サヤ「キ~リノ~」
キリノ「サヤ~、どしたの?息切らして」

サ「昨日徹夜して書いた恋愛小説がついにできたのよ!!」

キ「へー!聞かせて聞かせて!!」

サ「でははじまりはじまり~」


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


第一章

私の名前は小川メイ
成明高校剣道部一年生
本当はこないだ辞めるつもりだったんだけど…
あの人と出会い私は剣道を続ける事にした
私はその人に密かに思いを寄せている―


―その人は川添 珠姫
室絵高剣道部の一年生
身長は私と同じくらいなのに凛としていて圧倒的な強さで敵をなぎ倒す
それでいて私のような人に優しく教えてくれた
一言でいうと""タマカッコイイ"

ある日
私はムームーショップへ行こうとした
噂によるとタマさんの通学路らしいからだ
しばらく待ってると
あの人の姿が―

メイ「タマさん!!」

タマ「えっと…あなたは確か…」

メ「小川メイです。こないだ練習試合した時の」
タ「あ…メイちゃん」

メ「覚えてくれてたんですね!!わぁい!」

その後しばらく談笑した。

メ(いい感じになっていったわ。今なら言える!!)

メ「あの…タマさん。実はお願いがあるんですが…」

タ「はい?」

メ「私を強く鍛えてほしいんです!!実はこないだの練習試合で辞めるつもりだったんですけど、あなたを見てやる気を取り戻したんです!だからあなたにもっと強く鍛えてもらいたくて…」

タ「いいですよ。じゃあ来週の金曜日の夜に川添道場に来てください」

メ「本当ですか?!ありがとうございます!!じゃあ失礼します」

タ(ふふふ…)

こうして私は来週川添道場へ行くことになった
憧れのタマさんに指導してもらえるなんて…

その夜メイは夢精した





メイは次の週から川添道場に行くようになった
剣道を強くなりたいのはもちろんだが本当の理由はタマに会いたいからである

メイ「よろしくお願いします」

タ「こちらこそよろしくお願いします」

―稽古が始まった

タ「ダメです。もっとここをこう…」

メ「こうですか?」

タ「そう」

メ「はずかしいです…」
タ「そしてここを」

メ「んッ…」

タ「そうそう、そしてここで手首をこうして…」
メ「あぁっ!!」

タ(ふふふ)

タ「もっとグッと」
メ「ぁああああああ」

―タマキはちゃんと教えているだろうか
しかし何やら異様な声が聞こえる
タマキの練習見たい!
タマ父はそっと襖からそ見てみた

タマ父(タ、タマは何を…まさかあれは…い、いかん!!いくら恋愛に興味を持たないからとはいえ、そっちに興味を持ってはならん!!今ならまだ間に合う!止めに入らねば)

父「タ…」


―( ゚Д゚ )

父(そうか…。そういう事か―!!)

―父は襖を開けるのを止め静かにその場を立ち去り妻である椿の遺影に話しかけた

タマキ…やはり高校に入って変わったか
いや 部活に入ってからか
…いい傾向だよ 椿





―翌日のメイの家

メ「ふわあぁぁぁあ…よく寝たぁ。あんな事こんな事したけど昨日は充実した1日だったなぁ」

メ「あ、そう言えばタマさんからDVD借りたんだ
是非見てくださいって言ってたなぁ」
(どんなDVDだろぅ…)

メイはわくわくしながら早速見てみた

『超剣戦隊ブレードブレイバー!!』

―それはタマが大好きな特撮モノであった
メイはのめり込んで見ていた
(おもしろかったぁ…何だかブレイバーってタマさんに似てるな…)

メ「あれ?まだ続きがある」

メ「DVD特典映像:陵辱されしブレードブレイバー?」

メ「すごい…」

メイは言葉を失ったが次第に激しいテクニックを食い入るように見た

メ「…すごかった。でもさっきの技ってこないだタマさんにされた技に似てたなぁ。タマさんがブレイバーだとしたら…」
―( ゚Д゚ )

