424 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 06:19:02 ID:u66bkxPc
突発的ヤンデレタマ日記~竹内編~

防具が届いたと部長から聞いたので道場に寄ったところ、ユージくんともう一人の男子(まだ名前覚えてない)が妙な顔をして待っていた。

「あ、タマちゃん。竹内さん来てるって聞いたんだけど」

……………………誰?

新入部員だろうか。しかもユージくんがさん付けで呼んでるということは……女子!?
これは由々しき事態だ。現状で既に3対2と女子の比率の方が多いというのに、この上更に差が開いてしまったりしたら、それだけユージくんの貞操が危うくなってしまう。
というかユージくん、名前を知ってるなんて……既に接触済み!?
まだ見ぬ新入部員竹内の手の早さに、あたしは戦慄を覚えた。
これはまずい。一刻も早くその竹内とやらに釘を刺しておかないと。
場合によっては実力行使に及ぶ必要もあるかもしれない。出会い頭に突きでも見舞っておけば人のモノに手を出そうなんて不埒なことは考えなくなるだろう。
ユージくんの貞操はあたしが貰う予定だし、あたしの貞操はユージくんに貰ってもらう予定なのだ。邪魔者には容赦しない。

「あれ、タマちゃんなんか妙に気合入ってるね?」

もちろん。あたしとユージくんの幸せ家族計画の障害となって立ちはだかる女狐には相応の報いを与えないといけないんだから。
泥棒猫には手加減無用、それがお母さんの遺言でもあったのだ。



……勘違いだった。
最終更新:2008年04月25日 23:22