学園都市

…愛鳴之のたいせつな宝物のために。未来のために。



プロローグ


わんわん帝國の愛鳴之と言う国は、
とにかく子供が多い賑やかな国です。
ちょっと貧乏なのが難点でしたが。

その子供達が、またかつて子供だった大人達が、
『勉強がしたい、させたい』
そう希望していると知った、働き者の摂政は考えました。

先生を頼んで、先生の資格のある人を育て、塾を沢山作りました。
塾の先生達は一生懸命子供達を教えてくれましたが、
子供がどんどん増えて、塾は足りなくなってしまいました。
勉強したいのに出来ない子供がたくさんいるのを知って、また摂政は考えました。

大きな立派な学校の町を作ろう。
塾で勉強した子も、その上の学校に通えるように上の学校も作ろう。
家の助けにもなるように、仕事を増やそう。他所の国から来てもらって工場も作ろう。
そしていつか、一杯勉強して大きくなった子供たちが、
その知識を生かせる仕事に就いて、自分の子供の学校であったことを聞きながら、
懐かしいなと思い出してくれるような、
そんな素敵な学校の町を作ろう。

計画を発表すると、賛成してくれる声がたくさん集まり、
大きな準備金を得ることが出来ました。
みんなの期待の大きさがわかりました。
それだけでは運営が不安なので、HOKE財団に協力を申し込みました。
サウドさんから快くお返事をいただき、
摂政とバルクさんとの会談にも応じてくださいました。
これで鬼に金棒です。

石造りの、どこか遠い外国を思わせる清潔な町並み。
摂政は想像していた町並みをその目にして、思いをはせます。
どんな子供が通ってくるだろう。
どんな教科が好きになるかな、クラブ活動も元気にしてくれるかな。
お家ではどんな話をするだろう・・・



学園都市紹介


学園都市

それは、初等から大学・専門までの学校を包括した、いわば巨大な学校の町です。
ここで十分に学び得た知識で将来愛鳴之を支える人材を育成します。


第1層

第1層には主に学校を配置しています。
勉学にふさわしく、また子供達の安全に配慮した町並みを形成しています。

中央には広場があり、交通の基点として、また憩いの場として賑やかです。
愛鳴之らしく寺院もあり、学生の急な怪我などにも対応できます。
またショッピングモールもあり、買い物も便利です。


学校について

教育内容により建物が分かれています。
しかし、どの学舎も明るく静かで勉強に適した環境を有しています。

初等から大学・専門課程まで5段階の進学が可能です。
学費はそれぞれの教育機関・授業内容に応じます。
入試は面接・作文・筆記試験などが進学に応じて行われます。
私塾の卒業生も進学する事ができます。

専門課程では帝國各藩国から講師を招き、直接指導を受けることも出来ます。
将来の産業発展の一助になることでしょう。

成績優秀者は学年や教育課程の繰上げ(飛び級)や編入制度もあります。
また高等専門科や専門学校なども、ニーズに合わせて増える予定です。

昼間に働いている方も学べるように、夜学に関しても対応いたします。

企業などによる私塾などの学校事業への参入も、現在検討中です。

各教育機関では、子供達の年齢に合わせた年間行事も行います。
遠足や運動会や文化祭などを通じ、学友と友情を深めながら精神面での成長も促します。
クラブ活動など放課後に仲間を集め運動や製作活動なども申請する事ができます。
家庭と学校の報告連絡相談も重視し、父兄参観、面談なども適宜行います。

寮について

家庭から通うのが不便などの子供のために寮も完備しています。
寮のルールを守り協力して生活することで自立心や協調性を学ぶことが出来ます。

奨学金について

事情により学費等の捻出が難しいご家庭やもっと高度な勉強をしたい子供のために、
奨学金制度を設けました。
筆記試験・面談・抽選の3種類があり、3つとも参加する事ができます。
試験による成績優秀、面談による勉強への意気込み、そして運。どれかをアピールしてくれる事を期待します。
それらの割合は4.5:4.5:1というのを想定しています。


第2層

第2層は、かねてよりの住宅不足解消のための住宅地と、
企業誘致の社屋や工場の建設予定地です。

工場と住宅が同じ層となるため、
工場には騒音・排ガス・排水・廃棄物処理の基準を守ってもらっての操業となりますので、安心して暮らしていただけます。
また社員寮などの建設も歓迎です。
(予定地の様子)
またこれらの第1層・第2層建設において、
よんた藩国様の環境改善事業・星鋼京様の都市計画の建設を
両藩国の多大なるご好意により研究させていただき、
参考にさせていただきました。
また、工場の建設では涼州藩国様の触媒技術を使用させていただき、公害の抑止、環境の維持に役立たせていただきました。
誠にありがとうございました。


HOKE財団の運営協力について

帝國、共和国の垣根を越えて教育に関する活動をされておられるHOKE財団様にご協力をお願いしました。
そしてサウド様より快諾をいただき、学園都市の運営に関する相談をさせていただきました。
その席には、バルク様にもご同席をお願いし、ご意見をいただきました。