タマキはこのDVDを貸すことでメイに伝えたかったメッセージがあった
それを受け取ったメイ

メ「よ~し来週の練習へ向けて猛特訓だぁ!!」

―来週のタマとの練習へ向け特訓するメイ
しかしその練習で予想外の事が起きようとは
メイは知る由もなかった―


▽▽▽


第二章

特訓の日が来た―
前回の特訓は川添道場の生徒達と練習した後、二人きりの特訓となった
今回も生徒達と練習をし稽古が終わった
いよいよ二人きりになれる。メイはタマに駆け寄った

メ「タマさん!今週も特訓をお願いします!」

タ「あ、メイちゃん…ごめんね。今週は特訓できないの」

メ「え…でも」

タ「うん、約束破ってごめんね。今度埋め合わせするからさ…。あたし達の学校、来週大会があって…ごめんね」

メ「そうですか…じゃあ来週お願いしますね」

タ「うん!」

―練習した成果を特訓で出したかったメイにとって辛かったが、大会が近かったら仕方ない
タマさんが大会で活躍して欲しいと思いメイは帰ることにした



「…皆帰ったね。」

タ「うん」

「あれ?今日はお父さんいないの?」

タ「うん。実家へ帰省しているから」

「そうなんだ。じゃあ大会へ向けて特訓しようかタマちゃん」

















タ「うん、UG君」



UG「そういえばさ先週成明高校の…メイちゃんだっけ?メイちゃんと特訓したんでしょ?どんな特訓したの?」

タ「え…いや…普通の特訓だけど…」

UG「俺にやってみせてよ!初心者のメイちゃんへの特訓だったんでしょ?もしかしたらウチ(室絵)の初心者のミヤミヤや栄花君の練習にも使えるかもしれないでしょ?」

タ「(超小声で)恥ずかしい…それに宮崎さんと栄花君だったらそれ以上の…」

UG「ん?」

タ「…わかった。じゃあ…いくよ?」


―先週メイにした事をUGにした

UG「ぅおっ!!すごい…タマちゃんがこんなアグレッシブな…あああ!!」

タ「気持ち…イイ?」

UG「いいよ…。すごく…。でも今度は俺の番だ」
タ「え!ちょ…ああああぁ!!」

二人は激しく体を寄せ合い、互いの想いをぶつけあった

タ「UG君…はじめて?」
UG「タマちゃんもでしょ?…いいよね破っても」

タ「……うん」


パンパンッ!!
竹刀とは違った音が道場へ鳴り響く
こうして二人は朝まで激しい打ち込み稽古をした





―翌日
メイはタマが出る大会を見に行った


メ(え~っと…室絵高はっと…あ!いた!タマさんだ!!あ、隣の男の人
昨日タマさんの道場にいた人だ。あの人といいタマさんといい何だか凄い疲れきった顔して話しているなぁ。そうとう激しい稽古したんだろうなぁ…
まさかあたしにしたような事はして…ないよね!!タマさんは百合好きだもんね!!)

―二人の話が気になりメイは下に降りこっそり盗み聴きした


UG「…いやぁ、昨日は疲れたね」

タ「…うん」

UG「あの後朝まで道場の床についた血を落とすためずっと床磨きしてたからなぁ…」

タ「…だってUG君が激しいから」

UG「でもタマちゃんだって…」

二人は顔を赤らめながら話していた

―なんとメイは話を一部始終聞いてしまった
愕然と立ちすくむメイ
まさかタマさんが…
メイは静かにその場を立ち去り泣きながら会場を後にした





(私はメイちゃん…UG君…どちらのほうが好きなんだろう…)
試合を終え皆と別れ一人でタマキは帰りながら思った
(メイちゃんに恋をしてしまったうえ、UG君にも恋をしてしまった。二股はよくないよね。でもどちらかなんて選べない…どうしたらいいんだろう…)


一方のUGも一人考えながら帰っていた
(まさかタマちゃんがあんな事…今まで何もなかったのに急にあんな事を…タマちゃんは俺に惚れているのかな?今まで意識した事ないけどタマちゃんって結構…)


タマキに恋をしているが二人の関係を知ってしまったメイ
UGとメイの両方に惚れてしまったタマキ
タマキを恋愛対象として見始めたUG

この後三人の結末はいかに―


▽▽▽


第三章

―翌週の川添道場
タマキは先週特訓してあげられなかったため埋め合わせをしようと思っていた
しかし待っていてもメイがくる気配がない

タマ(あれ…?メイちゃん今日こないのかな?)

