北国人+犬妖精+帝國軍歩兵+はぐれメード
データ
L:北国人 = {
t:名称 = 北国人(人)
t:要点 = 暖かい服装,白い肌で美しい人材,白い髪
t:周辺環境 = 針葉樹林,木もないような雪原,豊かな小麦畑,豪雪対策された家,高い山
t:評価 = 体格1,筋力0,耐久力-1,外見1,敏捷0,器用0,感覚0,知識1,幸運0
t:特殊 = {
*北国人の人カテゴリ = 基本人アイドレスとして扱う。
*北国人は一人につきターン開始時に食料1万tが増加する代わりに生物資源1万tを消費する。
*北国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。
}
t:→次のアイドレス = 犬妖精(職業),魔法使い(職業),歩兵(職業),パイロット(職業),整備士(職業),国歌(絶技),アイドレス工場(施設),寮(施設),食糧生産地(施設),バトルメード(職業),高位北国人(人)
}
L:犬妖精 = {
t:名称 = 犬妖精(職業)
t:要点 = 犬耳,尻尾
t:周辺環境 = なし
t:評価 = 体格0,筋力0,耐久力-1,外見1,敏捷0,器用-1,感覚1,知識-1,幸運1
t:特殊 = {
*犬妖精の職業カテゴリ = 基本職業アイドレスとして扱う。
*犬妖精はコパイロット行為ができる。
*犬妖精はオペレーター行為ができる。
*犬妖精は追跡行為ができる。この時、追跡の判定は評価+3され、燃料は必ず-1万tされる。
*犬妖精は白兵戦行為ができ、この時、攻撃、防御、移動判定は評価+1され、燃料は必ず-1万tされる。
}
t:→次のアイドレス = ぽち王女の巡幸(イベント),犬(職業),銃士隊(職業),バトルメード(職業)
}
L:帝國軍歩兵 = {
t:名称 = 帝國軍歩兵(職業)
t:要点 = 歩兵銃,軍服
t:周辺環境 = なし
t:評価 = 体格4,筋力4,耐久力5,外見4,敏捷5,器用5,感覚4,知識5,幸運3
t:特殊 = {
*帝國軍歩兵の職業カテゴリ = 基本職業アイドレスとして扱う。
*帝國軍歩兵は歩兵時、近距離、遠距離戦闘行為ができ、攻撃判定は評価+2される。燃料1万tを必ず消費する。
*帝國軍歩兵は歩兵時、中距離戦闘行為ができ、この時、攻撃判定は評価+3される。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
}
t:→次のアイドレス = 帝國戦車兵(職業),帝國偵察兵(職業),帝國工兵(職業),帝國砲兵(職業)
}
L:はぐれメード = {
t:名称 = はぐれメード(職業)
t:要点 = メード服,箒型銃
t:周辺環境 = キノウツン
t:評価 = 体格0,筋力0,耐久力0,外見2,敏捷2,器用1,感覚1,知識1,幸運-1
t:特殊 = {
*はぐれメードの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
*はぐれメードはI=Dのパイロットになることができる。
*はぐれメードは援軍行為ができ、自らの意思でどこの藩民としても活動できる。
*はぐれメードは自らが仕えるACEを一人指名でき、それに仕える限り全ての判定は評価+1される。
}
t:→次のアイドレス = 魔術師に仕える者(職業),奥さん(職業),ネル&シーナ(ACE),野生化メード(職業)
}
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体格 |
筋力 |
耐久力 |
外見 |
敏捷 |
器用 |
感覚 |
知識 |
幸運 |
北国人 |
1 |
0 |
-1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
犬妖精 |
0 |
0 |
-1 |
1 |
0 |
-1 |
1 |
-1 |
1 |
帝國軍歩兵 |
4 |
4 |
5 |
4 |
5 |
5 |
4 |
