※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

 千葉家の末っ子である彼女は、最近気になることがある。
それは、夜な夜な姉の部屋からうめき声がもれてくることだ。
その声に気づいたのは、姉が高校3年生になったある日のことだ。
兄に相談しても「お前にはまだ早い」の一言でいつもごまかされてしまう。
 気になって、気になって仕方ないのに……。
 そんなことを考えていると、彼女の姉・キリノが部屋に戻ってきた。
「あー、いいお湯だった~。じゃあ、お休み~」
 そういって部屋に入るキリノ。今日もあの声は聞こえるのだろうか。
 彼女は、姉が部屋に入るのを確認すると自室でPCを立ち上げた。
「よし、撮れてる撮れてる~」
 PCのモニターには、キリノの部屋が写っている。
それは、ぬいぐるみに混ぜた犬にくくりつけたカメラが、リアルタイムで撮影している映像だった。
彼女は食い入るように映像を見つめている。
すると、キリノが突然辺りをキョロキョロし始めた。
「誰も見てないよね……」
 どさっと、ベットに倒れこむキリノ。なぜか、服は制服に着替えている。
「えへへ……コジロー先生……」
 そうつぶやいて、スカートに手を伸ばし──。

「す、すごいもの見ちゃった~」
 彼女は姉の部屋で繰り広げられていた光景に、思わずため息をついた。
まだ、心臓がドキドキ言っている。あれは……何なんだろう。
「試してみようかな~」
 姉がとてもうれしそうだったアノ行為。ちょっと恥ずかしいような気もするが、
なんとなく自分も試してみたい。
「えっと……コジロー先生……だっけ~?」
 別にそれを言う必要はないのかもしれないが、とりあえず形からはいるために
姉がつぶやいたセリフを真似してみる。そして……。


「あ、コジロー先生だ」
 翌日、そうざいを買いに来た男性に姉が声をかけた。
「今日はどうしたんすか~? おまけしますよ~」
 嬉しそうに談笑している姉。それを見て、思わず彼女は声をあげた。
「あ、あなたがコジロー先生なの~?」
「ん? そうだけど……この子、キリノの妹か?」
「えへへへへ、そうだ~コジロー先生ならいいものあげる~」
 そういって彼女は部屋から自作のDVDを持ってくると、それをコジローに渡した。
「何のDVDだ?コレ?」
「帰ってからのお楽しみ~」
「あ、私も写ってるよ~」
「???」

 翌々日、剣道場。
「あ、コジロー先生。そのDVDどうしたの?」
「ん、何かお前の妹がくれたんだが面白いDVDらしいぞ。
まだ見てないから、バニ学のついでにここで見ちまおうと思ってさ」
「あ、あたしも見る見る~」
「え、何々DVD?」
 何も知らない部員たちとキリノ。悪気のないコジロー。
コジローが、DVDを上映すると剣道場にキリノの悲鳴が響き渡ったという。







おまけ

「あんた……キリノに手を出したうえにこんなDVDまで撮影して、
あまつさえ、その妹に手をつけるなんて……!」
「し、知らん!俺は知らん!」
 サヤの鉄拳がコジローの顔面にめりこむ。
「先生……なんか初めて先生がケダモノに見えてきました」
「女の敵だな~」
「ご、誤解だ! ダン、ミヤミヤ!」
 ミヤミヤの木刀がコジローの腹部に突き刺さる。
「あ、あの私よくわからないんですけど」
「アトミックファイヤーブレードの実験台にしていいよ、タマちゃん」
「ユ、ユージ! さわやかに言うな!」
「私もお手伝いします!」
 サトリとタマの突きで、コジローが吹き飛ぶ。

「せ、先生……。たまってるんなら妹に頼まなくても直接話してくれれば……」
 部員たちにボコボコにされたコジローを見ながら、キリノがつぶやいた。