タマはメイのケータイに電話した

タマ「あ、もしもしメイちゃん。今日来ますか?」

しかしメイは黙ったままだった

タ「…メイちゃん?」

メイ「川添さん…話しがあるの…川添道場の近くの河川敷に来てもらえますか?」

タ(?)

タマは着替えて河川敷へ向かった

(いきなりどうしたんだろう…道場じゃなくてわざわざ河川敷なんかに…)

しばらく河川敷の方を歩いているとメイの姿を発見した―

タ「メイちゃん」
メ「川添さん…」

―やはりメイの様子がおかしい。いつものメイじゃない

タ「メイちゃん話って何ですか?」

メ「…川添さんはどっちが好きなんですか?」

タ「?」

メ「わたしと……ユージさん」

タ「え!!」

メイの言葉からまさかそんな言葉が

タ「な、なんでユージ君のこと知ってるの?」

メ「…私こないだ川添さんの試合を見に行ったんです。そしたら偶然川添さんとユージさんの話を聞いてしまったんです。先週私に嘘をついて帰らせて練習後ユージさんと…あんな事…したんですよね?」

タマキは愕然とし言葉を失った
まさか聞いてる人がいたなんて―しかもそれがよりによってメイだったとは―

メ「川添さんってひどい人だったんですね…人の心を弄んで…」
タ「そ、そんなんじゃな…」
メ「じゃあなんだっていうのよ!!」
メ「最ッ低!!」

メイはタマキの頬を思いっきり叩き泣きながら走り去っていった

初めて頬を叩かれた
決してメイの心を弄んだわけじゃない。
メイの事を愛していた
だがあの時UGに体を許したのはなぜなのかわからない
それからUGが気になってしかたがない
恋なのかそれとも…
いずれにせよメイに対してしっかりとした答えを出せなかった
愛するメイに対して…
タマキは悔しさのあまりに泣き崩れた

―翌日
最低という言葉がタマキは頭から離れなかった
(本当に最低だよね…)

その日の練習帰り
いつも通りUGとタマキは一緒に帰った
しかしUGからいくら会話をしようとしても
タマキは一切返事をしなかった
そして別れ際タマキはUGに質問した

タ「ねぇ…UG君あの時なんで…あんな事…したの?」

UG「え!?それは…」

しばらく沈黙が続いたがUGは吹っ切れたように続けた

UG「それは…タマちゃんの事が…好きだから!ずっと好きだったんだ!!」
「確かに付き合ってもないしまだ早いかと思ったけど…でも気持ちが押さえられなかったんだ!」

タマは心臓が張り裂けそうになるほどドキドキした。まさかUG君があたしの事好きって…

UG「…でもタマちゃんあの時ちょっと抵抗してたよね?」

タ「え?」

UG「…なんか他の人に初めてを奪ってほしかったような感じというか…うまくいえないけど俺にはあまり譲りたくないような…なんかそんな感じがしたんだ。…まさか他に好きな人いるの?」

