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ウラ「あなた…ユージくんの妹さん?」
タマ「い…妹じゃありません」

いきなり誰だろうかこの人は…
ユージくんの知り合いだろうか?(アニメ版ではここで初対面のはず)

ウラ「そう、じゃああなたはユージくんの何?」
タマ「…あたしはユージくんの幼馴染です…。そういうあなたは…ユージくんのなんなんですか?」

自分で言ってて気づいたが、あたしの口調は不機嫌そのもの
たぶんユージくんの妹にみられたからだろうと思った
でも、いままでにも妹に間違えられたことはあったが特別不快な思いはしなかったのに…
なんで今は…

ウラ「幼馴染…そう。わかったわ。」
タマ「あ、あなたはユージくんのなんなんですか!?」
ウラ「そんなに声を荒げないで。あなたの敵なわけじゃないから」
タマ「それはどういう…」
ウラ「あ、川添さんそろそろ試合じゃない?行かなくていいの?」

確かにその通りだ。試合には行かなくちゃいけない
でも、この人にこのままはぐらかされるのはなんだかとても悔しい

ウラ「あなたと私はまた会うことになるわ。自己紹介はその時
   だから今は試合に行ってらっしゃい。それじゃあね」
タマ「…」

できればもう会いたくないと思った
でも、いくら聞いてもこの人はここで自分のことを名乗ろうとはしないだろう
あたしは離れていくあの人のことを追いかけることはしなかった



ウラ「…うっ」
椿「ふう、なんて娘思いなのかしらあたし」



【次の日】

榊心
それがあの人の名前だった
わかったのはあの後すぐ、剣道部の皆と優勝候補の高校の試合を見に行ったらそこの大将としていたからだ
その試合を見てわかったことは一つ
あの人がとても強いことだ

ユージ「うわぁ、あそこの大将強いなぁ。」
タマ「…うん…そだね」

名前と強いことがわかっているだけでユージくんとの関係はまだわかっていない
直接ユージくんに聞けばわかるのかもしれないが…なぜか少し怖かった
でも…

ユージ「綺麗っていうのかな。
    見ていて本当にすごいなぁって思わせる強さだよ」
タマ「…」

なにか…表現できないなにかが自分の中にあって…

タマ「あたしは…ユージくんから見てどうかな?」

自分でも何を言ってるかわからないことを口走っていた

ユージ「え?タマちゃん?
    タマちゃんも見ていてすごいなぁって思うよ
    でも、綺麗ってわけじゃないんだよなぁ。なんていうかこう…鋭いかんじ」
タマ「そう…」

そしてその返答にがっかりしている自分がいた
誉められてるはずなのに…あまり嬉しくなかった

この気持ちがなんなのかは、結局わからなかった



【1週間後】

大会が終わり、あの人は地元へ帰って行った
結局ユージくんとの関係はわからずじまいだった
少しだけ話はしたのだがユージくんのことは知らないとしか言わなかった
どういうことなのだろう?
そして、もう1つわからないことがある
あたしの…表現しがたいあの気持ち…
ずっと悩んでたけど、1人ではいくら考えてもわからないと思い誰かに相談しようと思った
まず最初に浮かぶのはユージくん
今までずっと悩みを相談するのはユージくんだったが、今回はダメ
ユージくんのことで悩んでいるのだから
お父さんには心配かけたくないし…
コジロー先生はなんだk(ry
なのでこの悩みはキリノ先輩に打ち明けてみた
女同士なので相談しやすし何より頼りになるからだ
そして、期待どうりキリノ先輩は答えを教えてくれた

キリノ「う~ん、タマちゃん本当にわからないの?」
タマ「え?は、はい」
キリノ「じゃあ、タマちゃんはユージくんのことどう思ってるの?」
タマ「ユージくんのことですか?」
キリノ「そ、ユージくんのこと」

ユージくんのこと…
ユージくんは…そう、

タマ「ユージくんは…とても大切な人です」
キリノ「じゃあきっと、嫉妬しちゃったんだよ」

嫉妬…。
最初は全然理解できなかった
いままでそんな気持ちになったことなんてないから

キリノ「嫉妬っていっても色々あるんだけどね
    例えば、コジロー先生とサヤが結婚したりしたら私は嫉妬すると思うよ
    タマちゃんがどっちなのかはタマちゃんにしかわからないけどね」
タマ「…」
キリノ「私が言うのはここまで、あとはタマちゃんが決めるんだよ?」
タマ「は、はい。ありがとうございます」


家に帰ってからもずっと考えていた
ユージくんのこと、自分のこと
そして、あたしは気づいた。
自分に、自分の気持ちに。




【帰宅途中】

自分の気持ちに気付いたらもうユージくんの顔をまともに見れなくなってしまった
朝出会ったときも、休み時間に会う時も、部活の最中も、一緒に帰ろうと誘われた時も
全部、自分の気持ちに気付いたから
あたしは、ユージくんのことが好きなんだと
これが、恋なのだと

ユージ「ねぇ、タマちゃん」
タマ「え?あ、な、なに?」
ユージ「今日はどうしたの?
    なんだかずっと様子が変だったけど」
タマ「そ、そんなことないよ」
ユージ「…そう」

本当はそんなことあるけど…
でも、あたしの気持ちを伝えてもユージくんは今までのように優しいままでいてくれるだろうか?
もしあの人の印象と同じように妹だと思われていたなら、こんなの迷惑じゃないだろうか?
数え上げるときりがないほどの不安が次々と浮かんでくる

ユージ「それじゃあね、タマちゃん」
タマ「あ…」

気づくといつものわかれ道の前にいた
でも、あたしは別れたくない…、離れたくない…

タマ「ユ、ユージくん」
ユージ「うん?どうしたの?」
タマ「あ、その、なんでもn」

その時、あたしは、聞いた
「大丈夫」
という言葉を
あたしはそれに、懐かしさを感じた。

タマ「あ、あの…
   こういうのは初めてだから、なんて言うべきなのか分かんないんだけども…
   聞いて」
ユージ「? うん?」

今言わないと、たぶんずっと言えなくなる。
だからあたしは…その言葉を信じた

タマ「す、好きです!ずっと、ずっとあたしのそばにいてください!」

言ってしまった…

ユージ「えーと…」
タマ「あ、ご、ごめん、でも…その…ほ、本気なの!」

今、あたしの顔が真っ赤になってるのがわかる
熱いし、目が少ししみる、心臓がドクドクいってる
緊張しすぎ、混乱しすぎだあたし
少し落ち着こう

ユージ「タ、タマちゃん…俺は…」
タマ「あ、待って!」

あたしはユージくんのすぐ側まで寄って深呼吸をした
よし、大丈夫

タマ「ど、どずじょ」

かんだ。もはや何を言いたかったのか自分でもわからない

ユージ「う、うん、それじゃあ…」

ユージくんには伝わったようだ。今はそれだけでも嬉しい
それだけあたしはユージくんのことが好きなんだ

それだけ好きだからあたしは…

ユージ「お、俺もタマちゃんのこと…」

彼の言葉が…

ユージ「好きだよ。ずっと一緒にいたいと思ってる」

泣くほど嬉しかった


Fin