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アオイシロ・アナザーストーリー

★ヤンデレの綾代に死ぬほど愛されて眠れない梢子


 梢子さん、ただ今帰りました。遅くなってしまって申し訳ありません。

 うふふ、こうやって梢子さんと一緒に暮らせる日が来るなんて、本当に夢のようです。
 梢子さん、覚えていますか?私と梢子さんが初めて出会った、あの日の事を。
 剣道部での初めての練習で、周囲の先輩たちに気圧されて、慣れない環境にも戸惑っていた、あの日・・・。
 梢子さんはそんな私に気を遣って、親身になって助けて下さいましたよね。凛々しくも優しい、あの輝かしい笑顔で。

 あの日、梢子さんを一目見たあの瞬間から、私は梢子さんに運命めいた物を感じたんです。
 これが恋なのだと。私は梢子さんに一目惚れをしてしまったのだと。私はあの時、はっきりと自覚しました。
 だから私は、梢子さんに少しでも近づきたくて、出来るだけ梢子さんと一緒にいるようにして、副部長にもなって・・・
 少しでも梢子さんの私への好感度を上げようと、必死だったんですよ?うふふ。

 そして、あれから1年・・・あの卯奈坂での合宿で、精一杯の勇気を振り絞って梢子さんに告白して・・・
 そして梢子さんは、私の想いを受け止めて下さいました。
 私は嬉しかった・・・。本当に嬉しかった・・・。
 もし梢子さんが私の想いを受け入れて下さらなかったら、私は本気で死ぬつもりでしたから。

 それ程の想いを、私は梢子さんに抱いていましたから。
 私の大好きな梢子さんと、これからはいつまでも一緒にいられる・・・いつまでも独り占め出来る・・・そう思うと本当に涙が止まりませんでした。
 そして今、私は梢子さんと同居している・・・私は今、本当に幸せです。
 ただ残念なのは、これからは梢子さんと一緒に学校に行けなくなってしまった事なのですが・・・。
 でも、これからは家に帰れば、いつでも梢子さんが私の事を待ってくれていますから。
 今の私は、梢子さんを独り占めにしていますから。こんなに嬉しい事はありません。



 でも・・・梢子さんの優しさは・・・私だけに向けられた物では無かった・・・。
 梢子さんは強くて凛々しくて優しくて、私はそんな梢子さんだからこそ好きになったんですけど・・・。
 その優しさは私だけではなく、いつもいつも他の方にも平等に向けられていた・・・。
 梢子さんは部長だから、付き合いだからと私に諭していましたが・・・私はとても悲しかったんですよ?
 私も、梢子さんがあくまでも『部長として』他の部員の皆さんに接するというのであれば、梢子さんの部長としての体面と責務もありますので、我慢していました。
 でも・・・梢子さんは優しいから、梢子さんのその優しさは、いつもいつも、他の女の子を引き寄せてしまう・・・。

 その典型例なのが、合宿で知り合った桂さんですよ。
 梢子さんと何があったのかは存じませんが、他校の生徒だというのに梢子さんとあそこまで親しく接するなんて・・・。
 それに桂さんと話をする時の、梢子さんのあの輝いた笑顔・・・
 正直、私は怖かったんです。このままでは桂さんに梢子さんを奪われるのではないかと。

 だから私はある日、学校の裏庭に桂さんを呼び出したんです。
 私だって一応、桂さんと話し合いの場を設けたいと思っておりましたから。
 それで私は桂さんにはっきりと言ったんです。

 『梢子さんは私の恋人になりましたから、あなたはどうかお引取り下さいませんか?』

 って。
 そしたら桂さんったら物凄い形相で、私の事を泥棒猫!!って言うんですよ?
 泥棒猫だなんて失礼ですよね?私は梢子さんに想い人がいない事を確認した上で、きちんと正面から梢子さんに気持ちを伝えて、結ばれたというのに。
 大体それを言うなら、私から梢子さんを奪おうとする桂さんの方が泥棒猫じゃないですか。
 それなのに桂さんったら、全然引き下がろうとしないんですよ?
 折角話し合いの場を設けて、穏便に解決したいと思っていましたが、桂さんがあまりにも強情でしたので・・・

 だから私、桂さんを殺す事にしたんです。

 私が<<剣>>を取り出したら、桂さんは慌てて月光蝶で私を殺そうとしたんですけど、あまりの桂さんのドジ加減ぶりに正直笑いが止まりませんでしたわ。
 だって、どれだけ神聖な力なのかは知りませんが、神々さえも葬る呪物である<<剣>>に、あんな軟弱な術が通用するわけ無いじゃないですか。
 私が<<剣>>を一振りしただけで、月光蝶はバッサリ・・・ついでに桂さんの身体もバッサリ・・・
 その後、携帯電話からノゾミちゃんも出てきたんですけど、あまりにギャーギャーうるさかったので殺しておきました。
 桂さんの遺体も贄の血も、ちゃんと学校の花壇の肥料にしておきましたけどね。

