レトロライフの発掘


継承元


要点:
★人体から分離する生き物(※1)
周辺環境:
  • 暗い迷宮(※2)

L:レトロライフ = {
 t:名称 = レトロライフ(技術)
 t:要点 = 人体から分離する生き物
 t:周辺環境 = 暗い迷宮
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
   *レトロライフの技術カテゴリ = 組織技術として扱う。
   *レトロライフは着用者の感覚、白兵、詠唱、防御評価に+2の修正を与える。
   *Ev136以後、上記に加え、レトロライフは着用者の全能力に+4の修正を与える。
   *Ev136以後、レトロライフは毒における判定で+8の修正を与える。
 }
 t:→次のアイドレス = 生きている鎧(自律兵器),変身人間(ウォードレス)

#旧データ(E136時に性能書き換え)

L:レトロライフ = {
 t:名称 = レトロライフ(技術)
 t:要点 = 人体から分離する生き物
 t:周辺環境 = 暗い迷宮
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *レトロライフの技術カテゴリ = 組織技術として扱う。
  *レトロライフの効果 = レトロライフは着用者の感覚、白兵、詠唱、防御評価に+2の修正を与える。
 }
 t:→次のアイドレス = 生きている鎧(自律兵器),変身人間(ウォードレス)

HQを取得 白兵+1⇒白兵+3(08/12/14変更許可)
HQB:根拠記事
HQB申請(白兵+3):根拠記事 根拠記事(ニセトレ)(08/12/14)
#旧ルール時は「白兵+1」:根拠記事 根拠記事(ニセトレ)((08/02/06)
レトロライフ着用者一覧





愛鳴之藩国に伝わる昔話、正しくは旧愛鳴藩国建国される以前から伝わる昔話の一つに
「妖精の国」と呼ばれるものが存在する。よく知られた昔話で旧愛鳴で育った子らであれば
一度は聞いたことがある話である。

--昔語りの老爺の口述の記録--

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昔々のそのまた昔、はてないの国に人も犬も住んどらんかった頃、
はてないの国には妖精が住んどったそうな。
ながーい寿命と不思議な道具を使って、はてないの国で幸せに暮らしとったそうな。

ところがな、ある日どこからかやってきた怖い怖い大きな生き物が妖精達をいじめ始めたそうな。

妖精達は幸せじゃったけれども臆病じゃったから、その怖い怖い大きな生き物を怖がりすぎて、
地の底まで続くような深い深い迷宮(※2)を不思議な道具で作って、そこに隠れてしまったそうな。
その怖い怖い大きな生き物は、でっかかったから迷宮に入ることができんで、
妖精達を追いかけることができんかったそうな。

妖精達が作った迷宮は、おひさまの光は届かんで暗かったけれども、怖い生き物はおんかったから
また幸せな暮らしを取り戻したとそうな。
でもな、ある時生まれた赤い髪をした妖精の子供は、こう思ったそうな。
怖い生き物はおらんけれども地の底にある暗い迷宮じゃのうて、怖い生き物がおっても
おひさまのあたる地上を一目でいいからみてみたい、と。

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その子が大きくなったときに、幼なじみ達と一緒に
おひさまを見に行く旅にでたそうな。
(旧愛鳴藩国時代の物には、この旅の話を原作とした伝わるお伽噺が
 数多く存在する。有名なものでは「26匹のもぐら」や
「こわがり鼠と赤い髪の妖精」等がある。)
そして、長い長い旅のすえに重くて硬い扉のある所へ
たどり着いたんそうな。
じゃが、その扉はあまりの重さにみんなで押しても
びくともせんかったそうな。
不思議な道具をみんなでつかってやっとのことで
その扉を開けた妖精の子供たちは息が止まるぐらいにおどろいたそうな。

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その扉を抜けた先は、おひさまのさんさんと照る
 草原だったそうな。
 はじめてみたおひさまは、あかるくてあったかくて
 妖精の子供達は、それはそれはおどろいたそうな。
 最初はおどろいた子供達も、生まれたところには
 なかったお日様がすっかり気に入って、
 地下の迷宮には戻らんかったそうな。



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もう、大人になった赤い髪の妖精達の子供は、長い寿命も不思議な道具も無くしたけども、
おひさまの下を力一杯駆け回ることが出来るようになったそうな。
それでその子供の子供のそのまたずっと子供達が、わしらはてない国人になったんそうな







この話をもって、はてないの民は冒険を愛する民であり、妖精達と友であり、その系譜なのだ。
と話す者達や、妖精達の血が強く顕れた者達が高位はてない人で、その頃の記憶があるために
地下迷宮に潜るのだ。といった話す者達もいる。

一般的にこの話は「昔話/御伽話」の類であって、民俗学的な意味はあっても科学的事実ではないと
言われていたが、それがただの御伽噺ではないことを示す証拠が旧愛鳴藩国時代の地下から発見された。

そもそも摂政:九頭竜川が指揮する「地下秘密基地」計画のため候補地の調査採掘中に
見つかった迷宮から端を発する。

旧愛鳴藩国時代において、坑道採掘の際に地下迷宮が見つかることはそう珍しいことではない。
西園寺鉱山を代表する資源採掘地でも幾つもの地下迷宮が見つかっている。
そういった迷宮は、高位はてない国人の修練や安全なものであれば観光地として使用されるが
その迷宮はそれまでに発見されてきた迷宮とは異なっていた。

