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[看護婦の役割]

 看護婦は患者の身近にいるため,患者が自分の状態や状況をどのように感じ,考えているかを直接的に知ることのできる立場にあるといってよい。その時々に患者がもつ懸念や不安,要求や期待などを具体的,継続的に見聞きできている立場から,看護婦の第一義的関心は,〈患者がストレス状態におかれるのを一刻たりとも理由なく引きのばされないように守ること〉に注がれる。〈その時・その場〉に即した患者の必要性を満たし,より〈安楽な状態〉を小刻みにつくりだすことによって,患者がより自立に向かおうとするのを支え,励ます。看護婦は,この患者の内的な動きを敏感に察知しながら,〈身体的支援〉〈相談〉〈指導〉などの要素が含まれた看護アプローチ,看護介入nursinginterventionを行っている。〈身体的支援〉とは,その時,その場の患者の満足や安楽を図ることを重点とした直接的な身体的ケアを通して支援する〈働きかけ〉を指す。いわゆる身の回りの世話的な看護婦の活動がこれに含まれる。〈相談〉とは,患者の訴えに耳を傾け,直面している問題をはっきりさせるのを助け,解決の方向づけをするといった,おもに言葉によるコミュニケーションを通して自助力を高めていく働きかけを指す。〈指導〉とは,患者が自立していく自分自身に喜びを感じ,助言や方向づけによって自立に向けて必要な手段を活用していくための働きかけを指す。これらは,患者のその時,その場の健康レベルや自立の度合に応じて,さまざまに組み合わされて看護婦の援助行為となって患者・家族・地域社会に対して働きかけられている。

 健康のレベルは,健康の保持・増進においては〈健康教育〉を通して人々の健康への関心を高め,態度の変容を働きかける。健康の危険においては,病気ではないかとの懸念や不安を軽減し,早い時機に相談行動や受診行動を起こせるよう働きかける。健康の回復においては,〈保健指導〉を通して社会とのつながりを考慮して1日も早く日常の生活にたち返れるように働きかける。さらにまた,避けることのできない死に直面した人々には,安らぎを与えるための援助を家族とともに行う。このように看護婦は,個々人の生活状況に見合ったケアを提供できるように,病院,診療所,リハビリテーション・センターなどの施設のなかの看護サービスをはじめ,在宅療養者への訪問看護サービスをも行っている。

 しかし看護の働きは,単に看護婦のみで担うものではなく,さまざまな職種にある人々との協同によって,より効果をあげることができる。看護婦は,看護ケアを通して観察できた患者の反応と適応の状態について,医師,ケースワーカー,栄養士などの保健医療チームメンバーと情報交換を行い,患者が関連の社会資源を十分に活用できるように連絡調整を図る役割を担っている。看護道徳国際律(1953)には看護婦の基礎的使命として次の三つがうたわれている。(1)人命を守ること,(2) 病苦から人を救うこと,(3)健康を増進させること。




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