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こちらの作品は「Gambling with the Devil!」からの派生作品です。



ダン「おはよ~ございま~す」
キリノ「ダンくん!でかした!」
コジロー「ああ…俺の弁当が…」
ダン「おお、コジロー先生どうしたの。」
キリノ「ああいーのいーの、アレはほっといて稽古だ!」
コジロー「(しくしくしくしくしくしくしく…)」

▽▽▽

コジロー「なあ…幾つ回るんだ…?」
キリノ「あともうちょっと…あ、あそこも行ってみましょう!」
コジロー「男もんの雑貨屋みたいなとこばっか巡って何がしたいんだか…」
キリノ「だーかーら、父の日のプレゼントっすよ。何の為に先生呼んだんです?」
コジロー「……あ、へぇ~、流石だな?父さん思いでさ」
キリノ「褒めても別に何もないっすよ?…何か珍しい物がいいんだけどなあ~」
コジロー「…ならいっそ、目先を変えてみちゃどうだ?」
キリノ「何かいいものあるんすか?」
コジロー「ほれ、あそこ」
キリノ「…剣道具屋さん?」

▽▽▽

キリノ「わー、この胴、いい艶出してますねえ~」
コジロー「坂口さんとことは品揃えも違うな、流石に街中だと」
キリノ「そうっすねえ…………じゃなくって!!何で休日に剣道具屋さん巡りなんですか!?」
コジロー「ま、まあまあいいじゃねえか」
キリノ「…折角のデートなのに…」
コジロー「ん?なんだ?」
キリノ「べ、別に何でもないっすよ!それより…なんなんですか?ホントに」
コジロー「いや…まあ聞けよ。そういや俺も、忘れてたんだが…」
キリノ「およ…?」
コジロー「親ってのは、学校とか就職とか結婚とかで…子供が自分の手、離れちゃってもさ」
コジロー「けっこう…何やってるんだ、とか、子供の自分の知らない所を無闇に知りたがるもんなんだよ」
コジロー「だから…こいつさ」
キリノ「…竹刀?」
コジロー「そ。実は俺も、昔親父に贈ったんだけどな…剣道始めて、間もない頃だったけど」
コジロー「俺が一番おもしれーと思った事を、親父にも分かって欲しくてな。…あんま喜ばれなかったけど」
コジロー「でもな、割と…隠れて、振ってたんだと思うんだが…日を追う毎に、柄の部分が黒ずんでくんだよ。わかるだろ?」
コジロー「お前は剣道好きだし、大方家でもよく喋るんだろうから、俺んちみたいな事は無いかもだけど…」
コジロー「親父さん、お前がどんな事に熱中してるのか、気になってると思うぜ。プレゼントとしちゃ…悪かないだろ?」
キリノ「うーん…えっと…でも…」
コジロー「まー無理にとは言わんさ。んじゃ…次のお店、行くか!」
キリノ「あ、待って…やっぱりあたし、竹刀にします」
コジロー「いいのか?」
キリノ「はい!…お会計してくるんで、ちょっと待ってて下さいね」

▽▽▽

ユージ「…あれ?先生竹刀変わりました?前のササクレてた奴は?」
コジロー「んっ…ああ、ありゃもう流石に危ないからな。物干しにした」
サヤ「貧乏性で物持ちがいいだけが取り柄のコジロー先生にしては思いきったねー」
コジロー「うるせえよ、サヤ。それに俺は貧乏性じゃなくてホントに貧乏なの」
キリノ「自っ信満々で言う事じゃないでしょ… 全くもー…」
コジロー「キーリノお前もうっせ。さて休憩終わり!練習いくぞー」
一同『はーい』

コジロー「……ん?キリノどうした?お前もさっさと…」
キリノ「お父さん、喜んでくれたみたいっす」
コジロー「…そっか。良かったな」
キリノ「……こっちのお父さんは、どうっすか?」
コジロー「ん?……ン…と―――”竹刀に弁当まで貰えて、ありがとう”だってよ」
キリノ「えへへ。じゃあ、面着けてきまーす!」
コジロー「おう」


コジロー「(…ホントに―――ありがとうな、キリノ。)」