それは、何かが集団生活をしていたと思われる生活痕が存在することであった。
整然と並んだ墓標らしき物が並んだ墓地とおぼしき一角も発見されている。

しかし、何より特殊だったのがその迷宮(※2)で発見されたものである。

熟練した高位はてない人によって組織された調査隊が発見したものは、
使用者の意志で制御可能な生体部品とそれらを生み出す技術であったのである。
それらは前述の妖精の昔話にちなみ「レトロライフ」と呼ばれ、昔話は真実であったということを
証明すると共に愛鳴之藩国の基幹技術の一つとなったのである。

レトロライフについては、藩国主導での研究が急ピッチで進んでいるおり、様々な分野での
活用が期待されている。
愛鳴之藩国で重点的に研究されている分野は二つあり、一つが医療利用である。

商業的な面を考慮すると医療分野に注力することが必ずしも正しいとは言えないのであるが、
愛鳴之藩国の気質もあってか、研究者達の意欲は非常に高く日進月歩の勢いで進歩を続けている。
レトロライフを使用者の意志で制御できることもあり、発見当初から現在の人工臓器を
進歩させ得るであろうと予想されていたが、それらを上回る結果を出したのである。

まず、免疫的な拒絶反応が非常に低い確率でしか起きなかったのである。
兄弟/親族間で適合しないことも多いにもかかわらず、はてない国人であれば
レトロライフ製の臓器はほぼ完全に適合したのである。これによってはてない人限定では有るが
人造臓器や代用生体器官として用いられ、遺伝子疾患や内臓系の疾病による死亡率を1/3近くに
引き下げたのである。
合併時に改良された結果、現在では北国人でも適合可能になった。
また、レトロライフ製器官の特徴として「本来の器官よりも高性能たり得る」点がある。
各メーカの遺伝子デザイナーの力量にも寄るが、通常よりも可視光線の範囲の広い義眼や
多数の酸素分子を運搬可能な赤血球による人造血液といったものまで存在する。

そして、残る一つが軍事分野である。医療分野とは異なり完全に軍用限定であるが、
戦時中ということもあって、優秀な研究者達が様々なレトロライフ製デバイスの研究を行っている。

実験的にではあるが、既に軍に導入されているデバイスがいくつかあり、
それらの中でも特筆すべきデバイスに、寄生型レトロデバイス兵装、通称「Pixy」がある。

「Pixy」は、使用者に寄生/融合する形で装着されるデバイスである。また、使用者の意志で
分離/融合が可能(※1)である。理論上は分離時の外見等の制限は存在しないが、
はてない国人が多いためか、旧愛鳴藩国の気質か妖精型を選択する者が多く、
「Pixy」が通称となっている。

○「Pixy」型パンフレットよりの抜粋1(要点:人体から分離する生き物(※1))
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養分の補給に関しては、分離状態での有機物の摂取による供給も可能であるが、
主としては寄生/融合時に使用者から供給される形になる。
このレトロライフ自体がある程度の知性を有するために、偵察/侵入/伝令といった
単独行動も可能となっている。が、実際に単独行動を行うことは少ない。

○「Pixy」型寄生者の1シーン
(特に知性の高いタイプは人気が高い。)
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その理由であるが、寄生/融合によって使用者の身体能力を爆発的に向上させるためである。

寄生/融合を開始すると、寄生体たるレトロライフは使用者に吸収される様に
徐々に同化を始める。同化が進むにつれ、使用者の身体と融合しつつ各部分を
浸食/変質させ始める。
最終的には使用者の神経系の置き換え/脳の一部と融合/筋繊維の変質等を行う。

 置き換えられた神経は、同化以前の数倍の速度での神経伝達をおこなう。

 脳と同化したレトロライフの補助により、高速同時並行思考を可能とする。

 無意識下で行われる筋肉使用限界を、脳と同化したレトロライフにより制御をされる。

 筋繊維と同化したレトロライフは、単位面積当たりの筋力を数倍に強化、恐るべき強力を生む。

 筋繊維と同化したレトロライフが恒常的に乳酸を分解し、疲れを知らない肉体を作成する。

これらが生み出す物は、まさしく白兵戦の覇者である。
高速戦闘思考によって1秒を無限に分割し、高い精度で敵の行動を予測し、最適な行動を
意識することなく選択する。そして、通常の数倍で伝達される情報は、驚異的な反射神経を生む。
至近距離から発射された弾丸する視認回避し、強化された筋肉によって敵対者に対して恐るべき
反撃をおこなう。特にその上昇率は、寄生主の実力が高ければ高いほど高い値を示すのだ。

だが、これらのレトロライフによる強化は長所だけでなく、致命的とも言える短所が存在する。
異常なまでのカロリー消費量を消費するのだ。成人男子の必要なカロリー量が2500Kcal程度と
いわれるているが、寄生状態で全力行動を行うと、その倍から3倍近いカロリーを必要と
するのである。そのためレトロライフを寄生させている軍人はエンゲル係数が
高くなりがちである。また、作戦行動中も食料の消費量が一気に跳ね上がる。
愛鳴之藩国ではそれらの対策として、藩国第三層の中部地区で生産される「笑顔晴」を10kg/月に
特別手当として配給されるという。



(イラスト:赤星 緑/文責:脚立)

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最終更新:2014年05月04日 23:39