ただろうか?きっとペジェグリーニが過去最高に震えているだろう。
 上の選手の何人かは開幕までには居なくなるかもしれないが、第2の銀河系軍団だ!早く開幕して、早くクラシコが見たいな~~。

2009/02/19 解説者評価

 スカパーとWOWOWを中心に解説者の評価したいと思います。現役選手の時何を考えてプレーしていたか、監督の時何を重視していたかが現れているように思います。
評価基準は以下の通りです。
 攻撃戦術 ・・・ 攻撃の戦術解説が多く的確で判りやすい
 守備戦術 ・・・ 守備の戦術解説が多く的確で判りやすい
 テクニック・・・ 個人のテクニックの解説が多く判りやすい
 1対1  ・・・ 1対1の厳しさや勝負する姿勢の解説が多く判りやすい
 ユーモア ・・・ エンターテーメント性がある
 総合評価 ・・・ 私が好きかどうか

三浦泰年 攻撃戦術 ☆☆☆☆  4
     守備戦術 ☆☆☆☆  4
     テクニック☆☆☆   3
     1対1  ☆☆☆☆  4
     ユーモア ☆☆    2
     総合評価 ☆☆☆☆  4

金子達仁 攻撃戦術 ☆☆☆   3
     守備戦術 ☆☆☆   3
     テクニック☆☆☆☆  4
     1対1  ☆☆☆   3
     ユーモア ☆☆☆☆☆ 5
     総合評価 ☆☆☆☆  4

原博実  攻撃戦術 ☆☆☆☆☆ 5
     守備戦術 ☆☆☆   3
     テクニック☆☆☆☆  4
     1対1  ☆☆☆   3
     ユーモア ☆☆☆☆  4
     総合評価 ☆☆☆☆☆ 5

川勝良一 攻撃戦術 ☆☆☆   3
     守備戦術 ☆☆☆   3
     テクニック☆☆☆   3
     1対1  ☆☆☆☆☆ 5
     ユーモア ☆     1
     総合評価 ☆☆☆   3

粕谷秀樹 攻撃戦術 ☆☆☆   3
     守備戦術 ☆☆☆   3
     テクニック☆☆☆   3
     1対1  ☆☆☆   3
     ユーモア ☆☆☆☆  4
     総合評価 ☆☆☆   3

幸谷秀巳 攻撃戦術 ☆☆☆☆  4
     守備戦術 ☆☆☆   3
     テクニック☆☆    2
     1対1  ☆☆☆   3
     ユーモア ☆☆☆   3
     総合評価 ☆☆☆☆  4

遠藤雅大 攻撃戦術 ☆☆    2
     守備戦術 ☆☆☆☆☆ 5
     テクニック☆☆☆   3
     1対1  ☆☆☆☆☆ 5
     ユーモア ☆☆☆   3
     総合評価 ☆☆☆   3

奥寺康彦 攻撃戦術 ☆☆☆☆  4
     守備戦術 ☆☆☆☆  4
     テクニック☆☆☆   3
     1対1  ☆☆☆☆  4
     ユーモア ☆☆☆   3
     総合評価 ☆☆☆☆  4

城彰二  攻撃戦術 ☆☆☆   3
     守備戦術 ☆☆    2
     テクニック☆☆☆   3
     1対1  ☆☆☆☆  4
     ユーモア ☆☆☆   3
     総合評価 ☆☆☆   3

野口幸司 攻撃戦術 ☆☆☆☆  4
     守備戦術 ☆☆☆   3
     テクニック☆☆☆☆  4
     1対1  ☆☆☆☆  4
     ユーモア ☆☆☆   3
     総合評価 ☆☆☆☆  4

宮澤ミシェル 攻撃戦術 ☆☆☆   3
       守備戦術 ☆☆☆☆  4
       テクニック☆☆☆   3
       1対1  ☆☆☆☆☆ 5
       ユーモア ☆☆☆☆☆ 5
       総合評価 ☆☆☆☆  4

