キリノ入部当初
コジロー「(千葉キリノか、経験者だけあって足捌きの基本は
     出来てるし、中々に筋がいいな。ただなんか変な
     癖があるな。)おーい千葉、ちょっとこっち来て
     素振りしてみろ。」
キリノ「は~い。」
びゅん、びゅん
コジロー「う~ん。」

一学期前期
コジロー「(分かった。たまに腕だけで竹刀振ってるんだな。)
     おい、キリノちょっと来い。お前は腕だけで竹刀を
     振る癖がある。ちょっと俺の素振りを見てろ。」
キリノ「は~い。」
ぶん、ぶん
コジロー「こうだぞ。」
キリノ「わかりました。やってみます。」

一学期後期
コジロー「(あれから一時は直ったかに見えたのにまた戻ってる。
     口でなくちゃんと手取り足取りで教えた方がいいのか?)
     キリノー、ちょっと来い。」
キリノ「は~い、何すか?」
コジロー「また手だけで竹刀振ってるぞ。ちょっと手首貸してみろ。」
キリノ「あ・・・。せ、先生、女子高生の手なんか握って。
    それセクハラっすよ。」
コジロー「お、おま!馬鹿言うな。これはちゃんとした指導だっつの。」
キリノ「・・・ふふふ。なーんて、冗談ですよ。」
コジロー「全く。」

夏休み
コジロー「(まだ直らんな。もしかしてもうずっと前からの癖なのか?)
     ちょっとキリノ、こっちへ来い。もう一度素振りの型を
     やってみるぞ。」
キリノ「は~い。」
コジロー「まず、手はこう、腕と肩はこう。」
キリノ「・・・プクク。」
コジロー「ん、どうしたキリノ?」
キリノ「い、いや先生の指が脇のところに当たってくすぐったいんですよ。」
コジロー「え!?す、すまん。・・・つ、続けるぞ。」

二学期前期
コジロー「(やっぱり直らんな。ここは何かきっかけがあれば。)
     おい、キリノ!」
キリノ「何すか~?」
コジロー「多分お前は集中力が欠けてるんだ。だから何か
     危機感を持ってやってみればいいんじゃないか?」
キリノ「むむむ、危機感か~。そう言われてもね~。」
コジロー「お、そうだ。その癖が出たら次の日俺におかず一品ってのは
     どうだ?べ、別に俺が金無くて腹が減ってるからじゃねーぞ。」
キリノ「え~~?んー、でもまあその賭けも面白いかもしれないっすね。
    いいっすよ。それ受けてたちましょう。」
コジロー「(良し、これで少しは飯代が。)」

二学期後期
コジロー「(う~ん、あれから4、5回世話になったが直らなかったな。
     タカり続けるのもアレだし、もう止めたが。もしかして逆に
     気を張りすぎなのか?)キリノキリノ。」
キリノ「何すか~?」
コジロー「俺が思うに素振りをする時に意識しすぎ、力が入りすぎ
     なんじゃないかと。だからもっと力抜いて、自然体で
     振ってみな。柔軟しっかりやるのもいいかもしれん。」
キリノ「はい、了解っす。」

冬休み
コジロー「(あれから見てみるとやはり無駄に力が入ってるんだな。
     特に肩が張ってる。)キリノ~。」
キリノ「何すか?」
コジロー「お前やっぱ肩に力が入りすぎてるぞ。」
キリノ「やっぱりっすか?最近特に忙しかったからかな~。」
コジロー「やっぱりって。・・・そうか、そういやお前実家の総菜屋を
     手伝ってるんだっけ?兄弟が多いとも。疲れてるのか?」
キリノ「いえ、大丈夫っす。」
コジロー「無理するな。疲れてるなら部活なんて休んでもいいんだぞ。
     それで型が崩れたら練習してもしょうがないぞ。」
キリノ「・・・でも、部活は休みたくないっす。」
コジロー「?、・・・よし、分かった。じゃあキリノ、後ろを向け。」
キリノ「え、な、何すか?」
コジロー「いいから。」
キリノ「・・・はい。」
もみもみ
キリノ「え、ちょっと先生。何を!?」
コジロー「何って肩揉みだよ。お前が無理してでもやるって言うなら
     こうだ。」
キリノ「・・・先生ぇ、それセクハラっすよ・・・。」
コジロー「違う。お前がわがままゆーからこーすんだ。」
もみもみ、もみもみ
キリノ「あ・・・。・・・んっ・・・っ、・・・ふうっ・・・。」
コジロー「お、おいキリノ。変な声出すなよ。こ、これじゃ本当に」
キリノ「・・・んん。・・・先生!」
コジロー「な、何だ?」
キリノ「先生って・・・肩揉み滅茶苦茶上手いじゃないっすかー!」
コジロー「・・・へ?そっち?」
キリノ「もう、すっかり元気ですよ。見て下さい!」
ぶおん!ぶおん!
コジロー「おお、しっかりした素振りになってる。って、さっきまでの
     流れからこう続いていいのか!?(エロス的な意味で)」
キリノ「なんの話っすか?」
コジロー「いや何でもない。」

三学期前期
コジロー「(また元に戻ってる。やっぱ疲れてんのか?また肩揉んでやるか?
     いやいや、あの時はノリであんなことしちゃったが、実際アレは
     セクハラだ。サヤあたりに頼んでって、あいつ今いねえよ。)
     キリノ、ちょっと。」
キリノ「どうしたの~、先生?」
コジロー「いやな、またあの癖が出てるんだが・・・。」
キリノ「うええ、マジッすか!?・・・しょうがないっすねえ。」
コジロー「って何後ろ向いてるんだ?」
キリノ「おりょ?また揉んでくれるんじゃないんすか?」
コジロー「・・・・・・。お前って奴は~~!!」
もみもみ、プニプニ、もみもみ
キリノ「ああ~、そこそこ。そこから腰の方まで下りてきて。」
コジロー「調子に乗るな。」
パシン!

三学期後期
コジロー「(あんにゃろ、結局まだ直ってねーよ。わざとか?
     いやいや、疲れが溜まってるってことも・・・。う~ん。
     どちらにしろ癖はちゃんと直さないといけないしな。)
     キリノ、ちょっと来い。」
キリノ「えへへ~、何すか先生。」
コジロー「えへへじゃない。」
もみもみ
キリノ「ホアア~、やっぱ先生上手いっすねえ。極楽極楽。」
コジロー「キリノ・・・、お前はこの後素振り100回だ。
     いったいいつになったらその癖が直るんだ!」
もみもみもみもみもみもみもみもみ
キリノ「ホアア~。」
コジロー「お前の癖が直るまで肩揉み続けてやるから覚悟しろ。」


岩佐「俺らカワイソじゃね?」
外山「ケッ。」
サヤ「先生、あたしの指導は~?(泣)」
最終更新:2008年04月27日 01:28