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[看護の方法と過程]

 これらの活動は,個人が相応の知識,体力,意志の力をそなえ,それを発揮する状況にある場合には,本来自力で行うことのできるものである。人の生命の維持や健康の増進もまた,人が身体的,心理的,社会的に不安定な事態におかれると安定しようとして本来的に内部で働く小刻みなバランスの持続の過程といえよう。この働きは一般には〈自然治癒力〉と呼ばれるものであるが,看護は,こうした人に本来そなわっている自律的な安定への動きを助長するような〈環境づくり〉や〈関係づくり〉によって,その個人を支え,みずから健康上の問題にとりくむことのできるように働きかけている。看護の介入は,その個人がより安全で安楽に,しかも1日も早く,より頻繁に自分の身の回りのことを自分自身でできるような方向をめざして行われる。こうした自立への援助活動は,看護婦がもつ〈人の生命に対する尊厳と人の自立・成長の可能性に対する信頼〉とに支えられ,成り立っている。

 具体的には,不安や苦痛など,その個人の生命力を消耗していることがらを早期に発見し,それを取り除くことによって,先に述べたような本来的な力を発揮することを動機づけている。その方法としては,ただ単に本人のできないことを代わって行うのではなく,その時々の本人の自立の度合やおかれている状況に見合った手助けのしかたが必要とされている。あるときは,本人のできないことを一時的に代わって行うことによって支え,あるときは本人が行うのを傍らで見守り,あるときは助言することによって,本人の自立への歩みを促し,見届けることが必要とされる。このような本人の状況に添った変幻自在の手助けのしかたにこそ看護婦のより専門的な判断や技術がいかされていくのである。




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