北澤   攻撃戦術 ☆☆    2
     守備戦術 ☆☆    2
     テクニック☆☆    2
     1対1  ☆☆☆   3
     ユーモア ☆☆    2
     総合評価 ☆☆    2

2009/02/01 バルサ絶好調

 去年の9月にバルサが何かおかしい!と書いていたが、その後絶好調だ^^;10年以上リーガを見続けているが自分の先見の目の無さにショックだった。対してレアルは逆に調子悪いし・・・何がどう転べば、そうなるのかよくわからない。でもバルサのフットボールは面白い。でも本当は私はレアルファンなんだな~とつくずく思う。だってくやしいからだ。

2008/10/19 各国ポジション別選手能力

 個人の感想ですが、08-09シーズンまでの各国のポジション別の優良選手出現割合を考えてみます。世界レベルの選手が多く出れば出るほど評価が高いという意味です。現役でいい選手が1人いるからといって評価が上がると言うわけではなく、多く排出しているという意味です。

少ない D<C<B< 多い
国 名 GK DF MF FW コメント
ブラジル 意外とDFの評価を高くしてみた
アルゼンチン MFとFWはSに近いAと言う評価
イタリア GKはSに限りなく近いAと言う評価
ドイツ GKはイタリアとほぼ同じ評価
イングランド FWとDFがAと言うのは評価しすぎか
スペイン DFは意外と評価
フランス DFは評価しすぎか
オランダ 若手の出現が望まれる
メキシコ
ポルトガル DFはもっと評価すべきか
日本
韓国
旧ユーゴ
旧ソ連
デンマーク
スウェーデン
ノルウェー

ブラジル・・・FWはペレ、カレッカ、ロマーリオ、ロナウド、パトと各年代でトッププレーヤーを排出している。MFもジーコの居た時代黄金のカルテットと呼ばれる時代から最近ではカカ、ロナウジーニョなど数え切れないほどのタレントをようする。DFとGKは最近は評価が高い選手が増えてきたが昔は穴と言われていた。
アルゼンチン・・・FWとMFはブラジル同様優秀な選手が多い。マラドーナの影が今も尚漂っている。若手で有望な選手が出てくると未だにマラドーナ2世と言われる。言われると言う事はまだマラドーナを超える選手が出ていない証拠だ。メッシ2世と言われるくらいに成長できるかメッシ。

2008/09/26 バルサの苦悩

 08-09シーズンの移籍に大きなお金をつぎ込んだバルサだけど、リーガとCLが開幕して約1ヶ月間を見ると、今期の不安がよぎる。なにかチームがナーバスになっている。まだ1ヶ月で、移籍してきた選手も監督も慣れや連携が必要という意見は当然だろう。しかし選手達のピッチでの振る舞いが気になる。一方レアルの選手達は点数が取れない時間もなぜか自信に満ち溢れていると思えるのは私だけだろうか?
 選手や監督の責任だけではないバルサのスタイルが影響しているように思える。他のチームは監督の意向で戦術やスタイルが決定するのが当たり前だ。前期まではポジッションしてたが、今期は監督が変わりカウンターサッカーになった、ということは良くある。しかしバルサはポジッションして攻めるスタイルを昔から貫いている。監督が変わろうとも多少の変化あっても基本は変わらない。今期のペップ監督のバルサを見ているとライカールトと何が変わったのか、まだはっきりしない。もしかしたら、OBペップの強すぎるバルサ愛がスタイルの変化を止めているのではないか、という疑惑をもってしまう。確かにバルサのスタイルは継承するようにと監督の契約のときに話はあったにせよ、ペップ個人の戦術、スタイルを注入すべきだ。前期のバルサのようなバルサだったら他のチームが戦いやすいというものだ。
 問題は能力のある選手個人が周りの選手の入れ替わりに合わせて、自分でプレーを変化させる事ができるか!とういこともある。特にシャビ、イニエスタ、メッシだ。彼らは一人でなんでもできてしまう。普通は何でもは出来ない人が、なんでもできる人に合わせるものだ。これだけの補強をしたにもかかわらず、変化がないのは、この3人の能力が非常に大きくチームの中心となっている事だ。この3人の特徴は、若く、多くのチームでプレーした事が無いけど、非常に能力が高い。移籍した事のある大物プレーヤーだったらわかる事が、この3人は理解できないかもしれない。アンリやフレブがもっと中心に割り込みチームの化学変化をもたらすべきだと思う。

