682 名前:自治スレ@ローカルルール議論中[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 18:56:51 ID:QVIB1q71
rEakGPWyが来るまでのつなぎの小ネタ
・5年後のインターハイ
「センセー、久し振りにお弁当作って来てあげたよ」
「おおっ、サンキュー気が利くな」
「ううん、たまたま近くに寄ったから。じゃあねー」
呆れる他の部員たち。中には悲しむ者も。
「いや気が利くな、っていうか…ありえないでしょ」
「たまたま近くに寄ったから、お弁当って…しかもあんなに大きいの…」
「先生って、確かまだ結婚してなかった筈だよねえ…?」
「あのひと、先々先代くらいの部長さんだよ確か…」
「去年、前の外山部長が言ってたけど『あそこは、ほっとけ』って…このこと…?」
副顧問の吉河先生、呟く。
「相変わらずですねえ、紀梨乃さん…今日って二人にとっては何かの日なんですか?」
「いや俺も良く分からないんですが…インターハイって言うと、何かあったかな…よっと」
ぱか、と弁当箱を開くと。
”祝!お弁当5周年――――今日も頑張ってね”
「あー…」
「そういや、ちゃんと貰ったの、5年前の今日が初めてでしたよ。
あの頃はあいつも大変そうで…だから、だったのかな」
「ちゃんと覚えてらっしゃるじゃありませんか」
「いっいや!俺にとっても結構印象的な日だったんで覚えてるっていうか…
特別っていうのとは、また違うんですけどね」
「僭越ですけど…あんまり待たせるのも、よくないと思いますよ?」
「…わかっては、いるんですがねえ…あれ?先輩?」
「マイハニ~!」と能天気な声で近付く石橋。
「あなた、どうしたの?自分の学校は?」
「いやぁ、ハニーの様子が気になってさあ…おいコジロー、うちの妻に無茶な事させとらんだろうな!」
「させてねえっすよ!冗談じゃない!」
そのまま惚気始めた二人に一歩引いた位置で、コジロー。
「(…分かっちゃ、いるんすけどねえ…)」
弁当をつまみつつ、「ハニー」と「あなた」で語り合う二人を横目に。
「……どうも俺たちが、あんな風になるのは…想像できねえや、はは」
それを聞いた、そこに居る全ての部員が……「どこがだよ」と心の中でツッコミを入れたのは…言うまでもない。
最終更新:2008年09月13日 11:21