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第三話「蒼海の覇者」


暖かい光りが差す穏やかな海面に一隻の船が静かに漂っています。

甲板の船員たちは一面の海を眺め、顔に当たる風を楽しんでいました。

波が船体に当たる音と海鳥の鳴き声、それはまるで演奏のようです。


穏やか過ぎる海に船員たちはいつしか警戒心を忘れ、

前方に現れた巨大な岩と地獄へと吸い込まれてしまいそうな

大きな渦に気が付きませんでした。


一瞬、船内から空を裂くような悲鳴が上がったかと思うと、

船は岩にぶつかってばらばらになり

船員と共に深海へと吸い込まれていきました。


この事件の後、世界各地の海で、

怪事件が相次いで発生し始めました。


このことを聞いた海神―ポセイドンは顔を赤らめ、

事件の原因を解き明かそうと急いで海に出ました。

ポセイドンは片手で槍を振りかざし、片手に手綱を握り、

馬車で海の上を駆けて行きます。

ポセイドンの怒りの一喝でガイア大陸が大きく揺れ、

海から上がった巨大な津波が雨や雨雲となり、

世界の海が一瞬にして荒れ始めました。


『この地で乱を起こすな』


ゼウスが空から雷を落とし

ポセイドンの一喝に答えます。

ゼウスは神々を率いて乱の源を探り始めました。


『愛する人を恐怖から守りたいなら武器を持って立ち上がれ。』

『これはお前を英雄へと導き試練だ』