2008/08/14 オリンピック不要論

 政治的には誘致する事で国内の経済活動の活性化を目的としてるんだろう。だけど、スタジアムなどのインフラを整備する必要があり、オリンピック後の維持に問題があると思う。
 選手として参加する個人としても、日本の場合は賞金が出るわけでもなく、名誉だけでは賞金が多く出る国と比較するとメリットが少ない。アマチュアならデメリットは少ないが最近のスポーツ事情は特に海外ではプロ化する方向に向かっているのでオリンピックのメリットが少ないといえる。スポーツのプロ選手が多いヨーロッパではメダルを多く取る国が少ないのはプロが出場していないような気がする。
 見る方としても、ほとんどのスポーツにワールドカップが存在し、オリンピック以外の大会が主要大会でオリンピックはお祭りという感じだと思う。オリンピックでしか見ないスポーツなんて見る必要も無いし、見るならオリンピック以外の大会を見てこそ、そのスポーツの面白さが判るというものだ。特に日本の報道は偏りがあり報道すらないスポーツがたくさんある。私はボクシングや他の国のサッカーが見たいのに中継どころか報道さえない。やるからのは全てのスポーツを中継してほしいものだ。
 種目としては個人種目はプロ化していないスポーツが多くていいのだが、団体スポーツのほとんどはプロでオリンピックでやる意味が無いと思う。中途半端な報道といい、そろそろ終わってもいいんじゃないかな~。サッカーでもワールドカップ不要論を支持する私としては、オリンピックはなおさら不必要だといいたい。

2008/08/11 北京オリンピック

 日本サッカーの次の10年を予想できるのがオリンピック世代の活躍だ。何が足りないのか、世界との違いは何なのか、いつも考えさせられる。
 2、3人で攻めて点数を取れるのなら、それが一番理想的だ。リスクを掛けず、DFは人数が多く安心してプレーできる。でも、そんな戦いをできるチームは世界広しと言えどもイタリアA代表くらいしかいない。1人で突破できて、キープできて、決定力あるFWがいないといけない。1試合のうち必ず1点取れる攻撃陣がいるからイタリアはDF重視にすることができる。弱い日本は全員で守備し、人数を掛けて攻撃をしないといけない。そうするとスタミナを消費するし、攻撃時にカウンターを受けるリスクが大きくなる。
 1対1に自信を持っているDFが居ると比較的安心して攻撃に人数を掛けられる。しかし日本には、そんなDFもいない。0-0で始まって先取点を奪って相手の攻守のバランスが崩れて初めて日本の攻撃陣は優位性を持てる。しかし0-0の時に点を取れるすべが無いのだ。もし逆に先制点を取られると大きく相手に優位性が傾く。

 日本のように背が低くても強い国はある。メキシコやアルゼンチンだ。日本の選手は平均的に能力はあるが、何か飛び抜けた能力を持たないと世界に通用しない。日本は90分間走れるスタミナだと言うのはあまりにも悲しすぎる。全員で守備し、人数を掛けて攻撃するからスタミナが必要なだけだ。強い国はスタミナを温存して勝つものだ。
 日本の民放のアナウンサーはサッカーを知らないのは判るが、日本が不利な状況の時に必死に走っている選手に向かって「頑張ってるんですけどね~」とか「日本の方が攻めてるんですけどね~」とあまりに言い過ぎるもんだから、へこんでしまう。どんなに走っても、ボールを取る、シュートまで持っていく、決定力、の能力が無いとけして勝てないのだ。逆にこの能力が無いから走っているのだ。

 私が生きている間にメキシコのレベルまで日本が到達できるだろうか。あと10年は不毛の時代が続く事だろう。しかし、あまり強すぎても面白くないので、今の日本くらいの強さが一番応援のしがいがあるのかな。

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