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「三年! 犬組! さわやか先生!」

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002834

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とうじょうじんぶつ

さわやか先生
人物紹介:缶
缶。あとおーさま
あと不死だったりします
人物紹介:さわやか先生
矢上爽一郎。名前から一字を取って爽やか先生と呼ばれたりしてます。
でもやはりヤガミの一人。あんまり爽やかじゃないです。



缶:
「きりーつ、れい!」
「おはようございまーす」
さわやか先生:
「……なんだ? これは」
缶:
「さわやか先生のけいざいせんそー講座だが?」
さわやか先生:
「……」
「なるほど。まあ大体の事情はわかった」
缶:
「はなしがはやいな!」
さわやか先生:
「で、どこから教えれば良いんだ?」
缶:
「さっぱりわからん!
まず、けーざいからわからん!」
さわやか先生:
「そこからか……」
缶:
「うるせー! やんのかメガネ!」
さわやか先生:
「お前の夫も息子も
メガネじゃなかったか……」
「まあいい、まず経済とはな、
金とその流れのことだ」
缶:
「金か! それならわかる!
けいざいせんそーって札束でしばきあうことだな!」
さわやか先生:
「……何でそれで100億もの大金が手に入るんだ?」
缶:
「……倒した相手の札束を奪いまくるから?」
さわやか先生:
「どこの少年漫画だ」
「……まあともかくだ、
経済戦争とは主に金とその流れを利用して、
自国に有利になるように行われる国家活動のことだ」
缶:
「主にってのは何だ?」
さわやか先生:
「そもそも経済と戦争というのは切っても切れないものでな。
経済のために起こる戦争もあればその逆もある」
「例えば経済の発展のために戦争を始めた国があったとしよう。
これは経済戦争か? それともただの戦争か?」
缶:
「実際になぐってんだからただのせんそーじゃね?」
さわやか先生:
「確かに歴史にはそう記されるだろうがな。答えは両方の側面がある、だ」
「逆に戦争の準備のために経済戦争が始まることもある。
今から経済戦争を仕掛けようというのなら、
厳密には区別しないほうが良い」
「お前が何のためにそんなことをしようとしているのか次第だからな」
缶:
「うむ……」
さわやか先生:
「大体はわかったか?」
缶:
「おう! 大体はわかったぞ! さっぱり分からんがな!」
さわやか先生:
「それは分かったとは言わないんじゃないのか……?」
缶:
「もっと具体的に教えろよ! ちゅーしょー的すぎるんだが!」
さわやか先生:
「具体的にか……。ふむ」
「ここに缶切りがあるのだが」
缶:
「お、おい! 何に使う気だ! なんで持ち歩いてんだ!」
さわやか先生:
「色々と便利だぞ? 缶を切るときとか缶を切るときとか」
缶:
「それ色々じゃなくね? 用途限定されてなくね?」
さわやか先生:
「大事なことだから二回言っただけだ」
缶:
「それ大事じゃねーよ! どうでもいいだろ!」
さわやか先生:
「例えばこの缶切り生産を主要産業としていたA国があったとしよう」
缶:
「スルーしやがった……。さわやかの癖に……」
さわやか先生:
「A国は隣にある缶詰大国のB国と
交易することで収入を得ていたんだが、
ある時A国内で災害が起きてな、
B国はその支援と銘打って
大艦隊を派遣してきた。
何のためだと思う?」
缶:
「ただの支援なんじゃねーの?」
さわやか先生:
「ただの支援で大艦隊を派遣してはこないな。
まあ恐らく、恩を売ってそのまま駐屯して、
事実上の占領国にしたいんだろう」
缶:
「で、それがどう具体例なんだ?」
さわやか先生:
「ここからさ」
「お前はそのA国と仲良くしたいB国嫌いのC国だ。
さて、この状況でどんな経済戦争を仕掛ける?」
缶:
「オレは缶切りは嫌いだ!」
さわやか先生:
「そこからか……。
まあ、例えばの話ということにしてくれ」
「そして今回は主に経済を利用しての
言葉通りの経済戦争だとしよう。どうする?」
缶:
「お前はオレを見くびりすぎだ!」
「わかるわけがないだろう、バカめ!」
さわやか先生:
「えー」
「爆笑するところなのか?」
缶:
「人を見る目がないな。さすがヤガミの一人!」
さわやか先生:
「……お前の息子が何でグレたのか何となく分かったよ」
缶:
「グ、グレたっていうな!」
さわやか先生:
「同情すると伝えておいてくれ」
缶:
「こ、このやろう! 黄金戦争してしまえ!
うちの子に食われてしまえ!」
さわやか先生:
「さて、C国はどうすべきか、だがな。
まずは自分の立ち位置を考えることだな。
その立ち位置次第でどう動くべきかが変わってくる」
「何を持っている? 何が利用出来る? 長所は? 短所は?」
「それを認識した上で、A国B国の動きを考えて対応すればいい」
缶:
「立ち居地と相手の動きか」
さわやか先生:
「そうだ。今回の場合であればB国は恩を売るために
復興に必要な資源なんかを売ってくるだろう。
そこでお前が資源をA国に安く売るとどうなる?」
缶:
「恩が売れるな。あとBの邪魔ができる。嫌がらせだな!」
さわやか先生:
「まあそういうことだ。経済の動きで出来る嫌がらせが基本になる」
缶:
「おー。帝国の場合だと例えばどうなるんだ?」
さわやか先生:
「帝国か……。
帝国なら独占しているレムーリアで資源を採掘すれば良いんじゃないか?
他にも最近FVBが燃料の採掘地を見つけたらしいからそれも使えるだろう」
缶:
「悪童いみねーなー」
さわやか先生:
「……まあ確かに産油国の経済には大打撃だと思うが」
「大体こんなところだ。あとは最新状況にあわせながら考えると良い」
缶:
「おー、大体わかった。ところで中々詳しいな! 仕事何やってんだ?」
さわやか先生:
「トレーダーだ」
缶:
「トレーダーってなんだ?」
さわやか先生:
「この場合は、主に株や為替の取引で生活を立てている人のことだな」
缶:
「それって家から出ないでもいいのか?
こないだあんまり家から出ないって聞いたが」
さわやか先生:
「俺は個人の資産でやっている。
ネットがあればどこでも出来るから外出の必要は無いな」
缶:
「なんか聞いたことある……。
あ、こないだテレビで見たぞ!
確かネオニートとか何とか!」
「やーい、ニートニートぉ!」
さわやか先生:
「……」
「ところで製品に対する信用は大事なものだと思うか?」
缶:
「あったりまえだろー。買っても使えなかったら意味無いじゃないか」
さわやか先生:
「良い答えだ」
「ところでここに缶切りがあるのだが、使えるかどうかテストしていない」
「経済講座しておきながらこれでは片手落ちだろう。
試す必要があると思わないか?」
缶:
「うおおい! まて! 殺人だぞ! 捕まるぞ!」
さわやか先生:
「問題ない。 次には回復する んだろう」
缶:
「は、はなせ! はなせえええ!」


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