まさかの言葉にタマは言葉を失った

UG「…どうなのタマちゃん?何で黙ってるんだ?!答えてよ!」

タマはUGに対して何も言えなかった
いや、何と言っていいのかわからなかった

UG「まさか…。タマちゃんがそんな人だったとは…」

タ「違う!!違うの!!」

UG「じゃあ何だよ?!」

ユージは今まで見せたことない勢いでタマキに怒った
しかしそれでもタマは言い返せなかった。

UG「…もうわかったよ。それじゃあ」

―UGはその場から去っていった

自分のせいでメイもUGも傷つけてしまった
本当に好きなのはどちらなのか?
答えが出せなかった
どうしたらいいのかわからなかった
タマキはただ泣くしかなかった

―家に帰ったタマキはすぐさま寝た
何もする気になれなかった





椿「いーいタマキ、もし将来本当に困った事があったらどうする?」
タ「わかんなーい」
椿「わかんなーいじゃダーメ。例えばあたしとお父さんがわるーい奴に捕まっちゃいました。しかしどちらか一方しか助けられません。タマキがもしブレイバーだとしたらどちらを助ける?」
タ「りょーほー」
椿「だからどちらかしか助けられないんだってば。どっち?」
タ「うーん…」
椿「タマキ、もしもそういう困った時はね自分の信じるものを選ぶの。たとえ片方しか選べなかったとしても本気でどちらかを真剣に誠意をこめて選べば、選ばれなかったほうも納得するわ。時には辛い決断があるかもしれないけど、その時は自分の信じるものは勇気になるから。」
タ「わかたー」
椿「よし!ブレイバーのように自分の信じる道、正しい道を突き進むのだー」
タ「のだー」







―夢から覚めた
小さい頃の自分と亡くなった母椿との会話を夢で思い出した

信じる事は勇気になる
誠意をこめて選べばいいんだよね

あたしの答え、今なら見つかりそう
ありがとうお母さん―


▽▽▽


第4章

タマキは心を決めた
夢での母のアドバイス通り―もう悩む事はない
私が好きなのは―


いつもの練習を終えいつも通りUGと帰宅した
お互い一切話そうともせずそれぞれの自宅の別れ道に近づこうとした時
タマが沈黙を破った

タマ「こないだは…ごめんね…」

UG「……。じゃあ」

タ「待って!!あの時私は答えられなくて何も言えなかったの!でも…今なら言える!聞いてほしいの!あたしの答えを―」

しばらく沈黙が続いた
UGは振り返らなかったが止まってくれた

タ「私はUG君が好きって言ってくれたのはすごい嬉しかった。確かにUG君の事が気になってはいた時もあった。でもあの時抵抗したのには…私には他に好きな人がいて、どうしてもその人のことが忘れなかった
私は―私はUG君以上にメイちゃんが好きなの!!
…だけどあの時UG君のが…凄くて…快感に負けて体を許してまった…」
タ「本当に…最低だよね…ごめんね…」
タマキは話すごとに涙が溢れ押さえる事ができなかった。会話にならないのはわかってる。―でもタマキは必死に思いを伝えたかった。


UG「…もういいよ」

タマの言葉を遮りUGはタマを抱きしめた

UG「…ありがとう。俺は偏見なんかしない。タマちゃんが選んだ道だもんね。俺にはまだ早かったんだなぁ。でもいつか…追いついてみせるよ。剣道でも…恋愛でも。その時は…」

タマ「…うん!」

UG「じゃあね」

そういうとUGは去っていった。

―タマは立ち尽くした
溢れる涙が止まらなかった。UGの優しさが辛かった。

タ(でもUGはもっと辛いんだよね
誠意を込めて伝えたキモチを、それを受け止めてくれたUGに応えなきゃ!)

タマキは顔をぬぐい
そしてメイのケータイへ電話をかけた

タマ「もしもし」
メイ「…川添さん…何ですか?」
タ「メイちゃん話しがあるの。会いたくないかもしれないけど是非会って話したいの!!私の気持ち、答えを―」
メ「…わかりました」

―二人は電話で約束した場所へ向かった。そこは河川敷。先週メイと話したあの場所だ

タ「…メイちゃん、来てくれてありがとう…」
メ「…本当は来たくありませんでした。顔も見たくなかったです…」

タ「…ごめんね…。こないだは…何も答えてあげられなかった。でも今なら答えられるの!」

タ「私が…UG君と…あんな事したのは事実よ…。言い訳だけど必死に抵抗したけどUG君のが凄くて…快感に負けてしまって…」

メ「…」

タ「…だけど私はUG君に言ったの。私には他に好きな人がいてどうしてもその人が忘れられない。だからつきあえない。UG君はわかってくれた。だからその気持ちに応えたい―だからは私は好きな人に思いを伝えたかった―メイちゃん、私はメイちゃんが…メイちゃんが好きなの!!」

