892 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 15:29:22 ID:TyWdQzmx
キリえもん~コジローの結婚前夜~

キリノパパ:
「君は僕らにすばらしい贈り物を残していってくれるんだよ。
 そう。 数え切れないほどのね。
 最初の贈り物は君が生まれてきてくれたことだ。
 午前三時頃だったよ。 君の産声が天使のラッパみたいにきこえた。
 あんなに楽しい音楽はきいたことがない。 病院を出たとき、
 かすかに東の空が白んでいたが、 頭の上はまだ一面の星空だった。
 この広い宇宙の片すみに、 僕の血をうけついだ生命が今、生まれたんだ。
 そう思うとむやみに感動しちゃって。涙がとまらなかったよ。
 それからの毎日、 楽しかった日、
 満ち足りた日々の思い出こそ、 君からの最高の贈り物だったんだよ。
 少しぐらいさびしくても,思い出があたためてくれるさ。
 そんなこと気にかけなくていいんだよ。」

キリノ:
「あたし…… 不安なの。うまくやっていけるかしら。」

キリノパパ:
「やれるとも。 石田先生を信じなさい。石田先生を選んだ君の判断は、正しかったと思うよ。
 あの青年は人の幸せを願い、 人の不幸を悲しむことのできる人だ。
 それがいちばん人間にとって大事なことなんだからね。
 彼なら、 間違いなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ。」
最終更新:2008年04月19日 12:12