キリノ「さっちんが入ってくれて団体戦の部員も揃ったし、タマちゃんはあの鈴木リンちゃんに勝っちゃうし、室江高剣道部、今ノリにノッてますね。」
コジロー「あぁっ。これで俺のクビも繋がりゃ。もう文句無しだぜっ。」
キリノ「これで全国大会なんか行けちゃった日には、せんせー、タマちゃん様様っすよ~。」
コジロー「あぁっ。なんといっても俺にはタマがいる!…と、そういや剣道で結果残せば、帳消しになるかもしれないって最初に提案してくれたのはキリノ、おまえだったっけ。
ありがとなっ。ホントにそれでどうにかなるって保障はないけど、おまえの言葉で前に進めたよ。そう、タマだけじゃない。俺にはおまえもいるんだよな…。」
なでなで
キリノ「はにゃ~~♪
んっ!そうですよっ!何を隠そう最初だって私の為にやる気出してくれたのがキッカケでしたもんねっ♪」
コジロー「…あ、あー、あのな、…実は一つ、今だから言えることなんだけどな。言いだせなくてさ、隠してたってワケじゃないんだが…あの…そのだな…。」
キリノ「?」
コジロー「いや~、タイミングというか、流しちまったっていうか……。」
キリノ「??」
コジロー「実はな、俺がやる気になったのは先輩と寿司を賭けてたんだ…。」
キリノ「…。……私も一つ、言いだせなかったことがあるんすよ。
実はね、ぜぇんぶ知っちゃってましたっ。ユージくんから聞いて。」
コジロー「!?」
キリノ「いや~、馬鹿だなぁ、あの時の私。せんせーが私の為にやる気に、なぁんて調子に乗ったこと本気で言ってましたからね~。」
コジロー「…キリノ…。
…あのな、言い訳の様に聞こえるかもしれないが聞いてくれるか?
確かにあの時は寿司のことで頭がいっぱいだったけどな。今思えば、あそこに一人残ってたのがおまえじゃなかったら、ハナから勝負に乗ろうなんて考えもしなかったと思うんだよ。」
キリノ「??…つまり…?」
コジロー「ん~、俺の中でどこかやっぱりおまえの為ってのもあったんじゃねーかな。練習サボらないのにいつも素振りばっかさせてたし、なんとかしてやりたいなぁって…。」
キリノ「……。♪ならいいっす♪やっぱりせんせーは私の思った通りのせんせーでした。」
コジロー「そうか…」
キリノ「はいっ」
なでなで
キリノ「ふにゃ~~♪」
最終更新:2008年05月18日 00:35