メイは下を向いたまま黙った。しばらく重い沈黙した空気が漂った

メ「…さんざんそんな事して好きだなんて…よく言えますね」

タマキは何も言えなかった。心臓に突き刺さるような言葉が苦しかった。でも―ここで何も言えなかったら前と同じ―自分を信じて勇気を出さないと―

タ「…わかってる。けどどうしても伝えたかった!!本当に好きな人はあなたなの!!本当にあなたの事が好きなの!!」
言い訳はしない。自分の気持ちを必死に伝えた
タマキにとって下手な言い訳を考えることができなかった
気持ちを伝えるのが精一杯だった



メイはしばらく黙ったあと思いっきり手をふりあげた


また頬を叩かれる―気持ちは伝わらなかった―
タマは覚悟をきめ、くらう覚悟をした―












しかしその手は優しくタマの頬を触り、優しく抱きしめた

メ「今度したら…絶対許さないですからね」
タ「…メイちゃん!!」
二人はさらに強く抱き合いキスをした
―想いが通じた。
タマキは思いっきり泣いた。よかった。本当によかった―私の想いが通じた―

メイ「来週特訓お願いしますね!タマちゃん!」タマ「うん!」

メイの許しにタマキは涙を拭い一番の笑顔で応えた





―翌週
川添道場の練習にメイは来た。合同稽古の後二人きりの特訓になった

タ「…違います。ここでの足裁きだ大事です。ここでこう…」
メ「ひっ…ぁあっ…」
タ「そう、そして足裁きからここで…」
メ「あああぁぁぁ」

二人の特訓は今までの中で最も長く激しかった
―やりおえると二人は倒れた。しばらく起き上がれなかった

メ「すごかったよ…タマちゃん…」
タ「メイちゃんも…凄く上手くなったね…」
メ「家で一人で秘密特訓しましたからね!」
タ「それを言っちゃった秘密じゃないよ」
二人は笑いながら抱き合いキスをした

タ「メイちゃん…ありがとね。」
メ「…もういいって」
タ「私…もっと強くなるね。剣道も…心も。」
メ「私も強くならきゃ。まずは剣道を強くならなきゃ。笑」
タ「お互い頑張ってもっと強くなろうね」
メ「うん!!」

二人は笑顔でキスをした。

タマ父は二人の特訓を襖からちらっとみていた

(これでタマキはもっと強くなる。剣道も…精神も)

タマ父は気づかれないように襖をしめ、道場から家へ向かった


タマ父(これで…タマキが同性を愛することになってよかった
なぜなら日本では同性同士は結婚できない
つまりタマキはずっと私のそばにいてくれる
タマキは永遠にわしのものだあぁ―)

タマ父は喜びながら椿の遺影に話しかけた

タマ父「いい傾向だよ  母さん」

椿(ダメだこいつ…何とかしないと…)



















―その夜 タマ父は金縛りにあった

おしまい


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


おまけ1

(第三章から)
椿「ところでタマはどっちを選ぶの?」
タ「(即答で)お母さん」
父「タマキ…(つД`)」



その夜父は布団の中で泣いた


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


おまけ2

あずみゃ「またタマちゃんにDVD借りちゃった」
タマ(じっくり見てみてくださいね…)

あず母「こらーサトリ!!勉強もしないで、またそんな物見て!捨ててきなさい!」

あずみゃ「これはアニメじゃなくて特撮よ!面白いから一回だまされたと思って見て!!」

―こうして家族全員で特撮DVDを見た
最初は反対していた親達だったが最終的に全員楽しんでいた

父「いやーよかった」
母「そうね。結構面白かったわね」
あずみゃ(よかったぁー。これでアニメや特撮もの許してくれるかも♪)


父「あれ?続きがありそうだぞ…」
あずみゃ「へ?」
母「ん、陵辱されしブレイバー…?」
一家「サトリー!!」
あずみゃ「えぇぇえぇえー!!」



ひぃじぃちゃん「ウッホ!いい特撮…」

―96歳、第三の人生が始まった
最終更新:2008年09月02日 15:55