跳躍ユニット

跳躍(ジャンプ)ユニット

基本的に化学反応による燃焼で即推進力を得るロケットエンジンと燃費の良いジェットエンジンを単一ユニットとして複合したハイブリッドエンジンである。
緊急時など瞬間加速が必要な際に内部構造が変形し、内部に密室を構成しそこでロケット燃料を燃焼爆発させジェットエンジン排気と共にスラスターノズルから排出することで高出力だが持久力に乏しいロケットエンジンと効率はいいが出力の変動にタイムラグがあり最大出力に劣るジェットエンジンの双方の弱点を補いつつ加速性と燃費向上を両立した。*1
また、その構造を実現するためや宇宙開発における技術向上で生み出された超耐熱単結晶合金技術を機関部に採用したことで、ジェットエンジン単体も既存のものより遥かに高い推力を得ることが可能とている。
跳躍ユニット自体は懸架フレキシブルアームによって機体の後腰部に接続され独立稼働させる事ができ、推力変更ノズルやユニットのスタビライザー等と共に有機的に統括制御することで細かい機動制御を行う事が出来る。
この懸架フレームが足に直接装着されるか、腰部モジュールに接続されるかは機体による。第一世代機では足に直接装備が多く、以降では殆ど見られない。唯一の例外が零式武御雷である。また、緊急時はパージすることが可能。

91式噴射跳躍システム


帝国軍第3世代戦術機に採用されている跳躍ユニット。
跳躍ユニットは本体とのバランスを前提に設計されているため、元来他機種との互換性はないのであるが、帝国軍はパーツ流用を前提に設計を行うことで、これを可能とした。
不知火・弐型に装備されているものは、エンジンを大出力のジネラルエレクトロニクス製F-140に換装されている。
陽炎・改では、跳躍ユニットを換装することで性能向上を図る試みがなされている。

F-15・ACTVの強化型噴射跳躍システム&追加スラスター


F-15・ACTVに装備されている大推力ジャンプユニットと背部に追加装備された推力ユニット。
追加スラスターにはウェポンラックも装備されているので、従来の装備を損なうことはない。搭載エンジンは共にプラッツ&ウィットニー114wb。

可変翼機構


F-14の跳躍ユニット
米海軍のF-14、ソ連のMiG-23/27、EUのトーネードは、跳躍ユニットに可変翼機構を採用しており、これにより高い運動性能を発揮する。
  • F-14の可変翼機構
    実機のF-14は主翼角度を変えられる可変後退翼であるが、こちらは跳躍ユニットと翼とがなす角度、航空機で言うところの上反角/下反角を制御する。

自爆攻撃(スーサイドアタック)

