582 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 21:38:12 ID:WeQXJi3g
「弟がウチの高校入りたいらしいんだけどよー」
「ほう」
「剣道やりたいなんつってるんだよなあこれが」
「良い事じゃねえか」
「いや、そーじゃなくってよ、ちゃんと指導してやってくれよって頼みに来てるんだが」
「本人次第だろ。兄貴に似てないといいがな」
「せーよ!…たく。ところで…」
「あん?」
「このチキン誰んだ?店のもんじゃないよな?やけに手がこんでるし」
「さ、さーな」


583 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 21:43:48 ID:MIDEI6NR
(一人暮らしにしちゃ、やけに豪華なメシだな…)


584 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 21:50:53 ID:EjITbJAx
「あら、買っといた七面鳥が一羽足りないんだけどキリノ、知らない?」
「しっ、しししし知らないよ!」


591 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 23:40:33 ID:xUOyflTH
「イブの夜だってのにまあ…
 うん、今年は不景気だしな(総菜屋も早仕舞いだろ)、
 仕方ないよな一杯やろーぜ」
「……来るなり生徒に一杯すすめる先生ってのもどうなんすか」
「はは、わりーわりー冗談ジョーダン」
「おりょ、先客ですか?岩佐君?」
『おー、わりぃなもう出るから』
「ああ、ゴメンな岩佐。ちゃんとやるからさ」
『頼むぜほんとに……じゃなーキリノ。邪魔したな。あと先生』
「おうなんだ?」
『さすがに、無いとは思うが…手は出すなよ』
「しねーよ馬鹿」
『ははっ、あんたにそんな甲斐性ねーか、んじゃ』
「おう、気をつけてな」

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「さて」
「よっこいしょっと」
「…来るなりどこに座ってんだよ」
「センセーのひざの上」
「あのなあ…」
「チキンおいしかったですか?」
「ああ、うまかったうまかった。ごっそさん」
「ホントに?よかった…」
「宅配手伝った甲斐があったってもんさ」
「ごめんなさい、無理聞いてもらっちゃって」
「いや別に…」
「………」
「………」
「でも、仲良いっすよね~」
「なにがよ」
「岩佐君と」
「ちげーよあれは人生相だ…いや、違うか」
「相談?」
「弟をよろしくってさ」
「岩佐君、弟いたんだ…」
「俺も初耳だったけどな」
「コジロー先生、弟君とも仲良くなるの?」
「なんなんだお前は、ひょっとして妬いてるの?男だぞ」
「う~ん、よくわかりません」
「なんだそりゃ」
「で」
「おう」
「ホントに出さないんすか?」
「なにを」
「手」
「……出す」
「うそつきぃ~」

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『…みたいなことだろ、どうせ。―――――――――け!!!!
 ヘックショイ!!あー、ちくしょうめ……メリクリだ、どいつもこいつも!!!』

Merry Xmas ☆彡
最終更新:2009年01月13日 23:19