5 |
3 |
はぐれメード |
0 |
0 |
0 |
2 |
2 |
1 |
1 |
1 |
-1 |
合計 |
5 |
4 |
3 |
8 |
7 |
5 |
6 |
6 |
3 |
イラスト&設定文章
(キノウツン政庁正面入り口にて)
冬の朝の夜明けは遅い。
旧え~藩国首都の北壁となり、東の国境をかねる山並みから、ゆっくりと陽光が差し、草木どころか足跡も見えぬ真白い雪原に暁が届く。
雪の無い季節にはたわわに実る小麦畑となる平野は今、一面の銀世界である。ただ、白い色で満ちている。
冬の穏やかな朝日が、万年雪に覆われる高い高い山を越え、雪原をさらに白く染め上げながら夜のカーテンを押し上げると、山裾から中腹にかけて続く針葉樹林の枝に積もった雪が、光を返しながらちらちらと風に舞いだす。
その頃には、街も村も人も皆、寒さに負けることなく動き出す。
急な傾斜が付いていたり、高床であったり、厳しい冬の豪雪に備える家々から、朝の慌しさが溢れて来る。
農業を主とする街や村では、春の種まきに備え、種籾の管理に余念が無い。雪解けとともに、国民の空腹を満たすための、小麦作りが始まるからである。厳しい冬を越えた種たちが、雪の溶けた平野に蒔かれ、芽を出し、根を伸ばし、やがて黄金の稲穂となって風に揺れる様は、豊かな土壌がもたらす自然の恵みそのものであろう。
工業都市では工場が動き出し、旧首都では人が動き出す。
旧王城、旧政庁の周りは特に賑やかだ。
犬の耳と尻尾を風に揺らし、歩兵銃を構えた歩兵たちが、朝の巡回を行うからである。
旧え~藩国時代のその当時は、未だ首都の受けた傷は大きく、人々の生活も、元通りとまでは言いがたい。明るく振舞ってはいても、いつ敵が来るかと怯える者も多い街の中を、歩兵たちは美しい顔立ちを険しくしかめ、真剣な面持ちで巡回する。
晴れているとはいえ冬の朝は冷える――いや、晴れているからこそ、冷えている。獣の毛や厚い繊維で作られた暖かな冬用の軍服を纏ってはいても、その吐息は、歩みとともに白く流れていく。
北国人特有の白い髪が、帽子からこぼれ、まるで雪を従えているかのようで、それもまた彼らの姿を寒そうに見せていた。白い肌は悴んで、わずかに薄紅に染まっている。それでも彼らは歩みを止めず、深く雪の降り積もった街の中を巡回して回るのである。
少しでも人々の不安を取り除くためならば、寒さなど気付かぬ風で、歩兵たちは進んでいく。
一方。
城内ではメードたちが、慌しく動いている。特に慌しく動いているのは、ポチ王女の指示から離れた、「はぐれメード」たちである。己の意思であらゆるものを守り、己の意思で仕えに行く、気高きはぐれたちだ。
はぐれてもメードはメード。憧れのご主人様に仕えるため、メード服の手入れは欠かさない。常に最高状態のメード服を纏い、愛用の箒型銃を片手に、日々鍛錬を重ねている。
そんなはぐれた彼女(彼もいるかもしれないが)たちは、今まさに、偵察に出ようとしているのだ。行き先は、にゃんにゃん共和国はキノウツン。猫と犬の隔たりを超えて鳴り響く、「メード万歳」の国である。ついでにツンデレ。藩王はツン様と呼ばれているらしいのは、すでに知られた情報である。
「はぐれたからにはツンしてデレっておかないと」とは誰が言ったか(きっと誰も言っていないが)、犬耳、犬尻尾、白い髪=プラチナブロンド、メード服に箒(型の銃)という、いかにも『萌え』を体現する姿である以上、更なる『萌え』を追求するのが、世に言うところの向上心というものであろう。いつか仕える主人のためにも、あらゆる『萌え』を体得するのもまた、はぐれメードの使命なのである。
そうして、彼らは愛用の箒型銃を持ち、一番お気に入りのメード服を纏って、犬耳をヘッドドレスに、尻尾をメード服に隠して旅立っていったのである。
帰ってきた彼らが、どう変化していたか、藩国民たちには分からなかったそうだが。
(イラスト:山吹弓美(Shunki) 設定文:佐倉透(透))
最終更新:2009年12月16日 01:43