132 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 23:29:17 ID:MY0Kx67u
あの年のバレンタインデー前日

椿「ふ~んふ~ん♪珠姫、明日は何の日か知ってる?」
ハイテンションな母に反比例して、引き捲り首をよこに振る珠姫

椿「も~バレンタインデーよっ!ユージ君にチョコをあげる日なのよ~♪」
鍋の回りを踊りながらチョコを指で掬って娘の口に含ませる椿、広がる濃厚な甘さとコクにほころぶタマのほっぺた

椿「どー美味しいでしょ~何てったって南米から直に取り寄せた最高級カカオ豆何だから!」
『カルロスも最初からこれを差し出せば、カルテットを失う事も無かった』と云う呟きの意味を知るには、珠姫は幼すぎた

椿「でも勝負はこれからよっ珠姫!ユージ君のハートを確実にゲット母さん色々用意しちゃいました~♪」
『お酒は媚薬の基本よね~これは昔琉球で献上すれば村が一年間年貢免除になったと云われる三つ首のハブを漬け
込んだの・あとマンドラゴラも外せないわ・それにエリクサ・猿の手・1000年以上前に埋葬された木乃伊の粉末・黄金
の蜂蜜酒・コトリバコも流行りよね~etc』 調理はサバトの様相を見せ、珠姫の表情は限りなく無に近づいて行った

椿「出来たー!」片づけも終わり日常を取り戻した台所で、ハート型のチョコを片手にガッツポーズの母と凍ったままの子
椿「ではお味見をば~♪」

それから暫くしてある病室、痛々しくベットに張り付けられているような椿・・・そばにタマ父
椿「残念だわ・・・もっといろいろ(ユージ君をうちの子にする工作)してあげたかったのに・・・」(つーか死に切れん!!!)

そして現代
椿幽霊『なんて事があったのよね~カルロス、で来年こそは期待出来そうなんだからアンタも手伝いなさい~』
最終更新:2008年04月25日 23:33