練気

練気

人間が近接戦闘において編み出した一つの術体系。魔術とは繋がる点が少なからず存在する。
源は人間の生命エネルギーで、術師が生きていれば半無限に行使が可能。
近接戦闘に主眼を置いた術であり、身体に関わるものが大半を占める。また術そのものは魔術にも似通ったものが多いが、治癒に関する術は練気術固有である。

魔法陣を描くことはほぼないが、詠唱によって術を起動させることは魔術と共通する。例外として、予め式を刻んておいた札などを使用することはある。

呼吸を支柱としたもので、術師の身体状況が非常に肝要。誰にでも修得することが出来るのが魔術との違い。
ただし身体の鍛錬に加え特殊な訓練を要するため、独学で到達することは非常に困難。

総量、質に個人差がある。鍛錬によって向上が見込める。

練気術師

練気を用いる事のできる人間の総称。
大きく分けて練気に関する研究を行う人間(以降、研究者と呼ぶ)と、練気術を行使し戦闘を主眼とする人間(以降、術師と呼ぶ)とが存在する。
現在の練気術師は後者が大半で、研究を兼ねて行う人間も多い。
研究のみを行う人間は今は稀。

彼らは日常社会の中で生活し、己が練気術師であることは部外者には必ず隠匿する。
それを除けば、一般的な人間と変わりはない。
通常の人間社会に必要以上に干渉、関わりはせず、どこか一歩引いた接し方はするものの、
家族ぐるみで一般人と仲の良い術師の家系なども決して少なくはない。

術師は協会と呼ばれる特殊な統括組織によって管理され、地方に点在する支部からあらゆる任務を請け負う。
※詳細は協会の別項にて記載する。

練気術

練気術師が行使する術そのもの。いくつかに大別される。

強化術
練気術の基礎となる術。
強化(エンチャント)の詠唱で成立し、最も使用頻度の高い練気術。
反射神経、筋力の強化を効果とし、肉弾戦において効果を発揮する。

箇所を集中し、鎧のように纏うことで防御として使うことも可能。ただし気休め程度。

召還術
戦闘を主眼とした術師のほぼ全てが行使する術。
初回のみ長文型の詠唱を要する。術師によって異なるため、決まった形はない。
一度召還に成功すれば、以降召還(サモン)の詠唱で現界する。

己のイメージを具現化し、創造される武器と契約を交わすことでその存在を固定し、
意のままに召還し使用することを目的とする。
武器は術者の召還時の人格+他のいくつかの状況要素を統合され決定される。同時に契約が完了されるため、変更や上書きは不可能。

これによって召還された武器は同じように召還された武器でなければ真っ向から打ち合うことは出来ない。
また、術師でも強化術を発動していなければまともに扱うことは出来ない。

結界術
魔術とは違い、発動時には自分が効果範囲に含まれるデメリットが存在する。
精度と技術は要求されるが、自分と相手の地点のみに限定された結界を張ることも可能。
効果範囲が広いほど、また効果時間が長いほど技術と練気量を求められる。

直接攻撃するような結界術は練気術には存在しない。
その代わり、相手を拘束する結界は魔術には存在しない。

発動に長めの詠唱を必要とするが、予め札などに詠唱を書いておくことで手間を省略することが可能。

治癒術
自己と対象の練気の波長を合わせて、瞬時に治癒能力を高めさせる。
基本的には治癒能力を高速化させるため、即死級のダメージや癒着、縫合などが出来ない傷は対処できない。(可能ではあるが、相当な習熟度を要するためあくまで理論上の域を出ない)

練気の波長を合わせることを基本としているため、相手が練気術者でない場合は非常に困難となる。魔術師の場合は、波長が相手の身体ではなく相手の祈印に依存するため治癒が可能。

ほかにも老化の阻止や美容などにも利用することが可能であったりする。しかしレイミィのように外見を若いまま長期間維持するには想像の域を越えた習熟度を要する。

能力
練気術ではないが、召還術によって武器と契約を結んだ際に獲得する。
完全にランダムで、契約した武器との因果性はない。こちらも術師ひとりにつきひとつという原則がある。
最終更新:2015年07月25日 13:12