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637 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/24(木) 05:08:59 ID:eiC3PXnI
突発的ヤンデレタマ日記 ~朝練編~

ユージくん(と、途中で合流した他一名)と一緒に朝練へ向かう。
眠いらしい栄光くんとあたしとを見比べたユージくんが、

「栄花くんは朝弱いなァ。それにひきかえタマちゃんは強いね」

それは当然。だって朝と帰り、そして部活中は一日の中でも確実にユージくんと一緒にいられる時間なのだ。眠いなんて言っている暇はない。
そうかな、と照れ隠しに謙遜してみたら、

「うん。いつもテンション同じだもん」

……予想外の切り返しだった。
流石ユージくん、相変わらずあたしの予測というか期待の斜め上をいくリアクション。
だけどあたしはへこたれない。予想の埒外だったとはいえ、折角用意したフラグをユージくんが華麗にスルーすること自体には慣れているのだ。慣れたくなんてなかったけれど。

「……つまんなくてごめん……」
「えっ」

わざとヘコんだような口振りで言うと、ユージくんは戸惑ったようだった。
よし、また一つフラグを立てることに成功。あまりわかりやすい形で立てると容赦なくユージくんがヘシ折るけれど、こういう目立たないフラグなら大丈夫なはず。
地道な努力を欠かさないあたしだった。それもこれもいつか実を結ぶに違いないと信じていればこそ。

道場へ着くと、知らない女子生徒がいた。
……見た瞬間、即座にあたしとは絶対に相容れない人種だと悟った。
背が高い。胸が大きい。
剣道部の先輩だとすぐに判明しなければ、衝動的に敵だと断定してしまうところだった。
と、矛先を収めたのも束の間。

「かわいいねーーーー♪」

目を輝かせてそう言ってきたのを見て、やはり考えを改めた。
敵。間違いなく敵。
よりによってユージくんに色目を使うとはいい度胸だ。
ユージくんが可愛いのは事実だが、それを堪能していいのはあたし以外にいない。その辺りをきっちりとわからせておく必要があるだろう。
さて一体どうやって制裁を加えたものかと考えていたら、

「初心者にしては思い切りのいい打ち込みだよ。ちょっと男みたいな荒々しさがあるけどそれがいいや」

……なんと。あのユージくんが、女子のことを誉めている(栄光じゃなかった栄花くんの彼女だ)。
竹刀を握る手に思わず力がこもった。
ユージくん、他の女のことなんてどうでもいいからあたしだけ見てて。
そう思いつつ、渾身の力で竹刀を振り下ろすと、

「あ、あれと一緒にしちゃ駄目だから」

なんだか慌てた様子でフォローしていた。
ユージくん……あたしよりそんな謎の頭身した男子の方を優先するの? そりゃあ友情は大事かもしれないけど。
……でも、それもユージくんのいいところ。

ちなみに巨乳先輩の方はともかく、栄花くんの彼女に関しては心配する必要はなさそうだった。

「怖いね……」

あの様子ならまず間違いなくフラグなんて立たない。