 でも、私にも慈悲の心はあるんですよ?
 桂さんもあの世で一人ぼっちなのは寂しいと思ったので・・・
 あの後、桂さんの為を思って、ついでに柚明さんも殺しておいたんです。
 今頃は従姉妹同士で2人仲良く、天国で幸せに暮らしていると思いますよ?
 だから桂さんには、私に感謝して頂かないと・・・。



 ああ、でも1番困ったのは夏夜さんでしたね。
 梢子さんが家に帰らなくなったのを心配したのか、この間夏夜さんが物凄い形相で私に迫ってきたんですよ。
 梢ちゃんを返しなさい、あなたが梢ちゃんを連れ去ったんでしょう・・・って。
 私が梢子さんを連れ去るなんて、そんな事ありませんのにね。

 でも、夏夜さんがあまりにもしつこいので、仕方が無いのでこの間、夏夜さんを私の家に招待したんです。
 ああ、そう言えば梢子さんもいましたよね。
 でも夏夜さん、本当に梢子さんの事を大切に思っているのでしょうか?
 だって、ちょっと姿形が変わった程度で、目の前にいる梢子さんの事が分からないなんて。
 所詮、夏夜さんの梢子さんへの愛情は、その程度だったという事ですよ。
 しかもあの人、梢子さんに向かって悪趣味だなんて言いましたし。

 私、あの時思わず夏夜さんを殺してしまおうかと思ってしまいました。

 ああ、大丈夫ですよ?夏夜さんは梢子さんの大切な従姉ですから。だから私は夏夜さんまで殺してはいませんよ。
 でも夏夜さんったら、本当に剣道以外は何も出来ないヘタレなんですね。
 目の前に梢子さんがいるのに、天井裏から床下まで、必死になって梢子さんを探そうとするんですもの。
 そして、諦めて帰る時の夏夜さんの、あの悔しそうな顔・・・。
 私、呆れるのを通り越して、何だか夏夜さんが可哀想になってしまいました。

 でも、梢子さんをあの家に帰さなくて正解でしたね。
 だってあんな人のそばにいたら、梢子さんはきっとあの人に縛られてしまいますもの。
 それに、梢子さんは私と一緒にいるのが幸せですものね。
 私はあの人たちとは違う。私は本気で梢子さんを愛しています。
 梢子さんがこんな姿になってしまっても、私はこんなに梢子さんを愛せる。
 私とあの人たちとでは、梢子さんを愛するという次元が違うんですよ?

 ああ、ごめんなさい。そう言えば梢子さんにお水をやらないといけませんね。
 ちゃんと手入れをしないと、梢子さんが枯れてしまいますものね。
 うふふ・・・そろそろ梢子さんがお花を咲かせる時期ですね。一体どんな綺麗なお花になるのか、今から本当に楽しみです。
 梢子さんが私の為に、沢山お花を咲かせてくれる・・・私、本当に嬉しいです。

 梢子さん・・・好きです・・・愛しています・・・
 だからずっと私のそばにいて下さいね・・・?
 私と梢子さんの邪魔は誰にもさせません。私が梢子さんを守って差し上げます。
 例え誰であろうとも梢子さんに危害を加えようとする人は、全てこの<<剣>>で排除しますから。



 あら?お母様、どうなさったのですか?
 え?私にお客様ですか?こんな時間に?一体どちら様で?
 そうですか、コハクさんと汀さんが・・・分かりました。すぐに行きます。
 梢子さん、申し訳ありませんが少し席を外させて頂きますね。

 バタン。


 ドカッ!!バキッ!!グシャッ!!


 梢子さん、遅くなってしまって申し訳ありません。ただいま戻りました。
ええ、ちょっとコハクさんと汀さんの死体を処理するのに手間取ってしまいまして・・・。
 どうやって調べたのかは存じませんが、梢子さんがここにいるという事がコハクさんにバレてしまったようなんです。
 それで、コハクさんが梢子さんを丁重に葬るなどと言い出したので・・・

 私、思わずカッとなって2人共殺してしまいました。

 あの2人がいけないんですよ?梢子さんを丁重に葬るだなんて馬鹿げた事を言い出しますから。
 梢子さんはこうして私のそばにいるというのに・・・その梢子さんの事を愚弄するなんて、許せません。
 ですが、これで私たちの邪魔をする人たちは、もう誰もいなくなりました。
 私と梢子さんが創り上げる愛の巣・・・誰にも邪魔はさせません。

 そう言えば保美ちゃんとナミちゃんも私の事を疑っているみたいなんですけど、今の所は私たちの事を気付かれてはいないようなので、安心して下さいね。
 それに、もし気付かれたとしても殺せばいいだけの話ですものね。うふふ。

 それではもうこんな時間ですし、もう寝ましょうか。
 明日は学校も部活も休みなので、一日中梢子さんと一緒にいられますね。嬉しいです。
 では、お休みなさい・・・梢子さん・・・。
 永遠に、いい夢を観て下さいね・・・。