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第二話「龍王の秘宝」


ある時、多くの神々が集い、宴が開かれていました。

神々が宴に出向いた隙を見計らい、冥府の主ハデスはある陰謀を実行に移したのでした。

遥か地の底にある灼熱の神殿の奥に、ハデスは現れました。


その彼の手には古めかしい祭器が握られていたのです。

神殿の祭壇に向け祭器が投げ入れられると…紫色の霧が辺りに広がり…


その奥から巨大な影が巨躯を起こし這い上がってきました。

影の主の正体…それは太古に神々と戦い封印された巨大な魔龍でした。

魔龍は復活と同時に、ガイアに異変を引き起こしたのです。


七つの月がその光を失い、地の底より屍鬼が這い出し人間達を襲いはじめました。

時を同じくして、春の女神ペルセフォネにも禍が降りかかったのです…


彼女の周りを暗雲が包んだかと思うと、地の底から現れた巨大な手により

闇の底へ引き摺り込まれてしまったのです。


その事を知ったその母であるデメテルは、娘を奪われた悲しみに沈み、

彼女の役目である大地への実りを放棄してしまいました。

そして徐々に大地は実りを失い荒廃していくこととなりました…


その様子を目にした、ゼウスはペルセフォネの救出をガイアの大地の

勇敢なる者達に呼びかけました…


ペルセフォネの救出とハデスの陰謀に対抗するため、

心に翼を宿す者達の戦いが新たに始まります。


最終更新:2015年08月27日 12:48