259 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/04/02(木) 21:38:16 ID:RWcoMQYL
「なあ、お前なんで理系なのに政経とってんの?」
 授業が終わり、黒板を消しているキリノにコジローが話し掛けた。
「ダメっすか?」
 そんなの決まってるじゃない!
 短髪の少女がキッとコジローをにらむ。
「そりゃ、コジロー先生が教えてくれるからっすよ」
 キリノが屈託なく笑いながら答える。
「受験にはオススメしないぜ」
「でも」
「来年になったら別の」
 いいおわる前にコジローの顔へとカバン飛ぶ。
 飛んできた方向を見ると、そこにはサヤの姿が。
「この……ダメダメ教師、ダメ教師!」
 ぶるぶると唇をふるわせ、怒りくるうサヤ。
 わけもわからず、カバンとともに倒れこむコジロー。

 またか、とクラス中からため息がもれるのだった。
最終更新:2009年04月09日 23:20