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Q.往人の母は「女の子は最後の夢を見た朝、死んでしまう」って言ってたけど…? A.【推測】往人の母が言った通り、今までの法術使いたちが出会った少女らも「最後」まで夢を見ていたようだ。これは、翼竜と空を飛ぶ夢を見た次の日に少女が死んでしまうということが、何世代かに渡って続いたことによると思われる。それらの経験の蓄積が「最後の夢」という言葉を生んだのだろう。 もちろん、器が崩壊してしまい、体が翼人の記憶を受け止める負担に耐えられなくなれば、少女は死んでしまう。死ぬ直前まで夢は見続けているのだから、同じく「最後の夢を見た朝、死んでしまう」と表現できなくもないが…やや無理があるように思える。この一文からは「空にいる少女」ならば誰もが見る「最後の夢」という概念があるように見受けられるので、そのように解釈することにする。 さて、最後まで夢を見るだけでは、神奈は輪廻の繰り返しから逃れることはできない。最後まで夢を見て、そして幸せに死ななければならないからだ。 それは「最後の夢」の内容を見ればわかる。不幸な記憶を空に返してしまうと、星は滅びてしまうのだという。「最後は幸せな記憶を」。それは翼人という種の誇りであり、また願いでもあった。 星の記憶は、永遠に幸せでなければなりません。 憎しみや争いで空が覆い尽くされた時。 この星は嘆き悲しみ、あらゆるものを生み出した己を忌むことでしょう。 全ては混沌に戻り、そして無に帰すでしょう。 だから、わたしたちは幸せであり続けましょう。 大地や空や海に暮らす者たちすべてに、無限の恵みをもたらすよう… それこそが、わたしたちという種の役目。 忘れることを許されない、わたしたちの誇り。 …… … けれど最後は… 星の記憶を担う最後の子には… どうか、幸せな記憶を。 そのときこそ… わたしたちは役目を終え、眠りにつけるのでしょうから。 今までの空の少女は、夢は最後まで見れても、幸せな最期を迎えることができなかった。癇癪のせいで友だちはできず、記憶のオーバーフローのせいで自我を失い、呪いのせいで心を通わせた人間は去るしかない。彼女たちはずっと孤独に死んできたのだ。 だから、晴子のように心を通わせながらも少女と最後まで付き合えた人間は、1000年目にやっと訪れた唯一の例外だった。なぜそれができたかといえば、「夢を話すことが悪いことだ」と観鈴が気付いたからだ。夢を見ることで空の少女は病み、少女と夢を共有してしまうことで相手も死に至る病に囚われる。少なくとも、神奈からの呪いは、そのような形で現れている。 観鈴と結ばれた次の日の夢は、往人が観鈴と同じ悪夢を見ていることを表している。また、往人も「おまえが寝ている間に俺は苦しむ」と言っている。おまえが寝ている間=おまえが悪夢を見ている間、ということ。
Q.往人の母は「女の子は最後の夢を見た朝、死んでしまう」って言ってたけど…? A.【推測】往人の母が言った通り、今までの法術使いたちが出会った少女らも「最後」まで夢を見ていたようだ。これは、翼竜と空を飛ぶ夢を見た次の日に少女が死んでしまうということが、何世代かに渡って続いたことによると思われる。それらの経験の蓄積が「最後の夢」という言葉として残ったのだろう。 >【往人の母】「女の子は、全てを忘れていく」 >【往人の母】「いちばん大切な人のことさえ、思い出せなくなる」 >【往人の母】「そして、最後の夢を見終わった朝…」 >【往人の母】「女の子は、死んでしまうの」 器が壊れかければ記憶を失うが、逆に言えばそれだけなので、誰かがそばにいることさえできれば「最後の夢」を見るまで死ぬことはないだろう。裏葉がやっていたように、法術使いならば「呪い」を受け流すことも可能だ。 実際にプテラノドンと飛ぶ「最後の夢」というモノが存在するのも事実なので、やはり歴代の少女たちはずっと「最後の夢」を見ていたと思われる。 しかし、ただ最後の夢を見るだけでは意味がない。器を壊すことなく最後の夢を見た上で、その内容を理解して、翼人の使命通り幸せに生き、幸せに死ななければならない。それは、今までの「空にいる少女」たちが誰一人としてできなかったことだ。 晴子は観鈴の笑顔を取り戻したい一心で、記憶を失った観鈴に必死に呼びかけ続けた。母の想いは伝わり、二人の親子の絆を思い起こさせることに成功する。記憶は戻り、器の崩壊を免れた観鈴は、晴子の胸で幸せに死ぬ。 翼人の使命は果たされ、輪廻は終わる。

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