「腹減った…」
道場で床にべたっとしていると授業を終えて一番に来たのはキリノだった…。
「!!おいキリノ、俺と賭けでもしないか!?」
「いやっすよ、負けたらどーせ学食でパン買ってこいとかそんなのでしょ?ここは道場っすよそんなことより練習れんし(ry」
「いや、断じて違うぞっ!負けたら来週から一週間弁当作って来てもらう!」
「……なら私が勝ったら?」
「好きに決めろっ」
「じゃあ明日は土曜日なので買い物に付き合ってください。」
「……買い物の荷物持ちってだけでいいのか?」
「そう思ってくれて結構です。」
「…わかった。なら始めるぞ」
その詳細は至って簡単。次に入ってくる人間を当てるというもの。もし二人とも外したらその次に入ってくる人間を当てる。
「じゃあ俺はユージだ。」
「私はミヤミ…いえ、ダンくんにします!」


靴の音が聞こえてきた。
「来たかっ!」
「来ましたねっ!!」

ガラッ
「あの…二人共何をしてるんですか…。」
「なぁ~んだタマちゃんか~。」
「どうする?キリノ。今ならまだ他の人間に賭け替えてもいいぞ。」
「いえ…ダンくんのままでいきます。」
「じゃあ俺は東に替えとくか…」
またもや靴音が近づいてくる。
「あっ、キャッ」
ズデッ。外で何かにつまづいて倒ける音が聞こえてきた。
「フッ、勝ったな…。」
「……。」

ガラッ
「いた~いっ、もう~。ねこが急に飛び出してくるから踏んで倒けちゃったじゃな~い…」
「ちっ、ミヤかよ…。てっきり東かと思ったのに…」
「?何の話です?」
「ミヤミヤ~、ダンくんは一緒じゃないの~?」
「いえ、途中まで一緒だったんですが、トイレに行くから先行っとけって…。」「…せんせー、どうやら形勢逆転みたいっすね…」
「まだっ、まだわかんねーだろっもしかしたらダンのやつ、大きい方かもしれないじゃないかっ!!」

といったやりとりをしている内にユージとサヤも来たので二人とも他の人に替えることなくコジローはサトリ、キリノはダン待ちとなった。
果たして、次に来るのはダンか!!サトリか!!!
いやつまりダンは大なのか、小なのかっ!!


ここからの派生作品

最終更新:2008年05月20日 23:32