自決装置(SDS)が装備されていない米軍所属機でも、跳躍ユニットを暴走させることで自爆が可能。アニメTEにて、F-16が実行。
跳躍ユニットのエンジン一覧
メーカー名 エンジン名 搭載機種名
 ジネラルエレクトロニクス  FE79-GE-2A  F-4 ファントム
 F-11 タイガー
 FE79-GE-9A  A-10 サンダーボルトⅡ
 FE79-GE-17A  F-4E ファントム
 FE85-GE-15  F-5 フリーダムファイター
 ミラージュⅢ
 トーネードIDS
 J-35 ドラケン
 クフィール
 FE85-GE-21  F-5E タイガーⅡ
 トーネードADV
 JA-37 ヴィッゲン
 FE110-GE-129  F-16XL
 FE110-GE-400  F-14 トムキャット
 F-14Ex スーパートムキャット
 YFE120-GE-100  YF-22 N22YF 試作2号機
 YF-23 PAV-1 試作1号機 スパイダー
 FE140-GE-100  XFJ-01a 不知火・弐型 試作1号機
 FE404-GE-400  F-18 ホーネット
 F-CK-1 経国
 ミラージュ2000改
 JAS-39 グリペン
 X-29
 FE412-GE-400  A-12 アヴェンジャー
 FE414-GE-400  F-18E スーパーホーネット
 プラッツ&ウィットニー  FE100-PW-100  F-16 ファイティング・ファルコン
 ラビ
 FE100-PW-200  F-15C イーグル
 FE100-PW-220  F-15E ストライク・イーグル
 FEb114-PW-100  F-15・ACTV アクティヴ・イーグル
 FE119-PW-100  F-22A ラプター
 F-22A EMD Phase2 ラプター 先行量産型
 YFE119-PW-100  YF-22 N22YX 試作1号機
 YF-23 PAV-2 試作2号機 グレイゴースト
 FE133-PW-100  XFJ-01b 不知火・弐型 試作2号機
 FE135-PW-600  F-35 ライトニングⅡ
 不明*2  FE79-FHI-17A  77式 撃震
 82式 瑞鶴
 FE100-FHI-200  89式 陽炎
 FE108-FHI-220  94式 不知火
 FE108-FHI-220E  97式 吹雪
 FE108-FHI-223  00式 武御雷 Type-00C
 FE108-FHI-225  00式 武御雷 Type-00A
 00式 武御雷 Type-00F
 94式 不知火・壱型丙
 FE108-FHI-227  00式 武御雷 Type-00R
 不明*3  K-13-300  Su-15
 K-15BD-300  MiG-25 スピオトフォズ
 K-25-300  MiG-21 バラライカ
 J-8 殲撃8型
 K-35-300  MiG-23 チボラシュカ
 MiG-27 アリゲートル
 不明*4  KD-36F  MiG-31 ブラーミャリサ
 不明*5  KD-33  MiG-29 ラーストチカ
 不明*6  ALS-7F-2  Su-11
 ALS-31  プロジェクト1.42/1.44
 Su-27 ジュラーブリク
 J-11 殲撃11型
 ALS-31E  J-10 殲撃10型
 ALS-37F  Su-37 チェルミナートル
 ALS-37FU  Su-47 ヴェールクト
 不明*7  S53-P2  ミラージュ2000
 S88  ラファール
 アエロジェット  AJ200  EF-2000 タイフーン
 不明  Mk45 HWWJS*8  A-6 イントルーダー
 81式 海神

潜航(サブ)ユニット

81式潜航ユニット


崇潮級強襲潜水艦。海神の長距離移動用の潜水母艦であり、上陸直後の火力支援を担当する支援兵器プラットフォームでもある。海神を分離した後は海上に浮上し、艦隊に装備された各種対地兵器での火力支援任務を行う。

ソードフィッシュ級

水陸両用戦術機A-6 イントルーダーの長距離侵攻を支援する中型潜水艦。
概念的にはA-6の「跳躍ユニット」と表現するべき支援兵器である。
艦首に1機のA-6を搭載可能で、上陸地点に近づくまでは潜水艦の動力を使用することにより、戦術機の稼働時間を温存することができる。
A-6分離後は艦に装備されているロケット弾やクラスターミサイル等の対地兵器による上陸支援を行う。

ロサンゼルス級

海中での稼働時間向上を図った原子力推進型の支援潜水母艦。
ソードフィッシュ級より一回り大型化、A-12 アヴェンジャー同様の露見対策が施され、徹底した整流処理や新開発の磁力型水流推進システム、原子力機関の採用によりほぼ無音での無補給長期巡航が可能となっている。
なお、主機の原子力化は上陸支援用電磁投射砲の装備を前提とした仕様でもあったが、電磁投射砲の開発の遅れにより76㎜速射砲が暫定採用されている。また、副兵装として12連装ミサイル垂直発射装置を1基搭載している。

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最終更新:2021年01月16日 02:17

*1 燃費効率を維持するためロケットエンジン稼働中もジェットエンジンはアイドリング状態で稼働を続ける

*2 元ネタの開発元・石川島播磨重工(IHI)のもじりか富嶽重工(FHI)のどちらかと思われる

*3 元ネタの開発元は旧ソ連のツマンスキー設計局

*4 元ネタの開発元は旧ソ連のソロヴィヨーフ設計局

*5 元ネタの開発元は旧ソ連のクリーモフ設計局

*6 元ネタの開発元は旧ソ連のリューリカ設計局

*7 元ネタの開発元は仏のスネクマ社

*8 Heavy Weight Water-Jet System