その結果、
  • HOKE財団様に、学園都市の(資金面も含めた)運営のご協力をいただく
  • 運営の為に、500億を用意して運用を開始する
  • 500億のうち30億を使用して、奨学金制度を運用する

などの事が決まりました。
そうして、学園都市運営の協力体制が出来上がっていきました。


参入企業への減税等のお知らせ

学園都市の最終目的は 

国民=子供を好きなだけ学校に通わせるだけの収入を得る
   子供達は学校で学び、農業以外の仕事の選択が可能になる

企業=愛鳴之で生産する事で、人件費が安く済むなどのメリットがある
    自分達の欲しい学力を身に付けた人材を育てられる

国=税収などの収入が増え、福祉面の拡充が図れる
   国民の願いをかなえる事ができる
   国の経済を盛り上げる

という、三者がそれぞれの目的の利益を得、三者が繁栄する事だと考えます。

現在の愛鳴之の大きな特徴は大きな人口による潤沢な労働力です。
現在まで主要な産業が農業であり、
人口を支えるために病人以外は皆必死に働いている状態が続いております。

この状況を打破すべく、
学園都市を計画し、農業以外の職業の選択と安定した収入を国民生活にもたらしたいと考えております。
その第一歩として、
学園都市の維持、親である世代の収入を確保したいと思います。

愛鳴之藩国に帝國の同胞国の会社・企業を誘致します。
工場を建設していただき、国民を従業員として雇い入れていただきたい。
社屋・工場建設地は第2層となります。
愛鳴之に社屋・工場を建て、国民を雇用する企業には年間50%の免税処置を取らせていただきます。

工場の建設においては、工場の操業内容のほか、
第2層は住宅地もありますので、環境への配慮(騒音・排ガス・排水など)ゴミ処理の計画書、
雇用福祉内容の定めたものを提出していただき、審査をさせていただきます。
法の司・吏族等の抜き打ち監査に同意していただく事が前提となります。

愛鳴之藩国では可能な限りのバックアップをし、
学園都市を通じて、
優秀な人材、専門家の育成、
国民の向上意欲を満たし、収入面での成功者を増やし、かつ、
会社・企業の業績向上に寄与できればと考えます。

その一助として、学園都市を特別行政区とすることを検討しています。


帝國各国との提携の様子

学園都市を運営するにあたり、帝國各国よりお力をお貸しいただいております。
そのご紹介をさせていただきます。

○教師の紹介
帝國各国にご協力をいただき、専門家の方を講師としてお招きします。
以下、ご協力いただく藩国様と講義の内容について紹介いたします。

よんた藩国様より
 農業、漁業についての講義

FVB様より
 宇宙、船についての講義

詩歌藩国様より
 音楽についての講義

神聖巫連盟様より
 建築についての講義

満天星国様より
 経済についての講義

(22900102時点での状況。)

この件をお受けくださった講師の皆様、そして藩国様、誠にありがとうございました。
よりよい学園都市、学校、教育が行えるよう、どうかお力をお貸しくださいませ。
よろしくお願いいたします。


○誘致企業の紹介
帝國各国にご協力をいただき、企業の誘致を行います。
以下、ご協力いただく藩国様と企業についてご紹介いたします。

土場藩国様より
 ゲーム製品の製造工場

よんた藩国様より
 文房具の製造工場

たけきの藩国様より
 タケモングッズ商品の生産工場

星鋼京様より
 銀行

涼州藩国様より
 家電製品の製造工場

満天星国様より
 自動車産業(燃料電池含む)の製造工場

(22900102時点での状況。)

藩国様、企業様には、この度の誘致の申し出をお受けくださった事に対し、深く御礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。



エピローグ


わんわん帝國の愛鳴之と言う国は、
とにかく子供が多い賑やかな国です。
ちょっと貧乏なのが難点でしたが。

学園都市の一番最初の学校の開校式、
緊張した面持ちの職員達やにこにこした子やきょろきょろした子の前で、
働き者の摂政がお祝いの言葉を言いました。

『今日はこんなにたくさんの元気な顔を見ることが出来て、
 本当に嬉しいです。
 私の、そしてみんなの夢と希望に満ちた第一歩が始まります。
 元気いっぱい、勉強して運動して、友達も沢山作って、
 一杯遊んで、お家の手伝いも忘れないで下さい。
 先生方やご両親の言う事をよく聞いて、頑張ってください。
 みんなはこの国の宝物です。
 私はいつも、みんなを見守っています。
 みんなの成長を心から楽しみにしています。』

ここまでくるのも、苦難の連続でした。
財政難や食料難、戦争、どんな事もみんなで力を合わせて乗り越えてきました。
学園都市の建設も、問題の連続でした。
でも、ここまでこれた。
これからも、いろんな問題が起きるだろうけど、
みんなで力を合わせればきっと乗り越えていける。
いや、乗り越えていく。
子供達の笑い声の絶えない国にするために。








スタッフ
イラスト:山吹弓美・赤星 緑
文章:花井柾之・ミーア
ページ作成:ミーア

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最終更新:2010年09月22日 23:27